【2018オフ契約更改】全選手の推定年棒・増減リスト
2018年も残りわずか。
プロ野球界は各選手が自主トレやテレビ出演、休養などそれぞれの時間を過ごしている。
今オフでの戦力外通告、FA、トレード等による選手の動きもひと段落。
終盤にはFA移籍した浅村栄斗の補償が注目されたが、西武ライオンズからは金銭による補償で合意した模様。
時を同じくして、今日の契約更改で松井裕樹が合意し、楽天イーグルス全選手の契約更改も終了した。
そこで今回は編集部が集計した2018オフの楽天イーグルス全選手の推定年棒と増減リストをもとに、各選手の動向や来シーズンへの期待をまとめていきたい。
目次
【2018オフ】楽天イーグルス全選手推定年棒・増減リスト
更改日 | 選手 | 背番号 | 増減 | 推定年俸 |
---|---|---|---|---|
11月2日 | 橋本到 | 49 | 新規入団 | |
11月9日 | 辰己涼介 | 7 | 新規入団 | 1500万円 |
11月10日 | 清宮虎多朗(育成) | 135 | 新規入団 | 250万円 |
11月11日 | 引地秀一郎 | 39 | 新規入団 | 600万円 |
11月12日 | 太田光 | 2 | 新規入団 | 1200万円 |
11月13日 | 則本佳樹(育成) | 136 | 新規入団 | 250万円 |
11月14日 | 千葉耕太 | 128 | 現状維持 | 250万円 |
11月14日 | 井手亮太郎(育成) | 132 | 現状維持 | 250万円 |
11月14日 | 木村敏靖(育成) | 131 | 現状維持 | 250万円 |
11月14日 | 南要輔(育成) | 129 | 現状維持 | 250万円 |
11月15日 | 弓削隼人 | 23 | 新規入団 | 1000万円 |
11月15日 | フェルナンド(育成) | 007 | 200万↓ | 500万円 |
11月15日 | 寺岡寛治(育成) | 056 | 100万↓ | 500万円 |
11月16日 | 耀飛 | 50 | 現状維持 | 700万円 |
11月16日 | 鈴木翔天 | 56 | 新規入団 | 700万円 |
11月16日 | 野元浩輝(育成) | 069 | 現状維持 | 500万円 |
11月16日 | 吉持 亮汰(育成) | 008 | 700万↓ | 500万円 |
11月17日 | 小郷 裕哉 | 51 | 新規入団 | 700万円 |
11月17日 | 下妻貴寛(育成) | 139 | 150万↓ | 550万円 |
11月18日 | 森原康平 | 52 | 100万↓ | 1500万円 |
11月18日 | 岩見雅紀 | 13 | 50万↓ | 1150万円 |
11月18日 | 渡辺佑樹 | 47 | 50万↓ | 950万円 |
11月18日 | 渡邊佑樹 | 47 | 50万↓ | 950万円 |
11月18日 | 渡邉佳明 | 48 | 新規入団 | 750万円 |
11月18日 | 堀内謙伍 | 65 | 50万↑ | 650万円 |
11月18日 | 西口直人 | 62 | 30万↑ | 630万円 |
11月18日 | 山田大樹(育成) | 127 | 50万↑ | 300万円 |
11月19日 | 塩見貴洋 | 17 | 400万↓ | 3400万円 |
11月19日 | 戸村健次 | 22 | 400万↓ | 1600万円 |
11月19日 | 池田隆英 | 30 | 100万↑ | 1300万円 |
11月19日 | 佐藤智輝 | 61 | 新規入団 | 600万円 |
11月19日 | 小野郁 | 28 | 50万↑ | 550万円 |
11月19日 | 中村 和希(育成) | 134 | 現状維持 | 250万円 |
11月19日 | 松本 京志郎(育成) | 133 | 現状維持 | 250万円 |
11月24日 | 近藤弘樹 | 12 | 100万↓ | 1400万円 |
11月24日 | 内田靖人 | 36 | 700万↑ | 1400万円 |
11月24日 | 今野龍太 | 98 | 10万↑ | 550万円 |
11月25日 | 安楽智大 | 20 | 400万↓ | 1600万円 |
11月26日 | 岸孝之 | 11 | 現状維持 | 3億円 |
11月26日 | 山下斐紹 | 29 | 140万↑ | 1200万円 |
11月26日 | 菅原秀 | 45 | 100万↓ | 1100万円 |
11月26日 | 石原彪 | 70 | 現状維持 | 500万円 |
11月27日 | 今江敏晃 | 8 | 1億5000万↓ | 5000万円 |
11月27日 | 三好匠 | 24 | 50万↑ | 1050万円 |
11月27日 | 石橋良太 | 94 | 現状維持 | 700万円 |
11月27日 | 八百板卓丸 | 57 | 40万↑ | 480万円 |
11月28日 | 由規(育成) | 123 | 新規入団 | 340万円 |
11月29日 | 藤田一也 | 6 | 4400万↓ | 6600万円 |
11月29日 | 藤平尚真 | 19 | 現状維持 | 1800万円 |
11月29日 | オコエ瑠偉 | 9 | 200万↓ | 1200万円 |
11月29日 | 西巻賢二 | 67 | 80万↑ | 580万円 |
11月30日 | 則本昂大 | 14 | 現状維持 | 2億5000万円 |
11月30日 | 福山博之 | 64 | 4000万↓ | 8000万円 |
11月30日 | 濱矢廣大 | 46 | 50万↓ | 900万円 |
11月30日 | 森雄大 | 16 | 80万↑ | 880万円 |
12月3日 | ゼラス・ウィーラー | 40 | 現状維持 | 2億円 |
12月3日 | フランク・ハーマン | 42 | 3000万↑ | 1億3000万円 |
12月3日 | アラン・ブセニッツ | 32 | 新規入団 | 7000万円 |
12月3日 | 田中和基 | 25 | 2700万↑ | 4000万円 |
12月3日 | 宋家豪 | 43 | 1060万↑ | 1500万円 |
12月3日 | 島井寛仁 | 0 | 50万↑ | 700万円 |
12月3日 | 村林一輝 | 66 | 30万↑ | 630万円 |
12月4日 | 美馬学 | 15 | 1500万↓ | 6500万円 |
12月4日 | 茂木栄五郎 | 5 | 1300万↓ | 5100万円 |
12月4日 | 岡島豪郎 | 27 | 950万↓ | 3450万円 |
12月4日 | 釜田佳直 | 21 | 300万↓ | 2000万円 |
12月5日 | 西宮悠介 | 38 | 300万↓ | 1300万円 |
12月5日 | 山崎剛 | 34 | 50万↑ | 1050万円 |
12月6日 | 島内宏明 | 35 | 2300万↑ | 7800万円 |
12月6日 | 高梨雄平 | 53 | 2500万↑ | 5500万円 |
12月6日 | 福井優也 | 31 | 新規入団 | 2500万円 |
12月7日 | ジャバリ・ブラッシュ | 69 | 新規入団 | 1億2000万円 |
12月7日 | 辛島航 | 58 | 800万↑ | 5000万円 |
12月7日 | 古川侑利 | 60 | 850万↑ | 1600万円 |
12月7日 | 足立祐一 | 44 | 300万↓ | 1500万円 |
12月14日 | 青山浩二 | 41 | 3000万↑ | 5000万円 |
12月14日 | 久保裕也 | 91 | 200万↑ | 1700万円 |
12月15日 | 嶋基宏 | 37 | 現状維持 | 1億円 |
12月15日 | 渡辺直人 | 26 | 200万↑ | 1700万円 |
12月17日 | 銀次 | 33 | 1500万↓ | 8500万円 |
12月22日 | 松井裕樹 | 1 | 3000万↓ | 1億1000万円 |
※年棒はいずれも推定
※監督・コーチ陣は除外
※橋本到選手のみ報道がないため不明
楽天イーグルス最高年棒は岸孝之
今オフでのチーム内最高年棒は現状維持の推定年棒3億円で合意した岸孝之投手。
今シーズンは11勝4敗、防御率2.72の成績を収めて最優秀防御率投手、ゴールデングラブ賞も受賞した。実力からすれば年棒アップもあったかもしれないが、チーム事情もあってか現状維持となった模様。
本人は今シーズンの内容には一定の評価をしているようで、会見では以下のようにコメントしている。
波も激しくなく安定した1年間だった。こういうシーズンを常に送りたいなと思う
本人の言葉同様、我々としても安定したピッチングを来シーズンも期待したい。
また今オフには初めて日本代表にも選出され、2年後の東京五輪へも意欲を覗かせている。
新加入した浅村を筆頭に打線の援護さえあれば、15勝、あるいはそれ以上の勝利をマークして何ら不思議の無い選手だけに、野手陣の奮闘にも期待したい。
最も増加した選手は青山・ハーマン
全選手の中で最も年棒が増加したのはいずれも3000万円増となった中継ぎの青山浩二とハーマン。
青山は昨シーズンこそ17試合に登板して4HPと不振に苦しんだが、今シーズンは52試合に登板して4勝1敗30HP、防御率1.85とブルペン陣を支えた。
50試合以上登板して防御率1点台はキャリアハイであり、苦しいチーム事情の中で復活を果たし、ファンの心を掴んだ。
去年は戦力外とまでは言わないが、かなり厳しい評価だった。でも星野さんが僕をもう1年残してくれた。ご恩を返したいという思いで、成績を残さないとと思っていた。『よくやったな』と言ってもらえるんじゃないかと思える1年だった
と本人も厳しい状況から復活できたことに一定の満足感を感じている。
ハーマンは来日2年目の今シーズン、47試合に登板して2勝3敗18S14HP、防御率1.99の活躍。シーズン途中に守護神の松井裕樹が不振に陥ったことから守護神に抜擢されると、安定したピッチングを見せてチームトップのセーブを稼いだ。
今シーズンは中継ぎ陣が踏ん張れない部分もあったが、青山、ハーマンの活躍が無ければもっと悲惨な結果に終わっていたかもしれない。
来シーズンは福山の復活をはじめ、森原、菅原、池田辺りの若手が台頭してくれることに期待したい。
また松井裕樹が来シーズンも中継ぎを務めることも決まり、選手層の底上げにも期待。
最も減少した選手は今江
一方で、最も年棒が減少したのは1億5000万減となった今江年晶。
野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を超えるダウンとなった。
今シーズンはFA移籍した3年契約の3年目。これまでの2年間は怪我に苦しみ活躍が出来なかった一方で、今シーズンはようやく規定打席に到達。
127試合に出場して打率.276(421-116)10本塁打49打点をマークしたが、厳しい評価となった印象。
今年は、久しぶりに1年間を通して1軍で出場させていただいて、夏場以降に少しバテてしまいましたが、まだまだやれると感じた1年でした。来年は、若手選手の手本となれるようにやりながら、全員で必死になって楽天イーグルスを日本一に導けるように頑張りたいと思います
とコメントしており、若手とのレギュラー争いに意欲を燃やしている。
今シーズンはウィーラーの離脱もあり、シーズン途中に4番として勝負強いバッティングもあった。
イーグルスに来て4年目となる来シーズンこそ、打率3割、キャリアハイの80打点を目指して欲しい。
新人王を獲得した田中は2700万円増
球団史上初の野手として新人王を獲得した田中和基は2700万増の4000万円で契約更改。
今シーズンは105試合に出場し打率.265(423-112)18本塁打45打点21盗塁をマークした。
シーズン中盤まで打率.280をキープし、本塁打も飛躍的に伸びた。
タイトルに対して評価して頂き、(球団史上)野手で初めて(の新人王)ということで、それなりの評価をして頂きました
とルーキーイヤーでしか獲得できないタイトルを奪取したことを評価する一方で、
レギュラーが確約されているわけではないので、また1からレギュラーを獲るつもりで頑張りたい。来年は143試合出ること、そして、相手の研究にも負けない対応力が大事になると思う
と危機感も露わにし、来シーズンに向けてもう一度気を引き締める。
今シーズンは茂木・ペゲーロの「恐怖の1・2番」が機能せず、代わって台頭したのが田中。来シーズンからはドラフト1位の辰己も加入し、レギュラー定着へ正念場とも言える。
田中の活躍なくしてチームの飛躍もないだけに、来シーズンこそ真価が問われそうだ。
1億円プレイヤーは7選手
プロ野球選手として「一流」と言われる一つの目安が年棒1億円以上のいわゆる「1億円プレイヤー」。
2018オフは楽天イーグルスから7選手が1億円プレイヤーとなった。
チーム最高年棒の岸に続くのは現状維持の2億5000万円で更改した則本昂大。
今シーズンは27試合に登板したが10勝11敗で2015年以来2度目の負け越しに終わった。防御率3.69はキャリアワースト。
かろうじて6年連続となる二桁勝利、5年連続となる最多奪三振を受賞したが、不本意なシーズンとなった。
契約更改の会見では15分間の取材で11回「優勝」という言葉を繰り返し、来シーズンに賭ける強い思いを露わにした。
また、来シーズンオフで3年契約が終わり、ポスティングでのメジャー挑戦の可能性もあるが、
正直、自分のことはどうでもいい。優勝が欲しいのでそんなことを考えている暇はない
とコメント。まずは来シーズンのチームの優勝に強いこだわりを見せた。
野手での最高年棒は現状維持の2億円で契約更改したゼラス・ウィーラー。
ハーマンが1億3000万円、新加入となるジャバリ・ブラッシュが1億2000万円で続き、外国人選手が3選手、名を連ねる。
最年少は松井裕樹。3000万減の1億1000万円で契約更改し、来シーズンも中継ぎでの起用になることも決まった。
今シーズンの不振もあり、来シーズンは再びリリーフとしてシーズン通して活躍したいと意気込んだ。
嶋基宏が1億円で契約更改し、ここまでが楽天イーグルスの1億円プレイヤーとなった。
まとめ
2018シーズン、最下位に終わった楽天イーグルス。2018オフの年棒増減は25選手が年棒アップ、26選手が年棒ダウン、15選手が現状維持で契約更改した。(新規加入選手は除く)
浅村、橋本到、福井優也らの即戦力に加え、新外国人のブラッシュとブセニッツ、ドラフトで辰己らを獲得した楽天イーグルス。
まだまだ層が厚いとまでは言えないが、1軍で活躍できる選手層を厚くすることで、若手をじっくり2軍で育成する余裕も生まれる。
来シーズン、果たしてどこまで順位を上げられるか注目だが、年棒という意味では若手がどんどん年棒アップする活躍を見せて欲しい。
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