開幕直前!史上初の「9回打ち切り」など2021年プロ野球・新型コロナ特例まとめ【変わる・戻る・そのまま】

プロ野球ファンにとって待ちに待った時がやってきました。

いよいよ今週末、2021年3月26日(金)からセ・パ両リーグで2021シーズンが開幕します!

昨シーズンはご存知の通り新型コロナウイルスの影響によって様々な変化や規制がありました。
その最たる内容が交流戦・オールスターの中止と120試合制ではないでしょうか。
選手や関係者はもちろん、私たちプロ野球ファンも翻弄されました。

2021シーズンも入場規制など様々な制約はあるものの、交流戦の再開を含め全143試合でのシーズンになる予定という発表には安ど感を覚えました。

一方、衝撃的なニュースとなったのは3月18日。
日本野球機構(NPB)は2021シーズンは延長戦を行わず9回で打ち切りとし、一部の試合で開始時間を早める方針を固めました。

これまでイニング制限や時間制限を用いた延長戦が行われてきましたが、シーズンを通しての「延長戦なし」は史上初の出来事となります。
また昨シーズンに設けられた新型コロナ関連の特例措置も継続や一部変更があります。

そこで今回は2021シーズン開幕直前となる今、改めて2021年のプロ野球における新型コロナ関連の特例措置をまとめていきたいと思います。

2021年プロ野球新型コロナ特例措置

まずは2021年のプロ野球新型コロナ特例措置の一覧です。

・9回打ち切り(延長なし)
・一部球場での試合開始前倒し
・出場選手登録:29名→31名
・出場登録可能な外国人選手:4名→5名(投手野手の組み合わせ自由)
・ベンチ入り可能選手:25名→26名
・出場選手登録抹消後、10日間を待たず再登録可能

次に2019シーズン時の内容に戻る条件一覧です。

・レギュラーシーズン:全143試合
・交流戦の再開:各チーム18試合
・オールスターの開催:7月16日(金)、17日(土)
・クライマックスシリーズ:ファーストステージから開催
・投手「最高勝率」獲得条件:10勝以上→13勝以上

また現時点で不透明ではありますが、今年は東京五輪が開催予定。
プロ野球は7月19日(月)~8月12日(木)までが中断期間となっています。

※上記内容、予定はすべて記事公開時点での発表です。
シーズン途中で変更される可能性がございますので予めご了承ください。

新型コロナ特例措置で変わること

9回打ち切り(延長なし)

まず新型コロナ特例措置で「変わる」ことの最も大きな内容が「9回打ち切り(延長なし)」でしょう。

当初は2020シーズンと「変わらない」条件で延長10回まで(通常は12回)と報じられていましたが、NPBは18日に突如9回打ち切りを発表。
1リーグ制だった時まで遡ってもシーズンを通して延長戦を実施しなかったことはないそうで、史上初の措置となります。

実際に9回打ち切りになることで引き分けが増えることは容易に想像できます。
また延長戦になればサヨナラが期待できるホームチームのアドバンテージが薄れ、サヨナラゲームは減りそうな気がします。

選手起用、特に投手の継投が早まることも十分に考えられるでしょう。

143試合に戻るので長いシーズンではありますが、各試合をみていくと短期決戦の要素も含まれるように考えられます。

一部開始時間の前倒し

ナイトゲームの試合開始時間は18時が多い傾向にあります。

新型コロナの感染状況が地域によって異なることも考慮され、主に首都圏など感染者が多い傾向の地域で開催される試合の開始時間を前倒しする措置も決定されました。

9回打ち切りと併せ、新型コロナ対策として「早く始め、早く終わらせ、早く帰る」ことを促す意図が垣間見えますね。

外国人選手の組み合わせ緩和

そのほか、外国人選手の登録数自体は5名と変更ありませんが、投手と野手の組み合わせに関する制限は無くなるそうです。

2020シーズンは、例えば5名のうち投手4名・野手1名で登録すると、それ以降それ以外の組み合わせは認められませんでした。
つまり最初に決めた組み合わせを守る必要があったのですが、2021シーズンはそれがなくなり、自由になったそうです。

これでシーズン中であっても投手と野手の組み合わせが自由になり、選手のコンディションに合わせて起用の幅が広がりそうですね。

※ベンチ入りできる外国人選手は4名、なおかつ4名全員を投手または野手にはできません。

新型コロナ特例措置で変わらないこと

選手登録の緩和

2020シーズンに設定された、いわゆる「新型コロナ特例措置」。

2021シーズンも決して終息はしていない状況で継続される措置があります。

その主な措置が登録できる選手数の緩和
出場選手登録が31名に増加しているほか、外国人選手やベンチ入り選手の増加、そして登録抹消した選手の再登録期間など、2019年以前の従来シーズンに比べて緩和された条件は継続される見込み。

前述した9回打ち切りに加え、実質的に起用できる選手数が増えるということもあって選手個人個人の負担は従来より減ることでしょう。

一方、出場機会を求める特に若手選手にとってはチャンスでもありピンチでもあるといえるのではないでしょうか。

出場機会が増える可能性が高くなるのはチャンス。
しかし、ちょっとしたミスであっさり交代させられてしまう可能性も増えるように思います。

個人的には若手選手の出場機会が増え、活躍してくれることを願うばかりです。

以前の条件に戻ること

最後にプロ野球ファンにとってはホッとする要素ともいえる、元に戻る条件です。

2020シーズンは中止となってしまったセパ交流戦が再開されることで、レギュラーシーズンが計143試合に戻ります。
これによって各選手の成績にも大きな影響を与えることでしょう。

2020シーズンでは「もし143試合やってたらどのくらい成績が伸びただろうか」と誰もが思った選手がいました。
9回までという難しさはあると思いますが、まずはレギュラーシーズンがフルで行われる予定となっているのは嬉しい限りです。

また、同じく2020シーズンは中止となってしまったオールスターも開催予定
今年は初戦がメットライフドーム、そして第2戦目は楽天生命パーク宮城での開催が予定されています!

ポストシーズンのクライマックスシリーズもファーストステージから実施予定。

昨シーズンはどうしても「物足りなさ」はありましたが、今年は年間を通してプロ野球を楽しめそうです。

(もちろん観戦時に感染しないよう対策はしっかり行ないましょう)

楽天イーグルスの展望

最後は、こうした2021年のプロ野球新型コロナ特例措置も踏まえ、我らが楽天イーグルスを簡単に展望したいと思います。

田中将大投手の復帰で楽天イーグルスファンのみならず、プロ野球界全体としても話題になっています。
もちろん田中将大投手の活躍には期待大です。

しかし、個人的には出場選手登録の緩和が継続される観点から若手選手の台頭に期待しています。

外国人選手も緩和が継続されるものの、今シーズンのイーグルスは日本人選手が主力になると予想しています。
もちろん既戦力のブセニッ、宋家豪投手は期待できますが、その他の新外国人選手は未知数。
合流も遅れているだけに過度な期待は禁物と考えています。

さらに9回打ち切りとなったことで、エース級の涌井、則本、岸、そして田中将大投手らの完投への意識も気になるところ。
9回までしかないからこそ投げ切れる、そんな意識で完投が増えれば中継ぎ陣の負担は減少できます。
厳しい試合で中継ぎ陣を積極的に投入できれば2020シーズンの課題だった「接戦」にも強くなりそうです。
この辺りは石井一久新監督の采配が気になるところです。

プロ野球界的にもソフトバンク一強の流れを止めるのは楽天イーグルスではないかという声も高まっています。

もちろん楽しみな要素はたくさんありますが、何と言っても全選手が無事にシーズンを走り切ることが重要
特に主力選手が離脱せずにシーズンを通して出場できれば、自ずとチームとしての結果も付いてくるのではないでしょうか。

ファンにとっては入場制限や感染対策など苦労もありますが、「始まってくれる」だけで感謝。

プロ野球2021シーズンの開幕を目前にした胸が熱くなるばかりです!

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