2019シーズンの戦力構想を占う

楽天イーグルスは12月6日までに45名の選手が契約更改を終えた。
FAやトレード、自由契約によって加入した選手や、成績不振等で退団した選手たちも概ね公式発表を終え、いよいよ来シーズン(2019シーズン)の戦力構想が見えてきた。

マリナーズを退団し、楽天イーグルスの創設期を知る岩隈久志投手は巨人への移籍が決まった。
その前にはオリックスを自由契約となった金子千尋投手獲得の動きもあったが、いずれも浅村の本気度に比べれば劣るものだった。
それもそのはず、楽天イーグルスは若い選手を中心に長期的な地盤固めを目指している。ある意味、岩隈や金子千尋が入団しなかったことで、その方針がブレない球団の姿勢が伝わってくる。

あとはFAによって加入した浅村栄斗選手に対する人的補償を残すのみ。

そこで今回は、大まかに分けた各ポジションの選手たちをまとめるとともに、来シーズンの投手陣及び野手陣の予想オーダーなどを占っていきたい。

※各選手リストは順不同、太字は新戦力
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投手陣

今シーズンの投手陣はチームの勝利に比例して勝ち星やセーブ数には恵まれなかったものの、全体的にはしっかりと守り抜いた印象が強い。
今オフでの大幅な戦力増や戦力減は無く、いかに既存戦力で各々のパフォーマンスを向上、あるいはシーズンを通して維持するかが課題になっていると考える。

先発ローテーション

岸孝之・則本昂大・塩見貴洋・辛島航・美馬学・古川侑利・藤平尚真・福井優也・近藤弘樹・安楽智大・池田隆英・西口直人

岸・則本という球界を代表するエース2人の存在が大きい一方で、そこに続く先発が薄い印象は否めない。
中堅となった美馬、塩見、辛島がどれだけ若手の見本となってローテーションを守り抜くか。
一方で、誰が我先にと不動のローテーション入りを果たすか。
今シーズンを見る限り、一歩リードしたのは古川。特にシーズン終盤は安定感があり、最終戦では則本の二桁勝利をきっちりとお膳立てした。
そこに割って入るべく若手の注目株もおり、戦力としては十分に揃っている。
特に藤平尚真は今シーズン初完投も達成し、要所要所で良いところがあった。ルーキーイヤーだった近藤も勝ち星に恵まれなかったものの良いところを見せ、オフシーズンも精力的に代表選手として活躍した。あとは安樂、池田辺りがどのくらい力を発揮できるか、そして新戦力となる福井が存在感をアピールできるか。

先発候補となりそうな投手が10名前後はおり、そこから何人が年間を通してローテーションを守れるか。
成績も重要だが、まずは怪我無くローテーションを守れる投手が多くできることに期待したい。そうすれば、結果は自ずと付いてくるはず。

なお、今オフのドラフトで獲得した投手陣をいきなり先発ローテーションに入れるかどうかは球団の方針的に微妙なところがあると感じ、あえて入れていない。

中継ぎ・セットアッパー

ハーマン・青山浩二・宋家豪・高梨雄平・ブセニッツ・福山博之・小野郁・菅原秀・森原康平・戸村健次・濱矢廣大・森雄大・西宮悠介

今シーズンはハーマン、青山、高梨、宋家豪がフル稼働でブルペンを支えた印象。ここに福山が復帰するかどうか、そして新戦力のブセニッツがどこまで安定しているかが注目すべきところ。若手ではイースタンでセーブ王に輝いた小野郁に期待している。あとは菅原、森原、森、濱矢辺りがどこまで1軍のチャンスで結果を残せるかどうか。シーズン途中で負傷してしまった戸村も戻ってくれば頼りになる存在。

抑え

松井裕樹(・ハーマン・ブセニッツ)

最大の注目は松井裕樹の起用法。今シーズン終盤は2試合先発し、ある程度見せ場を作った。現時点で唯一契約更改を保留としており、起用法が定まっていないのは事実。もし松井裕樹が先発に回る場合、まずは今シーズンの経験からハーマンを抑えに起用すると予想する。
松井裕樹が抑えに戻るならハーマンはセットアッパーに戻り、両選手のコンディションと日本でのパフォーマンス次第でブセニッツが控える構図か。
ちなみに個人的には、いざという時は宋家豪に抑えを任せてみても良いのでは、と考えている。

野手陣

何度も書いて申し訳ないようだが、とにかく得点力不足に苦しんだ今シーズン。
今オフは投手以上に野手の新戦力、即戦力の補強に重点を置き、ある程度は思惑通りに遂行出来たのではないかと評価している。
2017シーズンの飛躍、そして2018シーズンのリーグ覇者・西武ライオンズを見ても分かるように、打ち勝つことが重要。

捕手

嶋基宏・山下斐紹・堀内謙伍・岡島豪郎・足立祐一

正捕手・嶋基宏の前に他の選手がどれだけ出場機会を増やせるか。その嶋も今シーズンは決して満足行くものではなかっただけに、誰がレギュラーを取ってもおかしくない様相を呈してきた。今シーズン後半は山下、堀内も多くの出場機会を与えられ、更に岡島豪郎が来シーズンから捕手へ戻ることが決まった。
まさにベテラン、中堅、若手が競い合う構図となりそう。
よほどのことがなければ、開幕戦は嶋で行くのだろうが、それ以降は全く分からない。

内野手

銀次・浅村・茂木・ウィーラー・今江・藤田・内田・渡辺直人・山崎剛・西巻・三好・村林(・岩見)

今シーズンは流動的だった内野手陣。そこに二塁手として浅村を補強できたことで、一塁手は銀次で固定できそう。もちろん、調子次第で今江あるいは内田の出番もある。
二塁手は問答無用で浅村。ケガや不調の際は若手の山崎剛がその座を狙い、ベテラン藤田の存在もあって層が厚くなった。
遊撃手は茂木の復活が期待されるが、昨今の状態を見ると全く安定とは言えず、山崎剛、藤田、西巻、村林らが虎視眈々と狙っている。
三塁手は新外国人ブラッシュとの指名打者の兼ね合いにもなりそうだが、守備につかせるならウィーラーか。ウィーラーが指名打者なら今シーズンの開幕時同様、今江と内田の争いが再び起こりそう。更に、来シーズンは藤田が「どこでも守る」と宣言しており、割って入る場面があるかもしれない。

浅村を補強したことも大きいが、やはり今シーズンの終盤で内田、山崎剛、西巻、村林といった若手を積極的に起用したことで、これだけ名前を挙げることができるようになった。

外野手

島内・田中和基・ブラッシュ・オコエ瑠偉・岩見・橋本到・八百板・辰己・島井

最もレギュラー争いが激しいのは外野手か。
ペゲーロが退団し、岡島が捕手へ移ったが、新戦力としてメジャーリーグからブラッシュを、ドラフトで辰己を獲得した。
もちろん、新人王の田中和基、安定感のある島内は欠かせない存在で、そこにオコエ瑠偉、和製大砲岩見が入ってくるかどうか。
八百板、島井はもう一つの印象だが、虎視眈々と狙っていることは間違いない。

開幕スタメン予想

最後に、改めて現戦力になってからの開幕スタメン予想をしたい。今回は打者のオーダー予想だけではなく、投手陣も含めた予想をしてみた。

スターティングメンバー
1(中)田中和基
2(左)島内
3(二)浅村
4(指)ウィーラー
5(右)ブラッシュ
6(三)今江
7(一)銀次
8(捕)嶋
9(遊)茂木
先発:則本昂大
セットアッパー:ハーマン
抑え:松井裕樹

開幕投手は、やはり則本昂大に託したい。今シーズンの悔しさをバネに、まずは来シーズンの初戦を勝利で飾ってほしい。完投を期待したいが、一応後ろはハーマン→松井裕樹の必勝リレー復活に期待した。

注目の打線は田中、島内で出塁し、浅村、ウィーラー、新外国人ブラッシュで得点を。更に今江、銀次、ラストバッターに茂木を置くことで切れ目のない打線の繋がりに期待したい。ブラッシュは守備が未知数だが、年齢的にも若いので指名打者はウィーラー、あるいは今シーズン終盤で疲れが見えた今江辺りを起用して、ブラッシュは守備での起用を予想した。

最後に、今シーズン最も飛躍したといえるのは田中和基で間違いないだろう。

では、来シーズンはどうか。

個人的には岩見雅紀に期待したい。
今シーズンはルーキーイヤーで1軍の出場機会もあったが、本塁打はおろか安打も無く終わった。同じルーキーの山崎や西巻が早々に初安打を放って今シーズンだけ見れば一歩リードだが、その恵まれた体格とパワーは一級品。
今オフは休みなくウインターリーグに参加して鍛えている。まずは開幕1軍、初安打を放って焦りを無くし、自分のバッティングを見つけて欲しい。
それさえ見つかれば、指名打者にしてでも打線の中軸に据えて良い存在だ。似ているタイプとして内田靖人の存在も大きく、浅村・内田・岩見でクリーンアップが実現すれば、強い楽天イーグルスが期待できる。

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イーグルスファン通信【編集長】

イーグルスファン通信【編集長】

2006年の野村克也監督時代からのイーグルスファン。本格的に応援し始めたのは2016年頃から。関東拠点のため1軍の現地観戦はZOZOマリン、メットライフがメイン。交流戦でのハマスタ、神宮、東京ドームは外せない。 イーグルスファンならではのコンテンツを心掛けて執筆しています。

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