2カード連続勝ち越しで単独2位をキープも油断大敵

今カードは日本ハムファイターズとの3連戦を敵地札幌ドームで戦った。
3戦目こそ大敗したもののカード初戦と2戦目で連勝して2カード連続の勝ち越しを決めた。
まだまだ混戦が続くパ・リーグだが単独2位をキープ。
いよいよ次のカードでは岸孝之の復帰が濃厚となっており交流戦を前にAクラスを維持していきたい。

今カードの戦評(対日本ハムファイターズ10~12回戦)

今カード初戦は塩見が久しぶりの先発となった。前のカードでは勝ち越したものの相手チームに先制される流れだっただけに、この日は初回から先制することができ良い流れで試合を進めた。終わってみれば13安打13得点と打線が奮起し、13-3で快勝。塩見は嬉しい今季初勝利となった。

2戦目も2回表に先制すると、一時は同点に追い付かれるも、茂木の本塁打と適時打で勝ち越しに成功。そのまま逃げ切り5-3で連勝した。

3戦目は中盤まで分からない展開だったが、先発の辛島と2番手の今野が打たれ2-11で大敗。前のカードをまたいでの5連勝とはならず連勝は4でストップした。

先発・中継ぎ陣の総評

前述の通りカード初戦は塩見が久しぶりの先発登板となった。昨年腰の手術をして長期リハビリをしていただけに不安もあったが、のらりくらりで相手打線を翻弄し6回2失点と好投。打線の援護もあって今季初勝利をマークした。
次のカードでは岸の復帰も濃厚だが、この時期に戻ってきたことはチームにとって大きな存在であることは間違いない。
ここまで限られた戦力で戦ってきた先発投手陣の中で再び勢いに乗れそうな内容となった。

続くカード2戦目は古川が先発。ここまで良い内容だが勝ち星に恵まれていなかったが、この日も5回3失点と役割を果たした。相手先発は好調手の有原だったが、打線の援護もあって今季初勝利をマークした。

3戦目の先発、辛島は持ち味の制球が乱れ5回5失点で降板。前回の登板も同じ日ハム戦だったことが影響したのかは分からないが、2戦続けての敗戦投手となった。今回は満足いかない内容だったが、良い時のピッチングを知っているだけに次回に期待したい。

先ほども書いたように次のオリックス戦で岸の復帰が濃厚となる。塩見も復帰して、ようやく先発投手陣が揃ってきた楽天イーグルス。
則本の離脱はもちろん痛手だが、岸、美馬、辛島、塩見、福井、古川辺りが中心となり、ロングリリーフのできる石橋、戸村、安樂、今野、西宮らが控え、更に宋家豪、ブセニッツ、ハーマン、高梨、森原、松井裕樹と中継ぎ陣は変わらず層が厚い。

まさに投手陣が一丸となってブルペンを支えている印象で、昨シーズンに比べて総合力が上がっているように感じる。

野手陣の総評

今カードも打線の好調が目立つ。
初戦は浅村が3試合連続となる本塁打を放つと、好調銀次の適時打やベテラン今江がスタメン起用に応える猛打賞を放つなど13安打で13点を取った。
最終回は相手投手の乱れもあったが、課題の攻撃力は解消され、パ・リーグ屈指の強力打線に仕上がってきている。

カード2戦目は接戦となったが茂木が躍動した。昨シーズンは怪我の影響もあって攻守に精彩を欠いたが、今シーズンは一昨年のようなフルスイングが戻ってきており、打撃も守備も好調。昨シーズン新人王の田中和基がケガの影響で離脱しているのは痛いが、その穴を埋めるにふさわしい活躍と言える。

また今カードではルーキーの渡邊佳明と小郷裕哉が初出場した。渡邊佳明は3戦目でスタメン起用されると、第二打席で早くもプロ初安打をマークした。試合には敗れたが大差を付けられたことで小郷の出場機会にも繋がり、収穫のあるカードになったと評価できる。

茂木を中心に辰己、オコエら若手選手に加え、浅村、島内、銀次、ウィーラー、今江と言った中堅・ベテラン勢もコンスタントに活躍している。

チームの総評

投手陣、野手陣を見ても今シーズンは非常に層が厚く、ヒーローや活躍する選手が日替わりのように替わるのは大きな収穫と言える。
ここまで岸、則本のダブルエースを欠く中で単独2位をキープしている。
とはいえ、まだまだ下位チームとのゲーム差は僅かなもので油断は全く出来ないが、それでもこの成績は多いに評価できる。

今カードでは塩見が復帰し、次のカードでは岸の復帰が濃厚となる。
ようやく戦力が揃って来ようという中でチームとしては2位に付けている。
昨シーズンは悔しい思いをした楽天イーグルスだが今季はAクラス争い、あるいは優勝争いまで十分にできる戦力がある。

まずは交流戦までAクラスをキープし、交流戦でどこまで突き放せるか、序盤の勝負所が迫ってきている。

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