604日ぶりの単独首位!宿敵西武ライオンズ相手に2連勝で本拠地へ

ついにこの時がやってきた!
4月9、10日は今季初対戦となる西武ライオンズとの2連戦。
前のカードでは相性の良いオリックス相手に2敗1分と苦戦した楽天イーグルス。前カード最終戦では9回に3点差から追い付いて引き分けに持ち込んだものの、昨シーズン6勝19敗と大きく負け越した西武ライオンズとの初カード。
不安もあった中で、終わってみれば2連勝で勝ち越しを決めた。

今カードの戦評(対西武1~2回戦)

今季初対戦は地方開催の県営大宮球場で開催された。
先発は左腕の辛島。前回登板は7回無失点と好投を見せ、地方球場にも相性が良いことで知られる辛島が強打の西武ライオンズ相手に5回4失点と最低限の役割を果たした。
打っては4回表に相手のエラーも絡み一挙4得点。しかし、その裏すぐさま山川の3ランで1点差に迫られる。
その後も一進一退の攻防を見せたが、最終的には7-6で逃げ切った。終わってみれば両軍11安打ずつ、本塁打1本ずつと、ほぼ互角の戦い。
昨シーズン、パ・リーグ王者の西武ライオンズと際どいながらも勝ち切った価値ある1勝となった。

続く2戦目は広島から移籍した福井が先発。
4つの四球を与えるも6回2失点と粘り、実に714日ぶりの白星を挙げた。
打線も5回表に奮起し、打者一巡の猛攻で一挙6得点。8回、9回に合わせて3失点したものの、7-5で逃げ切り2連勝となった。

先発陣の総評

辛島が今季2勝目をマーク。則本、岸を欠く中で先発陣をリードしている。
西武ライオンズ相手に4失点ならば十分に役割を果たしていると言えるだろう。大量失点で試合の流れを持っていかれなければ勝機がある。

福井も6回2失点と好投した。四球があるのは仕方ないとして、ランナーを背負いながらも粘って投げた姿は、ドラフト1位でプロ入りした輝きを取り戻したようにも見えた。打線の援護もあって6回まで投げ切り、久しぶりの勝ち投手となった喜びは今後の原動力になることでしょう。

中継ぎ陣の総評

初戦は森原がピンチを招き2失点。あわや逆転の可能性もあっただけにヒヤリとした。
西武打線を前に消極的になってしまったようで、課題が残る結果となった。恐らくは精神的なもの。次の対戦までに克服をするか、層が厚いだけに別の投手を起用するか、首脳陣の腕の見せ所か。

2戦目は福山が2失点、松井裕樹がメヒアに被弾したが逃げ切った。
点差があったのでそこまで心配は無かったが、勝ち試合で課題が見えたのはかえって良かったのかもしれない。

野手陣の総評

西武ライオンズの弱点は投手力。もともと昨シーズンも投手陣の成績は菊池雄星を除けば芳しくなかった。
そのウィークポイントを攻め、2試合で14得点。まさに打ち勝ったカードとなった。
昨シーズンは大きく負け越した西武だが、今シーズンは今カードのように打って逃げ切る展開ができれば十分に戦えることを証明した。
初戦は浅村が移籍後の初対戦ということで西武ファンからブーイングが浴びせられる場面もあった。
しかし、そんな雑音をかき消すかのように第3打席で放った場外への特大本塁打が決別の証。
4番に座る島内も2戦目で適時打を放つなど、クリーンナップを中心に効率よく得点できるシーンが増えてきた。
昨シーズンには見られなかった光景が、新加入の浅村やブラッシュ、そして既存勢力が融合して実現してきている。

チームの総評

まさに打ち勝ったカードとなった。
西武は今シーズン、浅村が抜けたとはいえ強力な打線は健在。2戦で11失点と打たれたが、それ以上に14得点と打つことができた。
特にエラーや四球など自滅的な要素からチャンスが生まれ、そのチャンスを逃さずにキッチンと得点できたのが何よりの収穫。
昨シーズンはチャンスで凡退、点が入らないことが多過ぎただけに、巡ってきたチャンスで点が入る各打者のバッティングが光ってきた。

正直なところ、戦前は1勝1敗か下手すれば2敗もあり得ると不安はあった。
確かに失点も多かったが、それ以上に打ち返せば勝てることも分かった。
昨シーズン6勝しか出来なかった西武相手にもう2勝を挙げた。

ソフトバンクが敗れたこともあり、チームとしても604日ぶりに単独首位に浮上した。
もちろん、まだシーズンは始まったばかり。これから如何様にもなり得る順位ではあるが、それでも単独首位は嬉しいもの。

そして明日からはいよいよソフトバンクとの3連戦を本拠地で迎える。
今シーズンもソフトバンクは強い。しかし、今シーズンは楽天イーグルスも強い。
更に本拠地でも3連勝したように、もう「絶命パーク」とは言わせない試合をして欲しい。

次のカードで勝ち越せばゲーム差も開く形となるだけに、期待は高まる。

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