球団史上初の本拠地開幕3連勝!投打がかみ合い貯金4に伸ばす
4月2日(火)は2019シーズン最初の本拠地開催となり、東北開幕カードとなった楽天イーグルス。
昨シーズンは本拠地で苦しんだだけに地元ファンの期待は否応なしに高いものとなった。
今カードの戦評(対日ハム1~3回戦)
本拠地開幕戦の先発マウンドには左腕の辛島航投手。
続く2戦目は新加入の福井優也投手、そして3戦目はルーキーの弓削隼人投手が先発マウンドに上がった。
カード初戦は辛島が7回無失点の力投を見せ、打っては新加入の浅村栄斗内野手が8回に移籍後初本塁打となる2ランを放ち、3-1と接戦を制した。
辛島は今シーズン初勝利。浅村は今シーズン初本塁打となり、同期入団の2人による活躍で本拠地開幕戦を白星で飾った。
カード2戦目は広島から交換トレードで加入した福井が先発。
四球もあり不安定な内容ながらも5回を無失点で抑え、最低限の役割は果たした。
6回に好調ウィーラーの適時打で先制するも、8回表にハーマンが逆転を喫してリードを許したが、その裏、再びウィーラーの逆転2ランが飛び出して逃げ切った。
一人で全打点を叩き出したウィーラーが文句なしのヒーローに選ばれ、ファンの声援に応えた。
カード勝ち越しを決めた3戦目はルーキーの弓削がプロ初先発。
先頭打者の西川を見逃し三振に抑える上々の立ち上がりを見せるも、5回途中で降板。あとアウト2つでプロ初勝利も掛かっていたが、球数も増えており無念の降板となった。
打っては初回に茂木、銀次の適時打で3点を先制すると、6回には銀次のツーベースヒットを皮切りに打者一巡の猛攻を見せた。
嶋の2点タイムリーツーベース、浅村のタイムリースリーベース、島内のタイムリー内野安打、そして銀次の2点タイムリーツーベースと一気に畳みかけ、終わってみればこの回だけで8得点をマーク。
そのまま継投で逃げ切り、11-2と快勝。
球団史上初となる本拠地での3連戦を3連勝という最高の結果で開幕カードを終えた。
先発陣の総評
前のカードでもう一つ役割を果たせなかった先発陣だが、今カードでは辛島が7回無失点の快投を見せると、福井も5回無失点と粘った。
プロ初登板の弓削もピンチを迎えながらも粘り強く投げ、大量失点を防いだのは評価できる。
中継ぎ陣の層が厚いだけに、先発陣が6回前後まできっちりと試合を作れば勝利の可能性はかなり高まる状態ではないだろうか。
中継ぎ陣の総評
初戦は松井裕樹が満塁のピンチを与え、2戦目はハーマンが一時逆転となるタイムリーを打たれ、3戦目は青山がソロホームランを打たれた。
とはいえ、いずれも大量失点、炎上とまでは行っていないのは評価に値する。
いずれの失点も最少失点で抑えられているからこそ、打線の援護で逆転あるいは突き放すことができた。
これまでの楽天イーグルスの負けパターンは中継ぎが打たれ始めると歯止めが効かなくなり、大量失点で大炎上、なんてシーンもあったものだ。
その点、1~2点差以内なら逆転できるだけの勝負強さがあるだけに役割は果たしていると言えるだろう。
野手陣の総評
初戦、2戦目こそ僅差となったが、浅村、ウィーラーという打線の中軸が貴重な打点を叩き出した。
そして、その間に入る島内の存在感も忘れてはならない。いわゆる「つなぎの4番」という立ち位置だが、その役割をきっちりと果たしている。
無理に打ちに行かず、しっかりと見極めて四球を取るシーンも目立ちここまで出塁率.481をマーク。続くウィーラー、銀次へとチャンスメークしている。
また今カードではベテラン藤田がショートで先発出場も果たし、いきなり3安打猛打賞、更に守備でも好プレーを見せるなど活躍。
オコエ、辰己も出場機会を増やしており、バッティングこそもう一息だが守備で好プレーを見せている。
チームの総評
ここまで6試合が終わって5勝1敗と好調。
昨シーズン苦しんだ打線がウィーラーを中心に元気が良く、投手陣は中継ぎの踏ん張りで勝ち切っている印象。
とはいえ、この状況にも平石監督は「目の前の試合を1戦1戦集中していく」と力強い言葉を述べ、5連勝にも全く浮かれる様子はない。
今日からはオリックスとの3連戦。
オリックスはここまでまだ未勝利と苦しんでいるだけに、連勝の勢いそのままに3カード続けての勝ち越しに期待したい。
そのためにも、今日の予告先発である安樂智大投手がどこまで試合を作れるかが非常に重要になることは間違いない。
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