石井一久GM批判をする『週刊ベースボールONLINE』編集部員コラムに対する抗議記事

11月30日(土) に週刊ベースボールONLINEにてこのような記事が掲載されました。

石井一久GMの“改革”に楽天ファンはついて行くことができるのか

https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20191130-10

この記事の内容があまりにも偏っていると言いますか、要するに石井一久GMの批判をしたいのでしょうが、どの立場から発言しているのか理解できなかったので、ここに一筆書かせていただきます。

結論から申し上げますと、この記事に対する抗議文です。

石井一久GMの改革にファンが離れるという危惧

まず第一に、この記事の筆者(以下A氏とします。)が言いたいことは「これだけ石井GM主導のもとに改革が進むとファンが離れていってしまうのではないですか」という危惧だと推測します。

確かに昨シーズン辺りから戦力補強や入れ替えに関してかなり積極的になっているのは事実です。
「良い面」で言えば浅村栄斗選手、ブラッシュ選手の加入で得点力が増したこと。更に今オフは鈴木大地選手や牧田投手の獲得が決まっています。
一方、退団を「悪い面」とすれば平石洋介前監督の解任に始まり、嶋捕手の退団、美馬投手のFA移籍、高卒2年目西巻選手の戦力外通告など「ドライ・非情」と思われる動きもあります。

動きが活発であり、変化が激しいチーム事情に対して批判が集まるのも無理はありません。野球に限らず会社や組織もそうかもしれませんが、基本的に人間は変化を嫌うものです。特に日本人は変化を嫌う傾向にあります。
もちろん一般論ですので一括りには出来ませんが、要するに変化を嫌うファンが離れていくことを心配?しているような書き方をしているのがA氏の主張と推測されます。

まずこのことに関して私が声を大にして言いたいことは「余計なお世話」であるということです。

そもそもA氏がどの立場なのか分かりません。
楽天イーグルスファンなのか、単なるプロ野球ファンなのか、あるいは他球団のファンなのかは分かりません。

たとえどんな立場であったとしても、こうしたオンラインメディアで公に発信するからには、ある程度の根拠が欲しいものです。選手に対してなら取材する、データを調べるといった方法がありますが、今回の記事はファン目線で書かれているので、実際にファンにインタビューやアンケートを実施するなどがあれば信ぴょう性が高いと言えます。

もちろんそこまでの労力を掛けられないこともありますので、その場合は筆者の主観が入ることや、一般論として「こう言われているだろう」という分析に留まることになりますが、いずれにしてもこの記事はA氏の主観が強すぎます。

私も、しがない物書きとしてこのメディアを運営しています。
コラムを執筆する際は出来るだけ分かる情報やデータは収集し、そうでないものは多くのファンにとって為になると少しでも感じていただけるように執筆します。だからといって八方美人的にフワッとしたことを書いても意味が無いので多少は私の意見や主張を交えながらにはなりますが、あまりにもその主張や主観が強すぎる内容はメディアというより単なるブログになります。

そういった意味で、このA氏の記事は公なメディアで公開するものではなく、個人的なブログで書いていただきたいと強く感じます。また、内情は知りませんが、このレベルの記事でもし報酬が発生しているなら、筆者も『週刊ベースボールONLINE』も、その程度のメディアなのかと感じてしまいます。

背番号の扱いに関する批判

それでは、今回の記事で書かれていたことを分析しながら私の意見(批判)をさせていただきます。

まず言及されているのが背番号についてでした。重要なところだけ引用しながら私の意見を記載します。

「18」はシーズン無敗の絶対的エース・田中将大が背負った番号で、準永久欠番となっているが、それ以外の番号はあっさりと新戦力に渡してしまう。

これに関しては、何を根拠に「あっさり」渡していると言えるのでしょうか。確かに背番号はファンにとっても選手にとっても大事なもので、背番号が1つの要因となってFA交渉が進展するケースもあります。
とはいえ、そもそも背番号には限りがあり、いくつも欠番にしておく余裕はありません。また、楽天イーグルス自体がまだまだ若い球団ということもあって他球団に比べると「レジェンド」的な選手が少ない傾向にもあります。
更にこれだけ選手の入れ替えがあることを考えると新戦力にも若い番号や重要な番号を与えるのは当然のことです。

例えば昨シーズン加入した浅村栄斗選手は「3」を付けています。これは西武ライオンズ時代からの背番号を踏襲した形です。これまでの楽天イーグルスにおける背番号「3」は主に外国人選手でした。初代は吉岡雄二氏でしたが、それ以降は浅村選手までずっと外国人選手。フェルナンデスやマギーなどチームに貢献した選手もいますが、結局のところ浅村選手が西武ライオンズ時代と同じ背番号を付けられるという理由で重要な3という番号が与えられています。

ブセニッツ投手は「32」ですが、これは過去に沖原氏、小坂誠氏、松井稼頭央氏、そして18年まで枡田慎太郎氏が付けていました。そこに外国人選手として初めてブセニッツ選手が背負うことになったわけですが、これは期待の表れとは言えないのでしょうか。

生え抜きでも移籍組であっても期待の表れが背番号にも表れるものです。なかなか活躍できない選手に重要な番号を与える必要もない、とも言えます。

特に昨年は「7」をドラフトで1位指名した辰己涼介に与えたことで、楽天ファンの間には賛否が広がった。

石井一久氏が新GMとなり、球団のカラーが大きく変わろうとしていることは分かるが、あまりにもファンの思いを無視したものだったのではないか。

鈴木が「7」を背負うことが発表された。ファンにとって愛着があり、ドラフト1位の選手へ期待を込めて与えた背番号を、わずか1年で変更させてしまう。生え抜きに対しての“待遇”の悪さに疑問を感じるところだ。

これに関しては、そもそも7番は鈴木大地選手が千葉ロッテ時代に付けていた番号なだけに、その番号を譲るのは何もおかしくないことです。それが移籍交渉の1つのカードだった可能性もあります。先ほどの浅村選手と同じ理屈です。
確かに「7」は山崎武司氏、松井稼頭央氏が付けていただけに数少ない「レジェンド」的な重みのある番号です。
それを去年はルーキーに与え、今年は移籍組に与えるのかという批判ですが、これに関しては鈴木大地選手が千葉ロッテ自体に7番だったことが重なっただけあり、球団としては誠意ある対応と言えるのではないでしょうか。

また「生え抜きに対しての“待遇”の悪さ」とありますが、その辰己涼介選手は「8」を背負います。これは初代が礒部公一氏、去年まで今江年晶氏が付けていたことで記憶にも新しく、こちらも十分重みのある番号と言えます。
その番号を大卒2年目の選手に与えることの、どこが「待遇の悪さ」なのでしょうか。

重要な人物の退団に関する批判

冒頭でも書いたように平石前監督、嶋捕手、美馬投手の退団がありました。
このことに関して以下のように触れています。

嶋基宏(現ヤクルト)、美馬学(現ロッテ)、平石洋介監督(現ソフトバンク一軍打撃兼野手総合コーチ)とチームひと筋の選手、首脳陣の流出が相次ぐ楽天。長きにわたって応援しているファンの思いが置き去りになっている印象を受けてしまう。

これこそ典型的な「変化を嫌う」ことであり、それは単なる自己主張に過ぎません。「長きにわたって応援しているファンの思いが置き去りになっている」のは誰の意見でしょうか。例えば楽天イーグルスファン1000人にアンケートして多くの割合で否定的な意見があったのでしょうか。そういったエビデンスがあれば納得しますが、A氏の「印象」という一言で済ますにはあまりにも偏りのある表現です。

また、それぞれの事情を分析すればそこまでの批判をするほどのことでもありません。
嶋捕手に関しては球団側も誠意を見せて移籍先を探す協力をしたり、きっちりと説明をしたうえで退団になったという情報があります。要するに「戦力にならないからクビだ」ということではなく、「嶋捕手ほどの選手を戦力として扱わないのは失礼だから二軍生活が続くような事態は避けたい」という配慮があったことが完全に抜けているのです。

美馬投手に関してはFA権を行使しての移籍であり、これを批判するならFA制度そのものを否定することになります。球団云々というよりは美馬投手自身が決断したことです。

平石前監督に関しては石井GMと馬が合わないような印象もありましたが、二軍統括という重要な役職を与える打診をしたにもかかわらず退団を決めたのは、これもやはり平石氏本人の決断と言えます。

チームの中心人物が流出することが問題なのではなく、その結果としてチームの成績がどうなるか、ここが最も重要です。
流出した結果、成績が上がるのならばむしろ成功と言えます。もちろん、成績が下がれば失敗と言えます。これはシーズンが始まってからではないと分からないことです。

いつまでも「弱い」イーグルスがいいのか?

私は基本的に変化を好むタイプで、ここ最近の石井GMの積極的な動きは評価しています。
だからといって変化を嫌う方を否定する気はありません。それは仕方のないことです。

しかし、この記事の一番の問題点は「昔からのファンを置き去りにしてどんどん強くすることが良いことなのか」という主張です。その意図がハッキリと表れています。

石井GMの言う改革とはチームを強くし、新規のファンを獲得することなのだろうか。

以下はこの記事の締めくくりです。

選手、ファン、球団が一体となって歓喜の瞬間を迎えるために補強は重要だが、その過程においてファンが離れていかなければいいのだが。

私からすると「ファンの同意を得ながらゆっくりゆっくり変化していって、いつかまた優勝できたらいいね」というチーム状況を肯定している印象を受けます。

また、「長年のファン=変化を嫌う」という主張も固定概念であって偏見です。長年のファンの方でも変化を好む人もいらっしゃいますし、石井GMのやり方に賛成の人もいるはずです。それを無視して一緒くたにするのは、どうでしょうか。

石井GMは就任の際にハッキリと「常勝軍団を作る」という趣旨のコメントをしています。そして実際にそのための行動、改革を着実に進めています。

急激な変化が起こると人は拒絶したがるものですが、最終的に強いチームになって勝ち続けることこそ、ファンにとって一番のプレゼントであり喜びではないでしょうか。その結果として新規のファンが増えることも良いことですし、長年のファンも負けるより勝ったほうが良い人の方が多いのではないでしょうか。

もちろん、どうしても石井GMのやり方が嫌だからファンを辞める、という人もいらっしゃるでしょう。それはそれで自由です。

確かに楽天イーグルスの歴史は「寄せ集め集団」や「弱小チーム」からスタートしています。
私が楽天イーグルスのファンになったきっかけも「弱いチームを応援したい」という感情があったからです。それは事実です。

しかし、いつまでも弱小チームでは面白くも何ともありません。若いチームと言っても15年経っています。生え抜きの田中将大投手はメジャーリーグに渡り、則本昂大投手や松井裕樹投手は日本を代表する選手になりました。

もはや球団創設時の「寄せ集め集団」ではありません。その過程、強くなっていく、変化していく過程を見ながら私自身の考え方も変わっていきました。

「いつまでも弱いチームじゃいけない」
「応援しに行くからには勝って欲しい」
「優勝して歓喜を味わいたい」
これが私の真意であり応援する理由とも言えます。

もちろん、この考え方を強要するわけではなく、様々な応援の形、ファンの形があっていいと思います。
「いつまでも変わらないほうがいい」という意見も分かります。

しかし、最も問題なのはそれを公のメディアで自分のブログのように書き、自己主張の塊のような記事をアップすることです。ましてや、それで報酬が発生しているのであれば大問題です。

私が最も遺憾に感じ、強く抗議したい点はそこに尽きます。
個人的なブログや個人のSNSで書いていただく分には一向に構いません。

少しでもこの思いが伝われば幸いです。

皆さんのご意見もお待ちしております。

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イーグルスファン通信【編集長】

イーグルスファン通信【編集長】

2006年の野村克也監督時代からのイーグルスファン。本格的に応援し始めたのは2016年頃から。関東拠点のため1軍の現地観戦はZOZOマリン、メットライフがメイン。交流戦でのハマスタ、神宮、東京ドームは外せない。 イーグルスファンならではのコンテンツを心掛けて執筆しています。

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