イーグルス本拠地・仙台での雨天コールド試合成立は自軍に有利?記録調査で明確になった傾向

4月の振り返り記事を書こうとした矢先の2022年5月1日(日)。
ホークス戦が雨天コールドにより試合終了。
6回裏での判断となったため、試合成立となり、2-1でイーグルスが勝利しました。

イーグルスの本拠地で雨天コールド。
自軍が勝利したことで、一部のファンからは残念なことに「自分たちに有利な判断をした」という感情的な声が挙がっています。

残念ではありますが、実際どうなのか?をハッキリとさせたい。
いわれのない批判に記録という事実で明確にしたい。

そんな想いから、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である現・楽天生命パーク宮城における雨天コールドでの試合成立と、その勝敗を緊急調査

本当にイーグルス本拠地で雨天コールドによって成立した試合は自軍(イーグルス)に有利なのか?

過去の記録という動かぬ事実をもとに、批判の声があがる現象も含めて分析していきたいと思います。

雨天時における判断の所在

まず初めに、雨天時の試合開催、中断、中止、コールドなどの判断を誰が行なうのか?
その点を明らかにしておきます。

詳細は過去の記事にも書きましたので、今回は結論だけ。

試合開始”前”の雨天中止判断:主催者(ホーム)
試合開始”後”の雨天中止判断:審判団

細かい内容が気になる方は、過去に掲載した記事をご覧ください。
(リンクは最後に記載)

仙台で試合成立した雨天コールド「全試合」調査結果

この記事を書くにあたり、何よりも大前提となるのが実際のデータです。
そこで緊急調査を行ないました。

調査方法ならびに条件は以下の通りです。

  • 楽天イーグルス公式HPの「試合日程・結果カレンダー」を参照
  • 対象期間:2005年3月~2022年5月1日
  • 対象球場:現)楽天生命パーク宮城でのイーグルス主催試合
  • 対象試合:公式戦・交流戦・CS・日本シリーズ
  • 上記条件からイーグルスに×の付く勝利・引き分け・敗戦試合の詳細を閲覧
  • 9回より前に試合終了した試合をピックアップ

(補足)
・対象球場は名称が変わっていますが、すべて宮城球場・現在の楽天生命パーク宮城
・地方球場での主催試合は対象外
・中止、ノーゲームは対象外
(ノーゲームは試合展開が気になるところですが、記録が残ってない以上、議論の余地がないので対象外としました)

上記の調査方法と条件に基づき作業を開始。
雨天コールドでイーグルスが勝利していれば×の付く勝利ですが、サヨナラのケースが多々。
そして引き分けと敗戦の場合は結果だけでは判断ができません。

なので、これら3つの条件に合致する試合はカレンダー一覧から試合詳細をチェック。
2005年からすべて確認をしました。

そして実際に調査した結果がこちらです。

7試合2勝3敗2分

年月日対戦相手スコア勝敗終了回球場名
2005年該当なし----
2006/3/28オリックス2-46回裏Kスタ宮城
2006/9/6オリックス5-16回裏Kスタ宮城
2007/5/19ロッテ4-127回裏Kスタ宮城
2008年該当なし---
2009年該当なし---
2010年該当なし---
2011年該当なし---
2012年該当なし---
2013年該当なし---
2014年該当なし---
2015年該当なし---
2016年該当なし---
2017/8/30西武8-88回裏Koboパーク宮城
2018年該当なし---
2019/6/29ロッテ2-26回表楽天生命パーク
2020/7/21オリックス3-108回表楽天生命パーク
2022/5/1ソフトバンク2-16回裏楽天生命パーク

そもそも事例がごくわずか

上記の調査結果をみても分かる通り、そもそも「仙台で雨天コールドによって試合成立・9回を待たず試合終了した」試合自体がものすごく少ないようです。

2021年終了時点、正式名称・宮城球場で開催されたNPB公式試合は1546試合。
これは球場が開場した1950年からの数字。

イーグルスの本拠地となった2005年から2021年で1135試合が開催されました。
2022シーズンは5月1日を含めて10試合。

つまり合計1145試合中、該当するのが7試合。
実に約0.6%の確率しかないことが分かりました。

本拠地だけど有利じゃない

そして実際の結果は今年を含めても2勝3敗2分。

圧倒的に勝ち越してるとか、負けが無ければ「本拠地に有利だ」と言われても仕方ないですが、事実は異なるようです。

繰り返しますが試合開始後は球団の判断ではなく、中立な立場の審判団がジャッジします。
球団が付け入るスキはないのですが、結果という事実からも現れているといっていいでしょう。

里崎氏の発言と2020年9月のホークス戦

では、一体いつからイーグルス本拠地の雨天に対する対応が批判的になったのか?

確かなことは言えませんが、私は以下2点が原因に含まれていると考えました。

・里崎智也氏の発言
・去年もホークス戦で中断

里崎智也氏のYouTube発言

まだ記憶に残っている人もいらっしゃるでしょう。

YouTubeチャンネルを運営している元プロ野球選手・里崎智也氏が、ある試合に対してイーグルスの対応を批判。
「楽天のグラウンド整備はおかしい。自チームに有利になるように行なっている」といった趣旨の発言をしました。
更にはイーグルスを「みっともない球団」とまで言い放ちました。

当時、SNSを中心に物議をかもし、後に謝罪動画をアップ。
当該動画と謝罪動画のどちらも現在は削除されています。
最終的に元NPB審判へ取材を行ない、自身の発言には誤りがあったと再度謝罪。
これにて一件落着としています。

とはいえ、影響力ある人の発言によって誤った認識だけ独り歩きしている可能性は否定できない、と過去の記事でも書きました。
もちろん推測でしかないので、この点に関しての批判は受け付けますが、影響が無いとも言い切れません。

「里崎がそう言ってたんだから、そうだろ」と。

2020年のホークス戦で長時間の中断

2020年9月のホークス戦では長時間におよぶ試合中断がありました。

この時は9月という比較的シーズンも後半に入っていたこと。
さらに当時はコロナ禍でスケジュールがイレギュラーだったことなどもあり、続行の判断が強まった可能性はあります。

いずれにしても今回と対戦相手が同じホークスだったことから、ごく一部のファンには「嫌な思い出」がよみがえった可能性があるのではないかと考えました。

雨天コールドで試合成立は稀な現象

他球場のデータまでは調べてないので断言はできませんが、少なくともイーグルス本拠地における雨天コールドでの試合成立は稀な現象といっていいでしょう。

勝敗が付いた場合、負けたチームにとっては(当然イーグルスも含めて)アクシデントだったと割り切るしかありません。
長いシーズン、様々なアクシデントが起こりうる中の1つ、と考えれば、感情的になる理由はあまり無いように思います。

もし今後も他球場含めて同じ状況に居合わせたとして、「稀なことだから仕方ない」と納得して次に切り替えるのが常識的です。

感情的で悪質な批判は許されない

Twitterを中心に、インターネット上ではイーグルス本拠地での試合で雨が降ってくると、”楽天シートマン”などと揶揄する投稿も見受けられます。
率直に言って不快。
ネタかもしれませんが、ネタなら何を言ってもいいわけではない。

更に言えば、実際に現場で働いている人たちへのリスペクトに欠ける侮辱的な発言です。

この記事や過去の記事に対して私個人として何かを言われるのは構いません。

しかし、球団・審判団そして現場で働くスタッフさんに対する感情任せの侮辱的な発言は論外です。

もちろん、そんな発言をするのはごく一部のモラル無き人だという点は理解しています。
そういった方々を説得したいとか、変わって欲しいとか、反論したいとか、そんな気持ちは毛頭ありません。

ただ、過去の記録は事実。
イーグルス本拠地で天候による有利不利が無いことは明確です。

最後に

最後になりますが、いくら匿名アカウントでも特定できる時代です。
あまり感情的になって暴言をはいてしまうと、あとあと自分を苦しめることになるでしょう。

本来はそういった投稿が減れば理想的ですが、現実的には難しい。
特定され、逮捕されてもいいという覚悟をもったうえで書き込んでいるのだと思うしかありません。

節度のある賛否両論は大歓迎ですが、過度な批判は考えものです。

関連記事「雨天中止・雨天コールドの判断は球団?審判団?判断基準や試合成立条件と誤解への警報」
https://rakuteneagles-fun.com/baseball-column/2020/2412/

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