石井 一久新監督誕生!GM兼任で強いチーム作りへ本腰

去る11月12日(木)、2021シーズンのコーチングスタッフである監督コーチ陣(以下、首脳陣)が発表されました。

2020シーズンは三木監督を二軍監督から一軍監督へと昇格させての指揮となりましたが、結果的には4位(Bクラス)に終わったのは記憶に新しいところ。
果たして三木監督の続投はあるのか、あるいは別の新監督が就任するのか注目が集まっていました。

結果として、なんと石井一久GMが新監督に就任との発表!

これには多くのファンやプロ野球関係者も驚いたことでしょう。
GMの役職も継続するため実質的な全権を担うGM兼任監督として、石井一久氏が一軍の指揮を執ることになりました。

そこで今回は石井一久新監督やコーチ陣の顔ぶれを整理しながら、首脳陣の2021シーズンを展望していきたいと思います。

楽天イーグルス2021監督コーチ陣

まずは2021シーズンの楽天イーグルス監督コーチ陣をまとめておきます。

2021シーズン一軍コーチングスタッフ

役職氏名
監督石井 一久
一軍ヘッドコーチ真喜志 康永
一軍打撃コーチ金森 栄治
一軍打撃コーチ渡辺 直人
一軍打撃コーチ鉄平
一軍投手コーチ石井 貴
一軍投手コーチ小山 伸一郎
一軍バッテリー兼守備戦略コーチ光山 英和
一軍内野守備走塁コーチ奈良原 浩
一軍外野守備走塁コーチ岡田 幸文

2021シーズン二軍コーチングスタッフ

役職氏名
二軍監督三木 肇
二軍打撃コーチ後藤 武敏
二軍打撃コーチ今江 敏晃
二軍投手コーチ 久保 裕也
二軍投手コーチ館山 昌平
二軍バッテリーコーチ星 孝典
二軍内野守備走塁コーチ塩川 達也
二軍外野守備走塁コーチ牧田 明久
育成打撃コーチ垣内 哲也
育成投手コーチ永井 怜
育成守備走塁コーチ酒井 忠晴

注目の楽天イーグルス首脳陣

それでは楽天イーグルス2021シーズン首脳陣の中から注目したい人物をピックアップしていきたいと思います。

石井 一久一軍監督

まず何と言っても一軍の新監督として石井一久監督が就任したのは驚きました。

石井一久監督の現役時代と言えばご存知の通りメジャーリーグでも活躍した本格派左腕。
ヤクルトスワローズでは優勝も経験しており、「勝ち方を知っている」人物と言っていいでしょう。

コーチとしての指導歴こそないものの、コーチ陣の顔ぶれを見ると采配やチームマネジメントに集中できそうな起用をしている点が好感を持てます。

どのような采配をするのかも楽しみですが、石井一久監督の性格であれば良くも悪くも情に流されず、その場その場で冷静な判断をしてくれるのではないかという期待もあります。

余談ではありますが、球団史上初・日本人のメジャーリーグ経験者による監督就任となります。

渡辺 直人一軍打撃コーチ

現役引退試合が印象的だったチームのムードメーカー的存在の渡辺直人氏が一軍打撃コーチに就任。

2020シーズンはコーチ兼任でしたが、2021シーズンはコーチに専念する立場となります。
数多くの経験を積んできた渡辺 直人一軍打撃コーチの指導はもとより、ベンチ内に入って試合を見守る立場ですので、選手とは違った角度からムードメイクして欲しいという期待が持てます。

光山 英和一軍バッテリー兼守備戦略コーチ

捕手の育成強化に欠かせない光山 英和一軍バッテリー兼守備戦略コーチが続投されたのは一安心です。

2020シーズンは太田光捕手がシーズン途中で離脱してしまい不完全燃焼に終わりました。
2021シーズンこそ太田光捕手をはじめ、多くの若手捕手を引き続き鍛えていただき、嶋基宏に代わる正捕手を育て上げて欲しいです。

奈良原 浩一軍内野守備走塁コーチ

2020シーズンで二軍監督を務めた奈良原 浩氏が一軍内野守備走塁コーチに就任。

二軍で指揮を執った指揮官としての実力もさることながら、小深田選手や茂木栄五郎選手など若い戦力も充実している内野陣における守備走塁の強化には期待が高まります。

特に2020シーズンは盗塁数がリーグワーストに終わったので抜本的なテコ入れをして欲しいものです。

岡田 幸文一軍外野守備走塁コーチ

石井一久監督の就任が注目されて隠れてしまいがちですが、岡田 幸文氏を招へい、一軍外野守備走塁コーチに就任したのも驚きました。

岡田 幸文一軍外野守備走塁コーチといえば、現役時代に千葉ロッテで守備の名手として活躍。
外野手は辰己涼介選手、田中和基選手、小郷裕哉選手など若手で守備力の高い選手が在籍しているだけに、更なるパフォーマンスの向上によって盤石の外野陣を形成してくれることを期待します。

三木 肇二軍監督

石井一久氏が一軍監督に就任したことで、三木監督は二軍監督へと再就任しました。

個人的に今回の人事には好感を持っています。
一般的に一軍監督を経験した人が退任するとき、退団してしまうか引退してしまうかの選択肢ばかりです。

「一軍監督を辞めたら終わり」のような雰囲気の中で再び二軍監督として若手の育成に専念できるポジションを与えたのは大いに評価すべきです。

もしかすると一軍監督は適任では無かったのかもしれませんが、二軍監督としては2019シーズンに優勝へと導いています。
一軍監督を経験したことで更なるキャリアアップになったことも期待できますので、若手の強化、戦力の底上げに期待です。

今江 敏晃二軍打撃コーチ

現役時代はFAで楽天イーグルスに移籍した今江 敏晃氏が二軍打撃コーチに就任。

千葉ロッテでも活躍した今江 敏晃二軍打撃コーチが引き続き楽天イーグルスで指導者としてのキャリアを積んでもらえるのは嬉しい限りです。

現役時代の勝負強いバッティング技術とメンタル面など多くの事を若手選手に伝えて欲しいと期待しています。

久保 裕也二軍投手コーチ

2020シーズン限りで現役を引退した久保 裕也氏が二軍投手コーチに就任。

久保 裕也二軍投手コーチといえば巨人やベイスターズでも活躍した息の長かった投手。
ぜひ1年でも長く現役生活を続けられる、中長期的な視点に立った若手投手の育成を手掛けて欲しいと期待しています。

石井一久新監督には最低でも3年

実際にプレーするのは選手ですから、いくら首脳陣が優秀だったとしても限界はあります。

とはいえ、やはり試合やチームを俯瞰的にみて指示、采配を下せる監督やコーチは重要な存在です。

楽天イーグルスにとっては梨田 昌孝氏が退任してから平石洋介氏、三木肇氏と連続での監督交代となりました。
石井一久監督に関してはすでに楽天イーグルスのGMとして多くの現状を把握していますので、是非とも常勝軍団を作るために最低でも3年は監督を継続して欲しいものです。

正直なところ、流石に来年いきなり優勝できるとは思っていません(もちろん優勝してくれたら嬉しいのは言うまでもありませんが)。

目先の結果だけに拘らず、あと2~3年かけて強いチーム作りをしてもらいたい

今回の石井一久監督就任には並々ならぬ想い、本気度を感じます

GM兼任で強いチーム作りへ本腰を入れてきた覚悟すらも感じます。

ぜひ私たち楽天イーグルスファンは温かく見守り、間違ってもちょっとやそっと負けたくらいで石井一久監督を批判するのは辞めましょう。そんなつまらないことしてもチームに迷惑が掛かるだけですし、私たちの人生は豊かになりません。

応援しましょう。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。