運命の8連戦!2021シーズンの順位を決める死闘が始まる
2021シーズン、我らが東北楽天ゴールデンイーグルスが残す試合は12となりました。
例年であればリーグ優勝が決まっていてもおかしくない状況。
しかし、本記事公開日の2021年10月13日時点で優勝争いはオリックス・バファローズ、千葉ロッテマリーンズ、そして我らが楽天イーグルスの三つ巴。
クライマックスシリーズ進出にいたっては最下位の日本ハムファイターズまで可能性が残っている状況。
誰もが予想しなかったであろう、大混戦のパ・リーグとなっています。
そして今日、10月13日からイーグルスは8連戦を迎えます。
中でも最後の2連戦は現状首位のオリックスと最後の直接対決。
ここまで混戦とはいえ、この8連戦で優勝の可否、あるいは2021シーズンの順位が決まるのは間違いないでしょう。
まさに運命の8連戦。
最後の最後までパ・リーグで死闘を繰り広げるイーグルスを応援すべく、ポイントを整理していきたいと思います。
パ・リーグ混戦の理由
まず、ここまでパ・リーグが混戦となった異例の事態を簡単に整理してみます。
ポイントは大きく2つ。
ズバリ「ソフトバンクの失速」と「オリックスの躍進」が言えるでしょう。
ホークスが常勝軍団なのはプロ野球ファンなら既知のこと。
今シーズンも打倒ホークスを各チームが掲げたであろう。
しかし、始まってみると主力選手の離脱が重なって失速。
一方で躍進したのがバファローズ。
もともと山本由伸投手や山岡泰輔投手ら投手陣は厚く、吉田正尚選手を中心とした打線は強力。
近年は打線の方が繋がりに欠き低迷した印象ですが、今シーズンは見事に投打がかみ合っています。
大方の予想ではイーグルスがもっと上位に来ても、というもどかしさはありますが、それも相まってか、混戦のパ・リーグとなっています。
イーグルスの優勝に必要なこと
現時点で優勝の可能性がある以上、それを期待するために必要なポイントをまとめていきます。
残念ながら自力優勝の可能性は消滅していますが、この状況では逆にBクラス転落の危険性すらあります。
どのチームもそうですが、1つも負けられない戦いが続きます。
ならば目指すは頂点しかありません。
イーグルスが優勝するために、残された僅かな試合で必要なことをピックアップします。
打線の繋がり・援護
まず何と言っても打線の繋がり・援護=得点力です。
現時点でのチーム得点数はリーグ4位。
しかも5位のライオンズとはわずか3点差。上位のバファローズ、マリーンズと差がついている現状です。
個人成績でいえば島内宏明選手が92打点でリーグトップ。
にもかかわらず、チームとしての得点数が低迷している以上、打線の繋がりが必要不可欠。
結果として投手陣への援護にも繋がります。
注目の野手:浅村栄斗選手
ここ最近では山崎剛選手の活躍が目立っています。
当初は途中出場が多かったものの、少ないチャンスを活かすとレギュラー入り。
昨年はショートで小深田大翔選手が奮闘していましたが、今年の後半は山崎剛選手がショートのレギュラーで定着しつつあります。
また渡邊佳明選手も得点圏での勝負強さが目立ってきており、若手の躍動は好材料です。
とはいえ、シーズン終盤で最も負担が大きく、疲労蓄積もある苦しい状況を勝ち切るためには主力選手のもうひと踏ん張りが必要です。
前述の通り島内宏明選手は自身初タイトルがかかる打点王争いの最上位。
そして今シーズン、15本塁打59打点と彼のキャリアを考えれば到底物足りない人物。
そう、浅村栄斗選手。
浅村選手の活躍なくしてイーグルスの優勝は無いと考えています。
ホームランが全てではありませんが、とはいえ残り12試合となった以上、全試合ホームランを期待したい。
少なくとも得点圏でのタイムリーヒットは必要不可欠。
浅村選手が打てば打線が繋がり、勝負を避けても島内、鈴木大地、茂木ら勝負強い選手が控えています。
浅村・島内選手を中心にビッグイニングを作れるかどうかが最大のポイントだと考えています。
点差を広げてリリーフ陣へ
これほど打線を強調したのは理由があります。
ご存知の通り、絶対的守護神の松井裕樹投手が戦線離脱。
ポストシーズンも含めて絶望的と言われています。
一時期は宋家豪、酒居、安樂投手らが「日替わり」的な守護神を務めていました。
しかし、石井監督は最も若い安樂投手を新守護神に据えたようです。
安樂投手も期待に応える好投で大変充実しているように見えます。
とはいえ、もともと今シーズンは中継ぎでの登板数も多く、負担は大きくなっています。
疲労を考慮して休ませた10日のライオンズ戦では西口投手が登板して痛恨のサヨナラ負け。
もちろん西口投手も今シーズンは充実しているので責めることはできません。
こうした状況から、やはり必要なのは1点でも多くの得点ではないでしょうか。
現状、イーグルスの中継ぎ陣は勝ちパターン以外にも津留崎、ブセニッツ、牧田、福井投手ら、1イニングならキッチリ任せられる投手は揃っています。
少しでも点差が開いていれば、こうした投手も登板できて中継ぎ陣の負担は分散されます。
注目の投手:田中将大投手
最後に投手陣での注目選手ですが、やはりこちらも野手と同様、チームの中心選手しかいないでしょう。
ここまで一切触れませんでしたが、田中将大投手しかいません。
今シーズンは防御率2.90でリーグ4位ながら4勝7敗は信じられない成績。
確かに2013シーズンの絶対的な状態と比べれば打たれるシーンもありますが、パ・リーグで4人しかいない防御率2点台以下で4勝は明らかにおかしい。
そして、その理由が打線の援護不足なのは明確です。
田中将大投手自身は毎試合安定感があり、試合を作っています。
あとは援護だけ。
とにかく打て。
2013シーズン、イーグルスが初のリーグ優勝、日本一に輝いたのは紛れもなくマー君の存在。
しかし、それと同じくらい打線の援護があったのも忘れてはいけません。
「マー君が投げれば負けない」
じゃない。
「マー君が投げれば打線が打つ」
これだ。
だからこそ、田中将大投手の勝利と打線の援護がセットになり、投打がかみ合えば士気が上がり、優勝まで一気にいけるチャンスもあるでしょう。
とにかく打て
ここまで来たら打線がどこまで躍動できるか、それに尽きるのではないでしょうか。
裏を返すと投手陣は頑張っています。
なんせ、チーム失点数はホークスに次ぐ2位の少なさ。
チーム防御率もリーグ3位と安定しています。
この8連戦は「初回から打ちまくる」かどうか。
今は無き初回攻撃の応援歌でもありますが、冗談抜きに初回から打ちまくらないと優勝は無い。
投手陣は今まで通りの頑張り、いや踏ん張りで。
そして打線よ。
打って打って打ちまくれ。
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