2023開幕カードを分析して期待と課題、優勝確率を予想

3月30日(木)に開幕した2023年のレギュラーシーズン。
我らが東北楽天ゴールデンイーグルスは北海道日本ハムファイターズとの開幕カード3連戦を戦い、2勝1敗と勝ち越しに成功しました。
記念すべき新球場・エスコンフィールドHOKKAIDOでの開幕となりましたが、その開幕カードの結果と内容から今シーズンの期待と課題を分析して、パ・リーグにおける優勝確率を予想していきます。

結果概要

まずは結果から振り返っていきましょう。

3月30日 ○楽天 3 – 1 日ハム ●
4月01日 ●楽天 3 – 4 日ハム ○
4月02日 ○楽天 2 – 1 日ハム ●

先発投手陣

開幕投手を務めたのは自身11年ぶりとなる田中将大投手。
本拠地(モバイルパーク宮城)開幕戦にて則本昂大投手が内定しており、シーズン開幕戦は田中将大投手に託されました。
ベテランの領域に入ってきた緩急を使ったピッチングで素晴らしい立ち上がり。
しかし、6回裏に松本剛選手に二塁打を打たれると、2つの四球で満塁のピンチ。
野村選手に犠牲フライを打たれ1点取られたところで交代。5回2/3 1失点で降板しました。

1日空いて週末の2戦は開幕ローテーションを掴み取った瀧中瞭太藤平尚真投手が先発。
瀧中投手は5回1/3 1失点、藤平投手は6回1失点と、いずれも先発投手としての役割はキッチリと果たしてくれました。

年間通しての活躍に期待

藤平投手がヒーローインタビューで話していましたが、長いシーズンを戦う中で今回は結果を出したものの、これで終わったらチームとして上位にはいけません。
そういった意味で、田中将大投手に関しては本来の実力・経験を踏まえれば6回までキッチリ投げ切って欲しかったところ。

また相手打線がパ・リーグの中でも、そこまで強力とは言えない中での結果。
まだまだ全幅の信頼を置くには微妙なところですが、まずは慣れない新球場かつ独特の緊張感漂う開幕カードで結果を残したのは評価できます。

勝敗はどうあれ、シーズン終盤まで彼らが腕を振ってくれることを願うばかりです。

中継ぎ投手陣

守護神・松井裕樹投手はWBCの影響を全く感じない圧巻の投球で早くも2セーブをマーク。
早ければ次の本拠地3連戦で史上最年少200セーブ達成の可能性があります。
今シーズンも絶対的な守護神として君臨してくれそうなのは心強い限りです。

守護神へとバトンをつなぐ中継ぎ陣も安定していました。
先発投手同様、相手打線の力関係はあるものの、今シーズンもある程度計算ができそうです。

2戦目は宮森投手が打たれてサヨナラ負けしましたが、まだまだこれから。
唯一心配なのはルーキーの伊藤茉央投手でしょうか。
どうなるか分かりませんが、他にカバーできる投手も控えているので中継ぎ投手陣は大きな心配はいらないでしょう。

野手陣(攻撃)

開幕戦の相手先発はイーグルスが苦手とする加藤貴之投手。
序盤から苦戦して今シーズンも苦しめられそうな印象はありましたが、期待の大砲・伊藤裕季也選手の一発で先制に成功。
さらに新戦力・フランコ選手にも一発が飛び出してリードする理想的な展開で勝利。
同じく新戦力・阿部寿樹選手も長打を放つなど、苦手投手に対して新戦力が活躍したのは大きなプラス材料といえるでしょう。

まさに新制イーグルス打線が垣間見えました。

主軸・底上げはこれからか

一方この開幕カードではいずれも3得点に収まり、全体としてはやや物足りなさも残りました。
特に新キャプテンの浅村栄斗選手が3試合で1安打にとどまり、2戦目はチャンスで凡退するなど、まだまだこれから。
もちろん開幕カードで相手投手も手強いのは事実ですが、中継ぎ投手の状況を考えれば終盤で追加点が取れなかったのは課題といえるでしょう。

特に2戦目は辰己涼介選手のホームランで追いついたものの、そこからの勝ち越しができなかったのは残念。
島内宏明選手もまだまだこれからという感じで、浅村・島内が目覚めてくればもっと強力な打線になりそうです。

野手陣(守備)

全選手にとって初めての舞台となるエスコンフィールド。
特に守備での難しさがあったことは容易に想像できますが、3試合で1失策なら及第点といえるでしょう。
むしろ守備力は昨シーズンよりも増している印象で、伊藤裕季也選手は複数の好プレーがありました。
フランコ選手もオープン戦では三塁で素晴らしい守備(肩)を見せていました。

守備がしっかりすることで少ない得点をカバーすることは可能。
特に強いチームとの対戦では接戦になることが多いので、一つ一つアウトを積み重ねることが重要になります。

中でも今シーズンは内外野問わずで複数ポジションを守れる選手が複数(阿部、小深田、伊藤裕季也、渡邊佳明など)いるのも素晴らしいこと。
さらに控え選手の状況を鑑みても、シーズンを通して守備はそこまで心配しなくていいかなと考えています。

リーグ優勝の確率予想

最後にイーグルスが今シーズン、パ・リーグで優勝できる確率を予想します。

優勝確率:20%

もちろんファンとして優勝を願う気持ちは毎年強いですが、現実をみる必要もあります。

イーグルスに関しては、投打ともに若手と中堅ベテランあるいは助っ人のバランスが、近年の中では取れている方だとみています。
昨シーズンのように誰か一人に依存する傾向もなさそうで、控える選手も活躍に燃えています。
打線は浅村・島内・フランコ辺りが中心となり、課題の先発投手は田中将大・則本昂大・岸孝之と若手の瀧中瞭太・藤平尚真・早川隆久に荘司康誠がどこまでやれるか。
このバランスが怪我や不振で崩れた瞬間に厳しい状況となりそうですが、上手くいけば優勝できないこともない、という感じ。

一方、他球団に目を向けると、やはり昨シーズン優勝を逃したホークスが意地の補強と開幕3連勝で存在感を見せつけています
正直なところ、ホークスに勝ち越すのは相当厳しいと考えています。

そういった意味で優勝確率は20%くらい。
とにかくAクラス入りを目指し、他4チームと交流戦で貯金を稼ぎ、何とかクライマックスシリーズに食らいついていくしかありません。

今シーズンはとにかくAクラス

まだまだ始まったばかりの2023シーズン。
どうなっていくのか楽しみ半分、昨シーズンのように裏切られるのではという不安も半分です。

いずれにしても最後まで見届けていきます。

そこだけは、イーグルスファンとして変わりません。

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