開幕カード勝ち越し!見えてきた2021シーズンの期待と課題

先週の金曜日、26日からいよいよ開幕したプロ野球。

2021シーズン(以下、今シーズン)は従来通り143試合を行う予定。
交流戦やオールスターなど昨シーズンは開催できなかった試合も組まれるとあって、コロナ禍で大変なこともありますが少し楽しみが戻ってきたように感じます。

我らが楽天イーグルスの開幕カードは本拠地・楽天生命パーク宮城で日本ハムファイターズを迎えた3連戦。
2勝1敗と勝ち越し、上々のスタートを切ったのではないでしょうか。

まだ3試合ではありますが、期待と課題の両方が浮き彫りになったようにも思います。
そこで今回は今シーズンの期待と課題をまとめていきたいと思います。

今シーズンの期待

2勝1敗と開幕カードを勝ち越した楽天イーグルス。
まだ3試合ではありますが、勝ち試合と負け試合の内容は原因がハッキリしていたように感じます。

中でも勝ち試合は勝ったという事実だけでなく、内容としても今後の期待が持てるのではないでしょうか。

先発投手の役割

まず何といっても勝った2試合はいずれも先発投手がしっかりと役割を果たしました

開幕戦、開幕投手を務めたのは昨シーズン加入した涌井秀章投手。

今シーズンの先発ローテーションが超豪華なのは周知のとおりですが、その中でも開幕投手の座を勝ち取ったのはお見事。

そして結果としても7回無失点と完璧な内容。
野手陣も効果的に得点し続け、8-2と完勝で開幕戦を飾ることができました。

また3戦目には注目のドラフト1位ルーキー、早川隆久投手がデビュー。
途中、二度の満塁などピンチもありましたが、6回無失点とこちらも結果としては完璧。
3戦目は野手陣の援護がもたついたシーンもありましたが、後述する太田光捕手の活躍もあって完勝しました。

どちらも勝ち試合は先発投手が無失点に抑える好投をしたことが大きな勝因だったのではないでしょうか。
涌井投手も早川投手も、いわゆる「クオリティ・スタート」をきっちりと記録しました。

逆に敗れた2戦目は先発の高田投手が4失点と試合を作れず。

先発投手がいかにクオリティ・スタートできるか、ここに期待がかかってきます。

中継ぎ陣の重要性

先発投手の後を受けるのが中継ぎ投手陣。

こちらも勝った試合はきっちりと抑えたものの、負けた試合はズルズル点を取られた印象。
もちろん先発投手の内容や流れもあるので一概には言えませんが、踏ん張れるかどうかで勝敗に大きく影響します。

今シーズンは松井裕樹投手が抑えに戻ります。

それまでの中継ぎ投手は牧田、ブセニッツ、酒居、宋家豪、津留崎投手といった昨シーズン活躍した投手陣が控えています。

また支配下登録を勝ち取った渡邊 佑樹投手も期待できます。

今シーズンは9回打ち切りのため、いい投手を無理なく起用していければ中継ぎ投手陣の踏ん張りが期待できるのではないでしょうか。

扇の要・太田捕手の活躍

野手陣に目を向けると、外国人選手が不在とはいえ豪華な戦力が整っているように思います。

浅村栄斗選手を中心に鈴木大地、茂木栄五郎、島内宏明選手ら主力選手が順調に開幕入り。

そして注目は辰己涼介、小郷裕哉、渡邊佳明選手、そして太田光捕手の2018年ドラフトの大卒カルテットが開幕一軍。

中でも太田光捕手はリードだけでなく打撃でも活躍

早くもチームトップの2本塁打を放つなど「打てる捕手」としての期待が高まります。

強いチームにはいい捕手がいる。

これはよく言われていることですが、楽天イーグルスは嶋基宏選手の離脱以降は正捕手の固定ができませんでした。
太田光捕手は昨シーズンから期待されていましたが、ケガに苦しんで離脱。

今シーズンこそ正捕手としてチームをリードして欲しいと期待します。

今シーズンの課題

一方、負け試合を中心に課題も見えてきました。
恐らく課題に関しては今シーズンを通してポイントになろうかと思います。

早くも離脱者が続出

そもそも負け試合となった2戦目の先発は田中将大投手が予定されていました。
しかし、先日の練習でふくらはぎを痛めたとの発表があって登板を回避

石井監督らのコメントを見る限り軽症のようではありますが、元々メジャーリーグでもバリバリ投げていただけに疲労の蓄積も気になるところ。
唯一安心できるのは田中将大投手頼みではなく、他にも有力な先発投手が揃っていること。
今回は緊急登板的な形になったのは致し方ないとして、いい意味で田中将大投手の穴を埋める若手投手の活躍は期待したいところです。

とはいえ、正式な復帰と登板が実現するまでは不安もあります。

またブセニッツ投手、銀次選手も故障によって離脱
福山投手も新型コロナの影響で抹消(特例あり)しており、早くもシーズンを通して主力選手が活躍し続けることが難しい状況となりました。

こればかりは仕方ないことなので、現在の戦力の活躍を願うばかりです。

外国人選手のタイミング

今シーズンは助っ人外国人選手が3名、入団しています。

投手1名と野手2名。

現時点では新型コロナウイルスの影響によってチームと合流できていません。
チームに合流するタイミングでどういった起用になるのか、そして何といっても活躍できるかどうか。

この辺りの状況次第でチーム状況にも大きく関わるのではないかと考えています。

仮に起用しても日本の野球に適用できない場合、チームの失速にも繋がりかねません。

個人的には現在の日本人選手だけのラインナップでも十分に通用するように感じますが、いざという時の勝負強さは外国人選手に期待する部分でもあります。

いずれにしても未知数のため、合流と起用のタイミングには要注意です。

今季も最大の敵はホークス

最後に他球団へ目を向けると、絶対的王者となっているソフトバンクホークスが千葉ロッテマリーンズ相手に3連勝を飾りました。

マリーンズは昨シーズン、ホークスに勝ち越していることもあって注目されましたが、この結果には驚きました。

しかも2戦目、3戦目はもつれた末のサヨナラ勝ち。
ただでさえ9回打ち切りで延長がないにもかかわらず、その9回で決め切る強さはホークスの強さと言えます。

今シーズンも、やはり最大の敵はホークスになるでしょう。

そういった意味で、楽天イーグルスも開幕カードでは随所にミスや課題も見えました。
そのようなレベルではホークスに対抗できません。

田中将大投手の復帰もあって多くの解説者が上位に予想していますが、その田中将大投手も遅れています。

開幕カードは勝ち越して一安心ではありますが、今後の試合も集中が必要でしょう。

何より今シーズンはパ・リーグ全体のレベルも引き続き高いように感じます。

残りの140試合、どのような戦いを見せてくれるのか。

引き続き応援してまいります!

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