開幕カード分析・課題より期待が大きい理由

いよいよ開幕した2022シーズン。
開幕カードは千葉ロッテマリーンズとの3連戦。
残念ながら2試合目が雨天中止となり、2試合を戦った東北楽天ゴールデンイーグルス。

まだ2試合ではありますが、試合内容を分析しながら今シーズンを占っていきたいと思います。

開幕戦は課題山積?

2022年3月25日(金)
●楽天 0-4 ロッテ〇

開幕戦は則本昂大投手と石川歩投手の投げ合い。
開幕投手同士らしい、締まったゲーム。

則本昂大投手は中盤まで安定したピッチングを見せたものの、6回表に突如つかまり3失点。
打線は石川投手を攻略できず、3安打無得点で完敗となりました。

結果だけ見ると惨敗ともいえますが、試合内容をしっかり観ると違った視点も見えてきました。

不運だった則本昂大投手

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5回まで無失点と順調に来ていた則本昂大投手ですが、6回表に四球が絡んで失点。
ですが、まず平沢選手への四球は非常に際どいもので、最後に投じたのはストライクでもおかしくないナイスボールと見受けられました。

三振か四球かが雲泥の差なのは言うまでもなく。

続く高部選手が初球から意表を突くセーフティバント。
これを茂木栄五郎選手が処理できずピンチを広げてしまいます。

さらに続くマーティン選手には内角を突いた際どいボールが当たってしまい死球。

満塁のピンチで勝負強い中村奨吾選手に決められ、均衡が破れました。

確かに満塁になってからでも防げなかったのは課題かもしれませんが、出塁の仕方が不運。
実際に「打たれた」のは中村選手だけと考えれば結果ほど悪くない内容だったと見受けられました。

石川投手が良かった

一方の打線はオープン戦の勢いを失い、わずか3安打無得点の完封負け。

こちらも結果だけみると「今シーズンもダメなのか…」と思ってしまいます。
とはいえ、試合内容をみると石川投手の内容が良くて、打線がダメと決めつけるのは時期尚早だったと感じました。

2試合目で初勝利

2022年3月27日(日)
〇楽天 6-5 ロッテ●

土曜日が雨天中止となり、この日の先発はイーグルスがスライド登板で岸孝之投手。
そしてロッテは、いよいよ”令和の怪物”として目覚め始めた佐々木朗希投手。

中には「佐々木朗希の時点で負けだ…」と嘆く、最初から諦める不届き者が出る始末。
両選手とも東北出身ということもあり、注目された試合だったでしょう。

勝ちに値する岸孝之投手

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ロースコアの投手戦が予想される中、序盤は幸先よくスタート。
しかし3回表に先制を許す嫌な展開に。

とはいえ、そこから再び立て直し、6回1失点と素晴らしい役割を果たしました。
結果として勝ち星はつきませんでしたが、間違いなく勝ちに値する内容だったといえます。

安樂投手の次回登板がポイント

3回裏の逆転と6回裏の追加点でいい流れになっての継投。

8回表は昨シーズン活躍した安樂投手。
しかし安樂投手が誤算となり、まさかの4失点で逆転を許してしまいます。

安樂投手自身の開幕戦ということもあり、緊張感はあったと推測されます。

中継ぎ投手の難しいところでもあるので、この登板だけで評価することはできません。
次回の登板で無失点に抑えることができるかどうか。
また内容が危なげないかどうか、その辺りがポイントになるでしょう。

ピンチを背負うも安定感ある松井裕樹投手

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打線の粘りで追い付くと延長10回は松井裕樹投手が登板。
相変わらず?の劇場型でピンチを招きましたが、しっかりと抑えるのが松井裕樹投手。
更には続く11回も登板して回跨ぎ。
こちらはしっかり抑えて打線のサヨナラ勝ちへつなぎました。

昨シーズンは終盤で離脱してしまう悔しいシーズンとなっただけに、今シーズンは最後まで、胴上げの瞬間はぜひ松井裕樹投手にお願いしたいところです。

佐々木朗希に屈しなかった

開幕戦で沈黙した打線は佐々木朗希投手を相手にどうなるのか?

恐らく不安の方が大きかったファンの想いを、いい意味で裏切ってくれました。
3回裏、先制された直後に少ないチャンスから西川遥輝選手の逆転打には興奮しました。

8回表に逆転されたあとも粘り強く8回、9回の加点で同点に。
今シーズンから延長戦が12回までに戻ったため、こうなるとホームチームのアドバンテージがあります。

最後に決めたのは田中和基選手でしたが、それまでに繋いだ野手全員のチームプレーが勝利を引き寄せたと感じました。

最後まで諦めかなった打線にアッパレ

昨シーズンまでであれば、8回表の逆転で意気消沈。

そのまま敗れて開幕2連敗という嫌な開幕カードになるところでした。
しかも相手先発は球界屈指のレベルに達しつつある佐々木朗希投手。

キーマンは言わずもがな西川遥輝選手。
もともとバッティングも良くて、選球眼もいいから出塁すればプレッシャーになる選手。
終盤での貴重な犠牲フライが打てるのもさすがの一言。

もちろん西川遥輝選手だけが凄かったわけではないですが、イーグルスに足りかなったピースが揃ったのかもしれません。

レベルの高いパ・リーグで勝ち抜けるか

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開幕2試合目は本当に見事でした。

この1勝は大きな価値があるでしょう。

とはいえ、今シーズンもパ・リーグはレベルが高い。
ソフトバンクは話題のBIGBOSS率いる日ハムをスイープ、3連勝で圧倒。
27日(日)の西武・オリックス戦では西武が6点差を逆転する粘りを見せました。
ロッテも開幕戦を完勝して2戦目も勝てる流れ。

どのチームも本当に手強いのは間違いありません。

そういった意味で、やはり重要になってくるのは下記でしょう。

開幕スタメン・ベンチ入りの主力メンバーがシーズンを通じて出場し続けること

確かにいまのメンバーを見ていると、仮にどこかで離脱しても代わりに活躍できそうな選手は揃っています。
とはいえ、レベルの高いパ・リーグを勝ち抜いていくには主力選手の出場が必要不可欠。

中軸の島内宏明、浅村栄斗選手も打席を重ねる中でしっかりと役割を果たし始めています。
常に打ちまくる、抑えまくるのは無理があります。
しかし出場し続けることで数字が伸びてくる選手ばかりです。

そういった意味では茂木栄五郎選手が新型コロナウイルス陽性となって早速の離脱がありました。
万全を喫しているチームなので新型コロナウイルスに関しては心配していませんが、とにかく大きなケガが無いことを願うばかりです。

今シーズンも最後まで激しい戦いになるでしょう。

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