交換トレードで広島・福井優也投手を獲得

楽天イーグルスは29日、広島カープの福井優也投手を交換トレードによって獲得したことを発表した。
イーグルスからは菊池保則投手が広島カープに移籍することになった。

福井は安樂と同じ済美高校出身。
高校時代から注目されており、第76回選抜高校野球大会(甲子園)で創部2年目の若い学校を優勝へと導いた。
甲子園では通算9勝をマークし、2005年のドラフト会議では巨人から4巡目指名を受けるも、最終的に入団を拒否した経緯がある。
その後、1年浪人して早稲田大学へ進学。結果的にそれぞれドラフト1位指名でプロ入りすることとなる斎藤佑樹、大石達也と同期で活躍。同一大学から三人の投手が1位指名で入団するのは史上初のことだった。

プロ入り後は1年目に27試合に登板して8勝をマークする活躍を見せ、2015年にはキャリアハイとなる9勝をマークした。
しかし、そこから伸び悩み、今シーズンは自己最小の3登板、0勝3敗、防御率8.40と不甲斐ないシーズンに。チームがリーグ優勝、日本シリーズ進出も果たす中で出場機会は減り、再起を図っていた。

一方、イーグルスの菊池は2007年ドラフト4位で入団してから11年。
常に一軍に居続けることがなかなか出来なかったが、チーム事情が苦しい時に頼りになる存在ではあった。

イーグルスには岸、則本の2枚看板が君臨する一方、次の先発がなかなか安定しないのも事実。
右腕では美馬、安樂、藤平、池田、近藤が、左腕では塩見、辛島、森といった投手が先発陣として揃ってはいるが、正直なところ毎年コンスタントに結果を出せている選手がいない。塩見、辛島、美馬は経験的に若手より一枚上ではあるが、調子の浮き沈みもある。
実質、則本、岸に続いて計算が立つローテーションとは言えない状況である。

今オフではベテランの岩隈や金子千尋の獲得も囁かれているが、30歳の福井を獲得できたことは先発陣の層を厚くしたい思惑と合致したのだろう。

ここ最近は思うような活躍が出来ていない福井だが、高校・大学はチームの中心選手として活躍し、プロ入り後も結果を出した実績のある本格派右腕。
新天地、リーグも変わることで本来の輝きを取り戻し、先発ローテーション入りを掴んで欲しい。

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