昨季3連敗したヤクルト相手に勝ち越し!交流戦も折り返しへ

昨季の交流戦では本拠地楽天生命パークでまさかの3連敗を喫したヤクルトを相手にした今カード。
雪辱を期する今季の対戦は初戦の郡山開催で勝利すると、続く本拠地でのゲームも勝利。3戦目こそ敗れたが2勝1敗で勝ち越し、昨季のリベンジを果たした。

今カードの戦評(対ヤクルトスワローズ1~3回戦)

今カード初戦は雨天中止の影響もあって3年ぶりの開催となった郡山でのゲーム。
3回裏にブラッシュの2点適時打で先制すると、先発塩見が安定したピッチングで7回1失点と好投。最後は松井裕樹が節目の20セーブ目となるセーブを挙げて3-1と勝利した。

続く2戦目は初回から浅村の犠牲フライで先制すると、3回裏にはこのところ元気の無かったウィーラーが満塁の場面で適時打を放って追加点を加えた。投げては先発熊原が移籍後初先発。4回表に本塁打を浴び、更に安打と四球でピンチを招くが、替わって登板した久保が見事な火消し。続く5回も三者凡退に抑え、粘りを見せた。その後も打線が奮起して4点を加え、7-4で勝利。久保は今季初登板にして初勝利となった。

3連勝をかけた3戦目は先発の石橋が本塁打で先制を許すも5回裏に島内の適時打とブラッシュの押し出し四球によって逆転。その後も一進一退の攻防となったが、8回表、二死から逆転を許した。2点差からの逆転を狙うイーグルスだったが、9回表に登板した西宮がわずか1イニングで6失点と大炎上。3-11で敗れた。

先発陣の総評

初戦に先発した塩見は抜群の制球と緩急を交えたピッチングで7回1失点と好投。3勝目をマークした。今季は5月21日の日ハム戦で復帰してから4試合で3勝をマーク。いずれの登板も2失点以内に抑える好投を見せており、先発陣が不足していた開幕当初の状況において貴重な先発の柱が返ってきた格好となっている。

2戦目は今季開幕直前にDeNAからトレードで加入した熊原が先発。ヤクルトの重量打線を相手に炎上も覚悟したが、3回までは何とか踏ん張った。しかし4回表に19歳村上宗隆に2ランを浴びると、その後も安打と四球でピンチを招いた。その後、久保が見事な火消しで抑えたから良かったものの、先発としての役割は果たせなかった。今後の起用法は不明たが、個人的にはビアインドの場面で登板する投手が物足りないだけに中継ぎでの起用も検討の余地があるのではないかと考えている。コントロールが良いとは言えないが力のあるボールはあるだけに短いイニングをきっちりと抑えることができれば出番はありそう。

3戦目は今季6試合目の先発となった石橋。チーム事情もあって先発転向となったが、ここまで5月18日のロッテ戦で4失点を喫した以外はいずれも2失点以内と安定している。この日も6回2失点、119球と躍動し先発としての役割を果たした。チームは敗れたが先発転向は今のところ吉と出ている。

中継ぎ陣の総評

松井裕樹が21セーブ目を挙げてセーブランキングのトップを走る。今季はそれだけチームも接戦で勝っている証拠であるだけに喜ばしい限り。その分だけ登板が多くなっているのも間違いないが、守護神の登板機会が多いのは良い傾向である。昨季は同点での登板シーンもあったが、今季はしっかりとリードした状態で登板でき、きっちりと抑えているからこそのセーブ数であると言えるでしょう。

一方、宋家豪がここ最近の内容が芳しくなく、制球を乱して四球を与えるシーンが増えている。こちらも登板数が多いのは間違いなく、今カード3戦目で同じく疲労が原因と見られる不調で二軍調整していたハーマンと入れ替わりになった。外国人枠は野手でウィーラーとブラッシュがおり、投手陣はハーマン、宋家豪、ブセニッツから2名を登録する形になる。ブセニッツもここまで好投が続いているので、今度はハーマン、ブセニッツで中継ぎを固め、宋家豪はしばらく休養してリフレッシュして欲しい。

また、3戦目は重要な場面で青山、高梨で失点したが、この辺りは仕方ない部分もある。常に厳しい場面での登板が多いだけに、これまでの好投を見ていればこの試合だけで批判は出来ない。
とはいえ、3戦目の最終回に登板した西宮は課題が残った。西宮は前回登板の中日戦でも2回を投げて3失点と打たれている。以前には小野がビハインドの場面で登板したものの炎上したように、ビハインドの場面で投げる中継ぎ投手の出来が良くない印象はある。
仕方ないと言えば仕方ないが、だからと言っていつまでも1軍にいさせる理由もなく、若手投手の起用を検討したほうが良いかもしれない。

野手陣の総評

投手陣が好投を見せる中で野手陣も援護が出来ており、投打はかみ合っている印象。
特にここ最近元気の無かったウィーラー、島内にも適時打が出たのは一安心と言える。
今季はルーキー野手の積極的な起用が話題となっているが、まさしくルーキーと中堅、ベテラン勢がそれぞれ役割を果たしており、ここまでの快進撃を支えている印象。

満塁のチャンスで点が入らない場面もあったが、今カードではウィーラー、島内が満塁で適時打を放つなど点が取れたのも大きい。
昨季新人王の田中和基や藤田、嶋といった主力選手を欠く中ではあるが、いま出場している選手がしっかりと補って活躍している。

チームの総評

3戦目こそ大敗したが原因は明らかなだけに、今カードも勝ち越し出来た点は大きい。
交流戦も3カードが終わり、残るは広島カープ、阪神タイガース、横浜ベイスターズとの3カード。
ここまで交流戦の順位も5位と良い位置に付けているだけに、残りのカードも勝ち越して貯金を作っておくことが出来れば、通常の対戦に戻った時に大きなアドバンテージになることは間違いない。

昨季は早々に自力優勝が無くなり、パ・リーグの中で置いてきぼりにされた感が強かった悔しいしーずんだったが、ここまではその雪辱を晴らすかのように躍進している。

これからもAクラス争いを維持し、何としてもクライマックスシリーズ進出は果たしたい。

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