ライオンズに負け越すも収穫はあったカード。パ・リーグは混戦模様

今シーズン負けなしで相性の良い西武ライオンズとの3連戦。
とはいえ、直近の試合では敗戦が続いており嫌なムードで敵地入りした楽天イーグルスだったが、その流れを変えることはできず1勝2敗で負け越しとなった。
それでも打線の安定感やルーキー辰己にプロ初本塁打が出るなど収穫もあったカードでもあった。

※本記事より戦評を短くまとめ、各ポジションごとの総評を深堀りしていきます。

今カードの戦評(対西武ライオンズ5~7回戦)

カード初戦は両チーム通じて26安打が飛び出す乱打戦となったが、同点で迎えた11回裏に失点し6-7でサヨナラ負けを喫した。
続く2戦目はライオンズの先発今井の前に3安打無得点と抑え込まれ、0-4で連敗。今井はプロ初完封勝利を飾った。
3連敗は避けたい最終戦は2回裏に先制されるも打線が効果的に追加点を挙げ、7回には一挙5得点。8-4で快勝し3連敗は阻止した。

先発陣の総評

直近の内容を見ると先発陣の働き次第でチームの勝敗も左右される傾向が強かっただけに今カードも先発投手がどこまで試合を作れるかが焦点となった。
カード初戦の美馬は初回から2失点と先制を許し、追い付いてもらったあとの3回にも失点した。
6回4失点と結果だけ見ればライオンズ打線を相手にしたことを鑑みて及第点と言いたいところだが、失点したのがいずれも味方が点を取ってくれた後だったのはいただけない。

続く2戦目は石橋が初先発。もともと長いイニングを行ける感じではなかったと推測されるが、4回2失点であれば役割を果たしたと言える。
先発投手が不足しているだけにショートスターター的な起用で何とか試合を作ってほしい、という首脳陣の苦悩は感じられる。
他では戸村辺りも今回のような起用が考えられる。

そしてカード最終戦は福井が先発。相変わらず制球に難があり四球も目立つが、かえってそれが相手打者にとっては打ちづらいのかもしれない。
決してストレートがものすごく速いわけでもなく、変化球がものすごく良いわけでもないが、のらりくらりとかわしている印象が強い。
内容がどうあれ5回1失点で今季3勝目をマーク。結果的には今のところ良い補強だったと言える。
余談だが、この日はトレードで移籍した広島の菊池も中継ぎで勝ち投手となった。トレードで移籍した選手がお互いに勝ち投手となり、双方にとって良いトレードだったのは何よりである。

中継ぎ陣の総評

先発投手の不足で登板数が増えている楽天イーグルスの中継ぎ陣。
連戦が続いていることもあり疲労なども懸念されるところだが、今カード初戦はその不安が的中してしまった。
9回表が終了時点で6-4と2点差のリードがあり、当然ながら守護神の松井裕樹がマウンドへ。今シーズンの松井裕樹は非常に状態が良く、誰もが勝利を予感したが、四球で出塁を許すと代打のメヒアに痛恨の一発を食らい試合は振り出しに。
最終的には延長11回裏に宋家豪が掴まり、目の前に迫った勝利は相手に転がった。

結果だけ見ると松井裕樹を酷評する声もあるが、こればかりは仕方がないと割り切るしかない。
メヒアには4月にも本塁打を打たれており相当意識していたのは間違いない。加えて絶対に本塁打を打たれてはいけない場面で打たれてしまった。
これは打ったメヒアを褒めるしかなく、今シーズン状態が良い松井裕樹をこの日の結果だけで酷評するのは時期尚早。
結果的に3戦目は4点のリードがあったとはいえ、きっちりと抑えている。

またカード2戦目では安樂がロングリリーフで存在感を示した。石橋が4回までだっただけに更に中継ぎへの負担が増えそうな中、4回2失点で最後まで投げ抜いたのは評価できる。結果として敗れはしたものの、石橋、安樂の2投手で試合を終えたことは次に繋がる働きだった。

結果的に3戦目は森原、宋家豪、松井裕樹らが登板してきっちりと抑えた。西宮が3失点したが、実力を考えれば目をつぶるしかない。
接戦であればハーマンの登板も濃厚だっただけに、それを回避できたのは評価したい。

いずれにしても、まだまだ登板数が多い現状があり、今後も起用が続いていくのは間違いなさそう。
とにかく怪我や不調で中継ぎ陣が崩れ出すとかなり辛い状況になるだけに、楽天イーグルスの生命線とも言える。

野手陣の総評

カード2戦目は今井の前に完封負けを喫したが、初戦と最終戦は共に二桁安打を放っているように打線は引き続き好調。
中でも茂木が好調で、打率は.339まで上がっている。ここ最近は1番で起用されることが多く、まさにリードオフマンとして出塁できていることが点に繋がっている。2番が田中和基の不調もあって固定できていないが、3戦目に先発起用された辰己がプロ初本塁打を放って存在感を示した。

浅村、島内、ウィーラーのクリーンナップも存在感十分で、続く銀次、山下、ブラッシュ、今江辺りも起用に応えている。
今江はようやく今カードから一軍に合流し、初戦では早速スタメン起用されると3安打猛打賞の活躍を見せた。

とはいえ、外野は島内、田中和基は当確で残りの1枠の争いかと思われたが、ここに来て田中和基の状態が上がってこないのは懸念される。
結果としてオコエと辰己が入る形となっているが、打率の安定感には欠ける。共に守備力が高いのでその点は素晴らしいが、オコエと辰己がもう少し出塁できるようにあれば、いよいよイーグルス打線は手が付けられなくなりそう。

チームの総評

5月に入って6戦のうち2勝4敗と負け越している。
それでも二桁安打が4試合もあり、打線は元気がある。
前カード最終戦と今カード初戦はいずれも乱打戦の末にサヨナラ負けを喫する嫌な負け方だったが、投打がかみ合えば強さを見せることはできる。

確かに則本、岸が離脱していることは痛手だが、昨シーズンの同じ時期は則本、岸がフル稼働した状態でも断トツの最下位だった。
昨シーズンの5月6日には自力優勝が消滅するほど負け越しており、それに比べれば今シーズンは奮闘していると言える。

順位表で見ればソフトバンクが1強ムードとなり、1チームで貯金を独占している。
続く日ハム、西武、そして楽天イーグルスが勝率5割で並ぶ三つ巴状態。
混戦ムードになってきており、どのチームが抜け出していくか、そしてイーグルスはAクラスを維持できるか。

最も重要なポイントは現時点において言えば投手陣の踏ん張りと言えそうだ。

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イーグルスファン通信【編集長】

イーグルスファン通信【編集長】

2006年の野村克也監督時代からのイーグルスファン。本格的に応援し始めたのは2016年頃から。関東拠点のため1軍の現地観戦はZOZOマリン、メットライフがメイン。交流戦でのハマスタ、神宮、東京ドームは外せない。 イーグルスファンならではのコンテンツを心掛けて執筆しています。

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