「楽天の浅村」誕生!FA権行使の浅村栄斗選手が入団決定

ついに、この時が来た。

今オフにおけるFA市場で最大の注目を集めている西武ライオンズの浅村栄斗選手が11月20日、楽天イーグルスへの移籍を決断
本人からの正式な入団の意向を受け、「楽天・浅村」の誕生となった。
契約条件は4年20億円超と推定され、背番号は「3」になる見通し。

2018シーズンは得点力不足に苦しみ、12球団ワーストの得点となった楽天イーグルスにとって同シーズンの打点王を獲得した選手が加わるという夢のような話である。

更にポジションが二塁手ということで、ちょうどチームとしても補強ポイントになっているところ。
まさに攻撃も守備も補って余りある一流選手の獲得に成功した。

浅村栄斗選手の主な経歴

楽天イーグルスの一員になるということで、まずは浅村選手の経歴を確認しておこう。

大阪出身の今年28歳で、高校時代は名門大阪桐蔭で活躍。
2008年のドラフト会議で西武ライオンズから3巡目指名を受けてプロ入りを果たした。

プロ入り1年目の2009年は一軍出場出来なかったが、2年目の2010年には代打で初出場を果たすと、いきなり適時二塁打を放ってプロ初安打、初打点もマークした。更に奇しくも楽天戦でプロ初本塁打を放ち、勝負強さを発揮している。

3年目の2011年から開幕一軍、スタメン入りを果たし、一年間レギュラーに定着した。ただ、この時期は守備位置の固定はされておらず、外野手、二塁手、一塁手などマルチにこなしている。

そしてプロ入り5年目の2013年、プロ入り初の4番打者を経験。また奇しくも9月の楽天戦で日本プロ野球最年少タイ(史上4人目、23歳)で100打点をマークした。最終的には110打点をマークし、平成生まれで初となる打点王に輝いた。

2014年から二塁手に定着し、攻守ともに着実な成長を遂げると、2017年シーズンからはチームの主将に抜擢された。
主将として迎えた2017年には通算100本塁打と通算1000安打を達成。平成生まれ初の1000安打達成選手となった。

そして2018シーズンは記憶にも新しく、打撃成績は打率.310・32本塁打・127打点という輝かしい成績をマーク。
安打、本塁打、打点はキャリアハイを記録し、「3割30本塁打100打点」達成者となった。

攻守にわたって高いパフォーマンスを発揮する浅村だが、プロ入り9年間でシーズンフル出場を4回達成しているのも心強い。
また2015年も141試合とほぼフル出場しており、身体の強さは魅力的。

2018シーズン終了時点での通算打撃成績は打率.287・147本塁打・1178安打・645打点をマークしている。

移籍を決めた背景

今回のFA権行使にあたっては、楽天以外にソフトバンク、オリックス、そして権利行使後の残留を認めた西武と合計4球団が競合することになった。
中でもソフトバンクは常勝チームであり、資金力もあるため他球団と比較して条件面では圧倒していた。
西武への残留も、チームが優勝したばかりであることや、これまで育ててもらった恩を感じて揺れ動いていた。
ただ、オリックスだけは交渉のテーブルに着く前の時点で断りを入れており、希望していなかった模様。

最終的には楽天イーグルスへの移籍を決断したわけだが、その背景にあったのは人脈に他ならない。
交渉にあたった石井一久GMは西武時代のチームメイトであり、現在の楽天イーグルスの方向性を握る重要な人物。
またチーム内には、やはりかつてのチームメイトである岸孝之、渡辺直人選手や個人的に親交が深いと言われている則本昂大の存在も大きかったと推測される。

こうした人間関係もあるが、私としては今シーズン優勝したチームから、わざわざ最下位に沈んだチームに移籍するには相当な覚悟とやりがいのようなものも後押ししたのではないかと考えている。

言ってしまえば、楽天イーグルスや仙台に縁もゆかりもない。
以前、FA権の行使に関する記事を書いたが、そこで触れたFA権を行使する理由の中には当てはまらない感じもする。
以下、記事から抜粋するが、楽天イーグルスが以下の理由に当てはまる部分が無い。
もっと良い待遇のチームに行きたい:ソフトバンクの方が上
出場機会の多いチームに行きたい:西武での出場機会は十分
優勝できるチームに行きたい:西武は優勝しており、ソフトバンクも常勝チーム
憧れのチームに行きたい:松井稼頭央選手を尊敬しており、ある意味西武が憧れなのかもしれない
故郷のチームに行きたい:地元で言えばオリックスか阪神

まさに、上記以外の理由にも当てはまらない男気責任感、「弱いチームを周りの人たちと一緒になって強くしたい!」という気持ちがあるのではないだろうか。
いわば、チーム事情もさることながら、一緒に残りの野球人生を過ごす「人」で決断したと推測する。

条件面もソフトバンクに劣るものの大型契約であることは間違いなく、更にチーム事情や生活環境、関わる人たちなど、金銭だけでは無く目に見えない要素も強く後押ししたことだろう。

是非、入団会見で移籍を決断した真意や意気込みを聞いてみたい。

楽天イーグルスへの影響

繰り返しになるが、2018シーズンの課題は明確。とにかく打てなかった。
本塁打はともかく、点を取れる選手が少なく、打点が少ないことにチーム事情が表れている。
そういった意味で同シーズン打点王のタイトルを獲得した浅村はチームとして大きな戦力になることは間違いないが、当然のことながら浅村一人の力でどうにかなる問題ではない。
ロッテからFA移籍した今江敏晃選手のように、怪我で苦しむ可能性もある。
2018シーズンは輝かしい打撃成績だったが、それが続く保証もない。

とはいえ、チームにとっては茂木、田中和基、山崎剛、西巻といった若手に良い刺激になることは間違いない。
当然、ベテラン勢もレギュラー争いに向けて再びモチベーションを高めて欲しい。

戦力として数字を期待する一方で、浅村のような一流選手が加わることは他の選手にとっても良い影響を与え、数字には見えないチームの底上げにも期待している。

2019シーズンスタメン予想

最後に、超個人的な見解でスタメン予想をしたい。(この瞬間が一番楽しい)

1(中)田中和基
2(遊)茂木栄五郎
3(左)島内宏明
4(指)ウィーラー
5(二)浅村栄斗
6(三)今江敏晃(内田靖人)
7(一)銀次
8(捕)嶋基宏(山下斐紹・堀内謙伍)
9(右)橋本到

個人的には、通称「タナモギアイランド」が本格的に機能して欲しいと期待している。
特に茂木栄五郎の状態が気になるが、復活してくれれば攻撃の幅が広がる。
1~3番で出塁し、ウィーラー、浅村、今江(内田)でランナーを返すような攻撃ができると得点力不足は解消されるのではないだろうか。
また、ペゲーロが退団することを想定して右翼手には巨人から移籍した橋本到選手に期待してみたい。
もちろん、オコエ瑠偉や岩見雅紀といった若手も控えている。

若手、中堅、ベテランが機能すれば、来シーズンこそ優勝争いに戻れるのではないだろうか。

楽しみになってきた。

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イーグルスファン通信【編集長】

イーグルスファン通信【編集長】

2006年の野村克也監督時代からのイーグルスファン。本格的に応援し始めたのは2016年頃から。関東拠点のため1軍の現地観戦はZOZOマリン、メットライフがメイン。交流戦でのハマスタ、神宮、東京ドームは外せない。 イーグルスファンならではのコンテンツを心掛けて執筆しています。

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