3連勝から一転、3連敗スレスレも粘って2敗1分

4月5日(金)から7日(日)までビジターでオリックスとの3連戦を戦った楽天イーグルス。
前のカードで本拠地3連勝を飾り、勢い良く大阪入りした楽天イーグルスだったが、終わってみれば3連敗スレスレの2敗1分となった。

今カードの戦評(対オリックス1~3回戦)

カード初戦は開幕戦で途中降板した岸の代役として先発を任された安樂が登板。7回2失点と好投を見せるも、見方の援護無く0-2で敗れた。

続く2戦目は美馬が先発し、6回3失点と最低限の役割を果たすも、オリックスと同じ6安打を放ちながら得点は茂木のソロホームランによる1点だけに留まり、1-3で敗れ2連敗となった。

3連敗だけは避けたい3戦目だったが、先発の藤平が前回登板同様に結果を出せず、わずか2回で降板。後を託された石橋も4回裏に捕まり、一時5点差を付けられる劣勢の展開となった。3点差で迎えた9回、マウンドはオリックスの守護神・増井が登板。
絶体絶命と思われたが、代打藤田のヒットを皮切りに打線が繋がり、田中、浅村、島内の適時打で同点に追いつき、試合は延長戦に突入した。
9回に足立の代打で藤田が起用されたことで捕手登録の選手がいなくなり、延長10回からは銀次が捕手としてマスクを被った。
銀次はもともと捕手として入団しているが、プロ入り14年目にして公式戦では初の捕手としての出場となった。
延長でもチャンスを作ったものの、結果無得点に終わり、投げては松井裕樹、ハーマン、森原の継投で何とか引き分けに持ち込んだ。

先発陣の総評

安樂が岸の代役を務める形になったが、見方の失策なども絡んだ不運な失点に留まり、内容は良かった。
今回は代役という立場ではあったが、則本を欠いた先発陣を考えると明るい兆しと言える。
安樂自身も今シーズンに懸ける思いは強いことだろう。代役とは言わず先発ローテーションの一角を担って欲しい。

美馬は3失点と合格点とは言えないが、見方の援護が無かった敗戦だっただけに及第点とは言えそう。

問題は藤平。今シーズン二度目の登板となったが、今回もわずか2回で降板した。
今シーズンは制球に苦しんでいる印象で、どこか投球フォームも昨シーズンから変わってように見える。詳しいことは分からないが、ただでさえ先発の駒が足りていない状況だけに立て直して欲しいところだが、ファームにも古川や釜田など状態を上げている投手もいるだけに、首脳陣がどういった判断を下すのかは注目したい。

則本を欠き、岸も出遅れる結果となった先発陣。
辛島が好投を見せ、新加入の福井やルーキー弓削、ベテランの美馬など何とかやりくりしている形となっている。
幸い、まだ先発が崩壊した試合は少ないが、強力な打線を誇るソフトバンク、西武との試合でどうなるか不安は残る。

中継ぎ陣の総評

先発陣が安定していない中で、どうしても負担が大きくなっている。
今のところ中継ぎ陣は安心して見ていられるが、シーズンが進み疲労が溜まってきた頃が怖い。
とはいえ、昨シーズン出場機会が少なかった福山の復帰は大きい。
また森原も状態が良く、高梨、ハーマンらにしわ寄せが行くような体制では無いため、しばらくは問題なさそう。

野手陣の総評

本拠地での3連戦、特に3戦目は11得点を挙げた野手陣だが、初戦、2戦目は打てなかった。
まるで昨シーズンの楽天イーグルスに戻ったかのように、2試合でわずか1得点と点が入らなかった。
3戦目こそ土壇場の9回で守護神を相手に3点差から追いついたのは評価できるが、まだまだ期待と不安が入り混じる打線と言えそう。

チームの総評

今カードは過去の対戦成績からも勝ち越しまで期待できただけに、3連敗寸前の2敗1分は誤算だった。
特に昨シーズンの悪夢が蘇りかけた貧打に苦しんだが、3戦目は見せ場を作って何とか引き分けに持ち込んだ。

来週からは、いよいよ西武との2連戦、そしてソフトバンクとの3連戦を迎える。
どちらのチームも昨シーズン同様に打線が好調で、Aクラス争いは必至と言えるだろう。
ここまで割と安定している投手陣も打ち込まれる可能性は十分にあるだけに、打たれても打ち返す野手陣の奮起が絶対条件となるだろう。

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