NPB史上初の屈辱 最大18の貯金が0に消滅したイーグルスが今後すべきこと4選

昨日、2022年8月13日のライオンズ戦に敗れたイーグルスは貯金0、勝率5割の50勝50敗。
5月10日時点で最大18あった貯金が0となり、1948年に阪神が記録した17から0を塗り替える史上初の屈辱となりました。

シーズン序盤の好調から一転、打線の不振に伴いチームは失速
それでもパ・リーグ自体が混戦模様のため何とかAクラスを維持してきましたが、ここにきてBクラスが定着ぎみ。
確かに今シーズンは新型コロナ陽性者に振り回されているのも事実ですが、条件はどのチームも同じこと。

これだけ充実した戦力がありながら、ファンの期待を裏切り続ける東北楽天ゴールデンイーグルス。
根本的に生まれ変わる必要があるでしょう。

私自身も今後の記事執筆に関して、転換期を迎えたと痛感しました。
これまでは過去の結果や数字をもとにした「分析」や「振り返り」に近い”守り”の内容だったのですが、今後はイーグルスの未来について考え、予想や展望をする”攻め”の内容にしていきたいと思います。

裏目に出た全権監督

結論から申し上げます。

石井一久GM兼監督、いわゆる「全権監督」は失敗に終わったといえるでしょう。
以前も書きましたが、そもそも石井一久氏の監督就任は「仕方なく」行われた人事。
大久保監督時代の2015年に三木谷浩史オーナーの現場介入問題が表面化したこともあっての人選といわれていますが、いずれにしても梨田氏以降、監督人事には失敗し続けています。

GMとしての手腕や実績は認めますが、中長期的なチーム作りには最終的に現場で指揮を執る監督の存在が大きいといえます。
今回、石井一久氏はGMとして自ら築き上げた戦力を、監督として自ら指揮してきました。
上手くいけば自分の功績になりますが、失敗したら全責任も負わざるを得ない。

そのタイミングが来たと断言できます。
万が一、ここから復活して上位にいったとしても、それは選手の努力。
石井一久氏のチーム作りは中途半端なところで終わったと判断するのが妥当です。

イーグルスが今後すべきこと

かれこれ10年以上イーグルスのファンをやってきて、酸いも甘いも知っています。
特に厳しい状況、辛いことの方が多かったように感じています。
今回もきっちりと裏切られました。

これからは私自身が「いち」イーグルスファンとして、イーグルスに必要なこと、すべきことを勝手に発信していきます。

1.今シーズンの監督交代

今日、8月14日の試合に敗れると借金生活となります。
球界最高年俸といわれる推定年俸9億円の田中将大投手をはじめ、球界3位の高額年俸を誇るイーグルス。
もちろん年俸で全てが決まるわけではありませんが、これだけの戦力で借金生活は言語道断。

石井一久監督を解任すべきです。

まず今シーズン。
シーズン途中の監督交代は悪いイメージしかありませんが仕方ない。

私は光山英和バッテリー兼守備戦略コーチを監督に推薦します。

光山英和氏は現役時代の選手としては物凄い実績があったとはいえないかもしれません。
しかし、コーチとしては2011年からライオンズ、ベイスターズと渡り歩き、2019年からイーグルスのコーチに就任。
ベイスターズ時代には戸柱捕手を正捕手に育てたり、CS出場時には熱い言葉で選手を鼓舞するなどリーダーシップも見受けられます。

またプロ野球のコーチ就任以前は飲食店経営や少年野球チームの創設など幅広い経験を持っており、人生経験値も高いと考えられます。
捕手というポジションからもチームを全体として見られる立場なので、是非とも光山コーチを監督にしてほしいです。

2.来季以降の監督候補

もちろん光山コーチが正式な監督になれば期待も高まります。
とはいえ現実的な私の中のシナリオは、あくまでシーズン途中交代の場合のみ。

正式な監督には中長期的な視点で優勝経験のある監督を招へいすべきです。
BIGBOSSこと新庄剛志監督のような若手を積極的に起用する方向性を望みます。

以前に別の記事でも書きましたが、工藤公康氏、秋山幸二氏、あるいは優勝経験はないものの中畑清氏のような「若いチームを1から育てる」監督に期待したいところです。
同じ捕手という意味では古田敦也氏にも期待が高まります。

とにかく外部。
なるべく、これまでイーグルスと関わりが薄い人物が理想です。

石井一久氏が築き上げたものは、一度ぶっ壊しましょう。

3.田中将大投手の放出or大幅減俸

イーグルスの親会社はご存じの通り楽天。
会社としての規模の大きさは言うまでもありません。

確かに親会社・楽天のおかげで資金面では他球団より恵まれているといえます。
とはいえ、それでも球団創設から未だ2年連続Aクラスが無いなど、浮き沈みの激しい傾向。

それはそれで仕方ないですが、とにかく金銭感覚にはシビアになるべきでしょう。

まずもって日本球界に復帰した田中将大投手の放出あるいは大幅減俸は待ったなし。
チームに大きく貢献した功労者であるのは間違いないですが、ここ2年は別問題。

推定9億円。
勢いのある若手に金銭面も含めてチャンスを与えることがチームに求められます。

4.チームの若返り

「豪華先発ローテーション」といわれた先発投手陣も、結局は「二枚看板」の則本昂大・岸孝之しか引っ張れない状況。
その二人も直近は負けが増えており、手に負えません。

早川、瀧中を除けば年齢的にも充実期を迎えており、先発ローテーションの若返りは必要不可欠です。
打線も結局は浅村、鈴木大地、銀次、岡島、炭谷銀仁朗といった中堅ベテランどころに頼りっぱなし。

生え抜きで島内、辰己、小深田はいい働きをしていますが、バランスとしては野手陣も若返りが必要でしょう。

今の戦力に求められるのは優勝。
Bクラスになるなら若手中心のチームでもできること。

幸い、二軍は好調のイーグルス。
二軍で活躍している選手はどんどん上げていき、それこそシーズン序盤のように銀次は代打の切り札で温存しておける体制が理想です。

5年に一度優勝・それ以外はBクラス

最後に私が考えるイーグルスの理想を書きます。

5年に一度優勝して、あとはBクラスでもいい

もちろん安定してAクラスを維持してくれれば嬉しいものです。
実際にそれを目指した石井一久氏の方針は一定の評価をしていました。
しかし、結果としてそれが実現できない以上、中途半端な戦略は誰もハッピーにならないことが分かりました。

例えば昨シーズンリーグ優勝したオリックスとヤクルトはいずれも前年最下位のチーム。
ここ数年で見ても低迷傾向の両チームが一気に優勝したことは大きな盛り上がりとなりました。

優勝と2位では雲泥の差。
ただ、正直2位と最下位なら最下位の方が割り切ってポジティブになれる場合もあります。

常勝軍団を作るより、それこそ2013年のように誰かの神がかった活躍でもいいから優勝して欲しい。

優勝経験は選手や現場関係者のみならず、ファンにとってもこれ以上ない喜びと自信になります。

あるヤクルトファンは昨シーズン「この優勝でしばらくポジティブになれる」と語っています。
まさにその通り。

中途半端に3位前後を行ったり来たりするのが一番疲れます

ダメなときは割り切って最下位でもいい。
それが2~3年後、突然なにかの拍子に波がきて、優勝できる原動力になる可能性は十分にあります。

だからこそ、私は優勝とそれ以外のメリハリをつけることがチームに必要だと考えます。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA