史上初のパ大混戦!後半戦を勝ち抜く要素とキーマン

2022年のオールスターはパ・リーグの連勝で幕を閉じ、本日、2022年7月29日から後半戦がスタートします。

イーグルスは充実した戦力がありながら44勝42敗2分と借金生活スレスレの3位。
最大18あった貯金が今や2つにまで激減しました。

とはいえ、今年はパ・リーグそのものが大混戦。
5位のオリックスまで貯金があり、前半戦終了時点でパ・リーグ上位5球団が2.5ゲーム差以内にひしめくのは史上初の記録となっています。

イーグルスだけでなく、パ・リーグ各チームが抜け出せずに苦戦しているともいえるでしょう。
史上初の大混戦となっているパ・リーグで勝ち抜くため、後半戦残り55試合に求められる要素とキーマンを考えてみました。

絶対に必要なのは得点力

何度も書いているように、絶対的に必要不可欠な要素は得点力しかありません。

投手陣が一定のパフォーマンスを見せているだけに、打線が打って点を取りさえすれば勝てることは分かっています。
特に中盤5回前後までにリードしていれば、先発から充実の中継ぎへと継投できるのは大きな強み。
まさに「勝ちパターン」といえるのが早い段階での先制攻撃にほかなりません。

そういった意味で充実した中継ぎ陣から森原康平投手を放出。
横浜DeNAベイスターズから伊藤裕季也選手を獲得した交換トレードの成立は好材料といえるでしょう。
(ただし石井一久監督がちゃんと起用すれば、の話)

楽天イーグルス後半戦のキーマン

打線のつながりや時に長打も絡めた得点力。
そのためのキーマンをピックアップしてみました。

浅村栄斗・島内宏明

もはやイーグルス打線に欠かせない存在となった3番浅村・4番島内
島内選手は昨シーズン、初タイトルとなる打点王を獲得。
今シーズンもどっかり4番の座が定着しました。

浅村選手に関してはここまで打点リーグトップ。
昨シーズン悔しい思いをしているだけに、今シーズンは復調しているといえます。

浅村・島内の前にどれだけ走者を出せるか。
そして彼らが併殺打に倒れることなく、きっちりと打点を稼いでくれれば得点につながるでしょう。

とにかく彼らのバットにかかっていますね。

辰己涼介

過去の記事でもピックアップしましたが、辰己涼介選手の活躍は重要になってくるでしょう。

前半戦の終盤で少し手応えを掴んできた様子。
それも西川遥輝選手の緊急的な離脱を受けて掴んだチャンス。
このチャンスで結果を出した辰己選手はアッパレです。
このまま1番に定着して欲しいと考えています。

西川遥輝選手も復調気配ですが、やはりあれだけの浮き沈みを目の当たりにすると信頼はできません。

辰己選手の長打力、出塁力、走力を活かして相手チームを翻弄してほしいです。

則本昂大

最後に投手陣から1名。
ここはイーグルスを長年支えてきたエース・則本昂大投手をキーマンにあげます。

期待したいのが登板試合は絶対に負けないこと。
則本投手に勝ちがつかなくとも、チームとして負けないことが重要。

優勝するチームには絶対的なキーマンが必要です。
打者は打点王が狙える浅村選手、そして投手はチーム内で最多勝が狙える則本投手。

田中将大投手も復調気配ではありますが、不安定な面もあるのは事実。

チームを引っ張る存在は則本昂大投手しかいません。

攻めの采配で強いリーダーシップを

石井一久監督兼GMは過去に「育てながら勝つ」という発言もありましたが、この後半戦、もはやそんな悠長なことを言っている場合ではありません。

ベテラン中堅若手関係なく、とにかく結果を出せる選手を積極的に起用すべきだと考えています。
これまでの采配、特に打線については課題があったと考えています。

不振に陥った西川遥輝選手をいつまでも使い続けたり、若手の起用が限定的だったり、ちぐはぐ感は否めませんでした。

後半戦、といっても残り55試合。
1試合、1イニング、1プレーが最後の順位を決める、大事な試合しかありません。

勝負所で結果が出せない選手はバッサリと切り捨て、結果が出せる選手を重点的に起用すべき。
そのためにベテランや中堅に頼る、それも仕方ないでしょう。
経験値が違うのだから仕方ないことです。

この期に及んで育成などと言うなら優勝はできません。

試合中、試合以外のあらゆる場面において、少しでも調子が悪ければ代える。
そのあたりの見極め、判断をするのが「監督」の仕事です。

GMとして素晴らしい戦力を揃えた点は評価します。
あとは監督として現場でいかに鋭く的確な判断ができるか。

難しいのは百も承知ですが、今シーズンのパ・リーグがこれだけ混戦模様になっている以上、監督の手腕も大きく左右するでしょう。

イーグルス優勝確率は30%

最後に後半戦を前に楽天イーグルスが今シーズン、パ・リーグで優勝できる確率を予想しておきます。

好調だった序盤でも60%と控えめにしましたが、現状で30%と予想します。

確かに順位的には十分優勝圏内。
もう少し高くてもいいのかもしれません。

とはいえ、私自身、今シーズンのイーグルスは結局あまり変わっていないと感じています。
もちろん前述のキーマンが活躍すれば可能性もありますが、どうも悪い流れになると沈黙する悪いクセが消えません
それが前半戦で失速した原因ともいえます。

また現状のパ・リーグを鑑みると、たとえ借金がそこまで無くてもBクラスで終わる可能性すらあります。
結果が求められるプロ野球の世界で、仮に勝率5割でもBクラスなら「惜しかったね」で納得できるはずがありません。

とにかくAクラスは絶対に死守する。
それこそ今シーズンの状況ならクライマックスシリーズから日本シリーズに行ける可能性もあるでしょう。

ただシーズンを通して、残り55試合の後半戦を勝ち抜いていくイメージは残念ながらありません。
何となく3位前後を行ったり来たり、そんなイメージが優勝できない残りの70%を占めています。

最後にネガティブなことは書きたくなかったですが、そういうチーム状況なのかな、とは感じています。
他のチームも苦戦しているからこそ何とかAクラスを維持していますが、どこかでギアが入って勢いづいたチームが出てきたら危険

それがイーグルスであることを願いつつ、ぜひ、この予想を裏切って欲しいです。

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