負け越したが打線は好調。同率2位から抜け出せるか

前カードでは首位ソフトバンクに連勝した楽天イーグルス。
今カードは神戸での対オリックス3連戦。昨シーズンは相性の良かったオリックスだが今シーズンはここまで負け越している。
今カードも1勝2敗で負け越す悔しい結果となったが、打線は3試合中2試合で二桁安打をマークするなど好調を維持している。

今カードの戦評(対オリックス7~9回戦)

カード初戦は初回から浅村のソロ本塁打で幸先よく先制したが、先発した美馬が崩れた。5回6失点と試合を作れず、打線は13安打するも6点に終わり6-8で敗れた。

続く2戦目は5回まで両チーム無得点の締まった展開となった。6回裏にオリックスが先制したが、8回表にイーグルスが3点取って逆転に成功。逃げ切り体制に入ったかに思われたが、セットアッパーのハーマンがまさかの5失点。3-6で逆転負けを喫した。

3連敗だけは避けたいカード最終戦。3回までに4-1とリードするも、先発福井が粘れず4-4の振り出しに。それでも7回、8回と追加点を挙げ最終的には20安打の猛攻。8-5で勝利した。

先発陣の総評

初戦の美馬は5回6失点、3戦目の福井が4回4失点でピリッとせず、乱打戦にならざるを得ない展開となった。
美馬は昨シーズンから良い時と悪い時の差が激しく、今回は悪い時が出てしまった。
今年で32歳になる美馬。良い時のピッチングは本当に素晴らしいものでテンポよく投げ込んでいく姿もあるが、今回のように序盤から崩れて試合を壊すことも珍しくはない。
肉体的な衰えがあるのかどうかは不明だが、せめて悪いなりにベテランらしい投球術で試合を作ってもらいたい。

福井は4回4失点と結果を残せなかった。とはいえ、結果だけ見れば良くなかったが内容はそこまで悪いものではない印象だった。吉田正尚に打たれた2ランは逆方向へ上手く運ばれた感じがあり、これさえ防げれば試合は作れた。
今シーズンはここまで西武戦だけで3勝をマークしているが、いつ打ち込まれてもおかしくはない。他チームでも快投を見せて欲しい。

そして2戦目の先発石橋は今シーズン2試合目の先発となった。期待と不安が入り混じる中、6回途中1失点と素晴らしい内容だった。
本来は先発に回るような役割ではないが、こうした緊急事態的な状況でしっかりと役割を果たしている。
岸、則本が復帰すれば先発の機会は減りそうだが、中継ぎであってもこの経験を活かせれば更なる活躍も期待できそう。

中継ぎ陣の総評

今カードでは西宮の存在が光った。初戦と3戦目に登板して3回無失点。特に3戦目は福井が4回で降板した中で2回を投げ切ったのは大きい。
今シーズンは先発が試合を作れず、その結果として中継ぎの負担が大きくなっている傾向にあるが、西宮や戸村、安樂、石橋辺りが2~3回投げられる状態だと主力の中継ぎ陣の負担は減らすことが出来る。中継ぎ陣の中でも役割分担をして何とか踏ん張っていってほしい。

こうした状況の中で今カード2戦目はハーマンが打たれた。
先頭の中川に二塁打を浴びると続く福田に四球を与えてピンチを招いた。その後も連打を浴びて5失点。リードした展開で安定感を誇っていたセットアッパーが崩れたのはショックが大きかった。
続く3戦目にも登板したが1失点。8回を投げ切ることができず、松井裕樹が回またぎで登板した。

ハーマンが打たれたことで疲労を懸念する声もあるが、個人的にはマウンドが合っていなかったような印象も受ける。
確かに疲労が無いことも無いだろうが、2戦目は1週間ぶりの登板だった。逆に間隔が空いたことが裏目に出たのか、詳細は不明だが一概に疲労の一言で片づけるような状況でも無かった。長いシーズンを戦っていればこんな日があっても仕方ないと割り切ったほうが良い。

3戦目も失点して途中降板となったが、先頭の福田に安打を許した後はワンバウンドした投球を嶋が後ろに逸らすミスが重なった。これも一概にハーマンが悪いとはいえず、映像を見る限り物凄くすっぽ抜けたり明らかな暴投とまでは言えないような投球だった。
結果として内野ゴロの間に失点し、続く打者に安打を打たれたところで降板。後味は悪いがそこまで悪い内容でも無かったように感じる。

とはいえ、良い時に比べれば今一つだったのは事実。ただ単にマウンドが合わなかっただけならば問題ないが、それ以外に原因があるのか、次の登板が注目される。

野手陣の総評

打線が引き続き好調で、今カード初戦と3戦目は二桁安打をマークした。
銀次が5打数5安打の固め打ちをすれば、浅村も1試合2本塁打が出るなどスタメンの野手は全体的に状態が良さそう。
スタメンではないが、今江や藤田と言ったベテラン勢も出場すれば結果を出す。
まさしく若手からベテランまで全体的に状態が良く、それがベンチの良い雰囲気にも繋がっている。

一方で、今シーズンは走塁ミスが目立つ、というのは先日も書いたばかりだったが、カード3戦目は再び深刻な走塁ミスが起きた。
7回表、無死満塁から嶋が中堅超えの二塁打を放ったが、二塁走者の銀次が生還できず、1点しか取れなかった。嶋が放った打球は結果的に中堅超えだったが、キャッチできるかどうか微妙な打球ではあった。そのため銀次が三塁を回ったところで一旦止まったようだったが、一塁走者のオコエがそれを見ていなかったようで、オコエが三塁に到着する手前で銀次が目の前にいる事態となった。
中堅からの返球も良く、結果的に銀次が挟まれてタッチアウト。本来ならば2点、そして続けて加点も出来た状況だっただけに、このミスには平石監督も激怒していた。

結果として前の走者を見ていなかったオコエに原因があった。オコエの積極性は素晴らしいものの、時折、暴走ぎみの走塁もあり手放しには喜べないシーンもある。終盤になればなるほどこういったミスが命取りとなる。

ここに来て辰己に複数安打が出来ており、外野は島内、辰己、ブラッシュを中心にオコエが出たりでなかったりという巡りになってきた。
打撃不振の田中和基はガクッと出番が減っており、ファーム行きがあるかもしれない。ファームでは内田が外野もこなす時があり、入れ替えがあってもおかしくないだろう。

内野は今江の復帰によって厚みが増し、ウィーラーが指名打者に入るなどフレキシブルに打線が組めている。

昨日の試合が終了した時点でチーム打率はパ・リーグ1位の.265まで上昇。184得点もリーグ1位と確実に点が取れるようになっている。

チームの総評

打線が好調なだけに今カードも勝ち越しを期待したが、投手陣が踏ん張れなかった。
総合的に見ればエース不在の苦しい状況下で良く戦っていると評価はできるが、2、3試合は勝てる試合を落としているところもある。
幸い、他チームも勝ったり負けたりで首位ソフトバンクとのゲーム差は2.5のまま。
日ハム、ロッテ、楽天の3チームが同率2位で並び、まだまだ混戦模様は続きそう。

内容は悪くないだけに、そろそろ勝ち越して貯金を増やしていきたいところか。

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イーグルスファン通信【編集長】

イーグルスファン通信【編集長】

2006年の野村克也監督時代からのイーグルスファン。本格的に応援し始めたのは2016年頃から。関東拠点のため1軍の現地観戦はZOZOマリン、メットライフがメイン。交流戦でのハマスタ、神宮、東京ドームは外せない。 イーグルスファンならではのコンテンツを心掛けて執筆しています。

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