シーズンの半分を消化!イーグルスの前半戦MVPと、優勝に向けての課題は?

6月27日(日曜)が終了した時点で74試合を消化し、バファローズと同率首位を走るイーグルス。今年のパ・リーグは1チームあたり143試合を行うので、すでに日程の半分を消化しました。

今年のイーグルスは開幕以来、常にAクラスで首位を争っており、好調を維持しています。多くの時期でホークスと首位争いを演じてきましたが、交流戦でバファローズが急浮上しました。

そんな前半戦で最も活躍したイーグルスの選手は誰なのでしょうか? この記事ではイーグルスファン通信独自の「前半戦MVP」を選出し、イーグルスが優勝するための課題を挙げていきます。

常にAクラスで首位を争ってきたイーグルス

今シーズンのイーグルスは一度もBクラスに落ちていませんし、借金を抱えたこともありません。開幕戦に勝利して、開幕3連戦も2勝1敗と勝ち越しました。その後、ほとんどの時期で首位か2位に位置しています。

大半の期間でホークスと首位争い

4月中旬まではホークスとライオンズと首位を争い、4月下旬からマリーンズが2~3位に食い込んできました。その後、大半の期間でホークスとイーグルスが首位を争い続けています。

実際、今シーズンのパ・リーグで最も貯金を作ったのはイーグルスで貯金10。ホークスは貯金7が最高です。

交流戦でバファローズが急浮上

一方で交流戦から急上昇してきたのがバファローズ。6月6日から6月23日まで、引き分けをはさんで11連勝するなど、交流戦を12勝5敗で優勝しました。

交流戦はイーグルスが9勝8敗とあまり貯金を増やせず、ホークスは5勝9敗と成績を落としたため、バファローズが急浮上しました。

6月20日にイーグルスと同率首位に立つと、6月21日から6月25日まで単独首位。6月27日終了時点でイーグルスと再び同率首位です。6月23日には貯金8まで到達しています。

一方でホークスは、イーグルスとバファローズにゲーム差3の3位。0.5ゲーム差で4位にマリーンズ、さらに0.5ゲーム差で5位にライオンズという状況です。

前半戦に活躍したイーグルスの選手たち

6月27日終了時点での、イーグルスのチーム成績を見ると、防御率が3.46でパ・リーグ3位。(1位がホークスで3.26、2位がバファローズで3.44)得点が288でパ・リーグ4位です。(1位はマリーンズの328)

特に活躍した選手は誰なのか、先発投手・中継ぎ投手・野手に分けてご紹介します。

先発投手

今シーズンのイーグルスといえば、涌井投手、田中投手、岸投手、則本投手、早川投手によるプロ野球界屈指の先発ローテーションが話題でした。これら5投手のうち、則本投手、早川投手、涌井投手が規定投球回をクリアしています。(規定投球回は試合数×1なので74回)

特に則本投手は防御率3.01でパ・リーグ5位につけています。(1位は山本由伸投手の1.90)

また、3投手が規定投球回をクリアしているチームは他にありません。バファローズ、ライオンズ、ファイターズが2投手、ホークスが1投手、マリーンズが0です。

他にも、怪我で出遅れた田中投手が65回、岸投手が62回1/3を投げています。先発投手陣が着実にアウトを重ねていることが、イーグルスが好調な要因の1つでしょう。

中継ぎ投手

注目されていた先発投手以上の活躍を見せているのが中継ぎ投手です。20試合以上に登板し、20回以上投げている中継ぎ投手が5人もいます。

特に松井投手は防御率0.75で21セーブと、とてつもない好成績を残しています。21セーブはリーグトップです。他にも宋投手が防御率1.17、安樂投手が防御率1.27、福山投手が防御率2.61、酒居投手が防御率2.73と素晴らしい成績を残しています。

中継ぎ投手の成績は間違いなくパ・リーグ最高クラス。イーグルス好調の最大の要因は中継ぎ投手の奮闘でしょう。

野手

続いては野手です。イーグルスは得点が288でリーグ4位、本塁打55でリーグ5位、打率.245でリーグ5位とあまりいい結果を残せていません。

そんな中、島内選手が打点55でリーグ1位。浅村選手が打率.296でリーグ7位、茂木選手と島内選手が10本塁打でリーグ7位タイの好成績を残しています。

また、岡島選手は規定打席未到達ながら、打率.342の好成績を残しています。74試合終了での期待打席は229ですが、岡島選手は220打席にたっているため、規定打席到達は時間の問題でしょう。

6月27日終了時点で、リーグの首位が吉田正尚選手の打率.343なので、岡島選手が規定打席に到達した場合、一気に首位打者争いに加わります。打率2位は杉本選手の.317なので、岡島選手と吉田選手の一騎打ちになりそうです。

意外なのが浅村選手の本塁打数でしょう。昨年32本塁打を放ち、本塁打王を獲得した浅村選手ですが、今年は日程の半分を経過した時点で6本塁打にとどまっています。

打率は.296とリーグ上位の成績を残しているので、本塁打も量産してくれれば、イーグルスがさらに飛躍しそうですね!

前半戦MVPは?

さて、勝手ながらイーグルスファン通信では「松井 裕樹」投手を前半戦のMVPに選出しました!

36試合に登板、36回を投げて防御率0.75という圧巻の成績。21セーブはリーグ1位です。奪三振46で奪三振率11.5も圧巻ですね。

イーグルスがこのまま優勝に向けて勝ち続けるためには、松井投手のさらなる活躍が期待されます。

優勝に向けての課題

6月27日終了時点でバファローズと同率首位のイーグルスですが、このまま首位を走って優勝するためには、何が必要なのでしょうか。

先発投手陣のさらなる復調

先ほどご紹介したとおり、則本投手、早川投手、涌井投手の3人が規定投球回をクリアしています。しかし、防御率を見ると則本投手が3.01、早川投手が3.39、涌井投手が4.31と2点台以下の選手はいません

規定投球回未到達の先発投手を見ても、田中投手が65回を投げて防御率3.18、岸投手が62回1/3を投げて防御率4.19、瀧中投手が49回を投げて防御率4.04という状況です。

6月27日終了時点でパ・リーグでは防御率1点台が2人(山本由伸投手と宮城大弥投手)、2点台が2人(今井達也投手と上沢直之投手)います。

イーグルスの先発投手陣では、田中投手と岸投手が過去に最優秀防御率を獲得していますし、涌井投手や則本投手もリーグ上位の成績を残した年があります。

イーグルスの先発投手陣がさらに復調すれば、好調な中継ぎ投手と相まって、最も点をとられないチームになれるでしょう。

得点力アップ

イーグルスが優勝するために最も重要なのが得点力のアップ。そのためにも、岡島選手にはこのまま好調を維持してもらって、首位打者争いをしてもらいたいですね。

浅村選手の本塁打増や、小深田選手や辰巳選手のように守備で貢献する若手選手の打撃成績向上も期待されます。

また、6月に入って銀次選手が怪我から復帰しました。6月27日終了時点で33打席に立ったばかりですが、打率.296とハイアベレージを記録しています。このままイーグルスの得点力アップに貢献してほしいですね。

浅村選手・茂木選手・銀次選手のバッティング

まとめ

日程の半分を消化した時点でバファローズと同率首位のイーグルス。シーズン前半、一度もBクラスに落ちることなく、常に首位争いをしてきました。

特に中継ぎ投手の活躍が目覚ましく、イーグルスファン通信では前半戦MVPに「松井 裕樹」投手を選ばせていただきました。

このままイーグルスが首位を走り優勝するためにも、先発投手陣のさらなる復調と、得点力アップが期待されるところ。ここからさらに熾烈な優勝争いが始まります。イーグルスの優勝を願って、後半戦も応援しましょう。

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