交流戦の最終カードはベイスターズに競り負けて負け越し

雨天中止となったカープとの振替試合を除くと交流戦の最終カードとなったベイスターズとの3連戦。
私も3連戦全て現地観戦して戦況を見守った。
結果的には1勝2敗で負け越しとなったが、あわや3連敗の可能性もあっただけに課題の残るカードとなった。

今カードの戦評(対横浜DeNAベイスターズ1~3回戦)

カード初戦は辛島、今永の両左腕が投げ合った。辛島は立ち上がりで神里に先頭打者本塁打を浴びるが、その後は要所を締めた。一方の相手先発今永は今季抜群の安定感があり、5月は月間MVPも受賞した。5回まで0-2とリードを許していたが6回表に島内が本塁打を放つと、ウィーラーにも適時打が飛び出し同点に追い付いた。しかし、その後は得点が奪えず、9回裏にブセニッツが大和にサヨナラ適時打を献上した2-3と敗れた。

続く2戦目は初回から乱打戦となった。1回表は先頭打者の茂木が二塁打で出塁すると、島内、ブラッシュ、ウィーラーの適時打で3点を奪取。更に辰己が押し出し、太田光の適時打、島内の押し出しで一挙6点を取り、先発した大貫は一死も奪えず降板した。大量リードで楽勝ムードかと思われたが、イーグルスの先発古川も炎上した。安打と四球で満塁のピンチを迎えると宮崎に押し出し、ロペスに適時打を浴びるなど、みるみる大量リードが無くなっていった。そしてついに打者一巡して神里に適時打をあび、まさかの7点を取られ逆転された。
初回から両チームの先発が降板し、両軍合わせて13点、1時間以上に及ぶ初回となったのは非常に珍しいこととなった。
その後も5回裏に2点を取られて3点差とされるが、5回表には代打の渡邉佳明が二点適時打で1点差に迫ると、7回表に山下斐紹の2ランで逆転に成功した。最後は松井裕樹が締め、初回からの乱打戦を制して11-9と勝利した。

勝ち越しを賭けた3戦目は岸が先発。相手先発はルーキーの上茶谷だったが、イーグルス打線は沈黙。岸も悪くない内容だったが勝負所で投手の上茶谷に先制打を許したのが痛かった。0-3と完封負けを喫し、1勝2敗の負け越しとなった。

投手陣の総評

カード2戦目に先発した古川は残念な結果に終わった。初回から6点ものリードをもらいなが、まさか1イニングも守れずに逆転されたのはガッカリした。とはいえ、この日の主審を務めた牧田氏はストライクゾーンが狭く投手が苦しむことで悪名高い主審とも言われている。確かにストライクと思われる球がボール判定ということも何度かあり、結果としてストライクが取りづらい、あるいは甘く入って打たれるというケースがあった印象はある。それは相手投手も同じことがいえ、その結果として乱打戦になったのではないかと考えている。

3戦目に先発した岸は決して悪い内容では無かったが、良い時に比べるとやや制球が定まらなかった印象はあった。先制を許した場面は二死一、二塁から8番大和を申告敬遠した結果が裏目に出た形だが、正攻法で行けば当然の判断であり、こればかりは仕方ない。

野手陣の総評

カード2戦目は13安打11得点と打線爆発となったが、初戦、3戦目は点が取れず敗戦となった。
カード初戦は今永が先発だっただけに大量点は望みにくかったが、それでも2点取ったのは評価したい。それでも、あともう一本というところまで行かなかったのはベイスターズの投手陣が踏ん張ったとも言える。

3戦目は6安打とヒットは出てチャンスも作ったが、好機であと一本が出ずに終わった。要所要所で点が欲しい時に取れなかったのが負け越しの要因とも考えられるだけに、誰かの責任というよりはチャンスで決定打が出なかったことが悔やまれる。

チームの総評

今カードは負け越し、交流戦の優勝も無くなった。
とはいえ、今季の交流戦は勝ち越しを決めており、あとは雨天中止となったカープ戦を残すのみとなった。
交流戦は今季もパ・リーグが圧倒して上位には軒並みパ・リーグがランクインしているためパ・リーグ全体の順位に大きな変動はないが、昨季は交流戦も大きく負け越して大ブレーキとなっただけに勝ち越しを決めたのは好材料と言える。

上位に食い込むためにも引き続き投打の嚙み合ったプレーが重要になりそうだ。

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