2022交流戦開幕!GW後は大失速も切り替えて初優勝なるか
本日2022年5月24日(火)から「日本生命セ・パ交流戦 2022」(以下、交流戦)が開幕します。
セ・リーグ6球団と各1カードずつの対戦。
今シーズンは観客の入場制限も緩和されているため、応援を除ければ久しぶりに例年に近い状況での開催が濃厚です。
我らが東北楽天ゴールデンイーグルス、今シーズンは球団最速タイとなる20勝目をマーク。
球団新記録となる11連勝まで連勝を伸ばし首位を快走していましたが、ゴールデンウイークが終わると一気に失速。
5月1日から8連勝を飾るも、11~22日は11戦2勝9敗と厳しい状況で交流戦に突入します。
厳しい状況の原因と交流戦での期待を分析していきたいと思います。
失速の原因
前回の記事で球団最速タイの20勝目をマークしたことに触れ、リーグ優勝の可能性は60%と予想しました。
本来スタートダッシュを決めたチームは優勝できる可能性が高い一方、優勝できなかった1チームに該当したイーグルス。
またその時の嫌なイメージが強くなったファンの方も多いことでしょう。
実際、私もここまで失速するとは思っていませんでした。
とはいえ、原因を探ってみるとイーグルスの弱い部分が露呈されたようです。
4月好調選手の不振
4月からゴールデンウイークまでの快進撃。
その要因には前回の記事でも取り上げた通り、西川遥輝選手と浅村選手の存在が大きかったのは明白です。
しかしゴールデンウイークが終わると彼らの成績が低迷。
開幕から1番で出場し続けた西川遥輝選手は2番に、浅村選手は5番に下がる試合もありました。
長いシーズンなので好不調の波があるのは当然のこと。
それにしても、これほど影響するものかと痛感しています。
先発投手も崩れた
もともと打線の不振は懸念していましたが、投手陣、とくに先発ローテーションは絶対的な信頼をおいていました。
信頼が崩れたとは言いませんが、則本昂大投手と早川隆久投手が試合を作れなかった試合も見受けられたのはチームの不振を印象付けるものでした。
打線が点を取れなくなり、先発投手も崩れたら見せ場は無し。
交流戦前最後の2試合はそんな厳しい内容だっただけに不安は大きくなるばかりです。
離脱者も発生
開幕からコロナとの戦いで一部の選手を欠く苦戦を強いられてきましたが、ここにきてさらに痛い離脱者が発生。
中継ぎ投手陣の軸であるブセニッツ投手が試合中に負傷して離脱。
さらに先発ローテーションの涌井秀章投手も試合中の負傷により戦線離脱。
今後またコロナ関係でも離脱者が発生する可能性も考えると、かなり厳しい状況にあると考えています。
ニューヒーローが出なかった
こうしたマイナス要因の中でも特に残念だったのが、西川遥輝選手や浅村選手に代わる、いわば「ニューヒーロー」が現れなかったこと。
今シーズンのイーグルスは若手も含めて選手層が厚く充実していると考えています。
とはいえ、出場するだけでなく活躍が求められるのが1軍の舞台。
もちろん西川選手ほどの活躍をしろとは言えませんが、不振に陥った選手に代わる頼れる存在は少なった印象です。
誰かに依存するのでなく、誰かが厳しい時にカバーできる選手がいるチームこそ強い。
そういった意味で、島内選手は不動の4番として一定の安定感はあり、マルモレホス選手も日本の野球にアジャストしてきました。
また下位打線が中心だった辰己選手が上位に回り打率・出塁率が徐々に上がってくるなど、良い兆しもあります。
チーム成績はまだ上位
厳しい状況の中、交流戦で対戦相手や球場が普段と変わることは切り替えのチャンス。
ある意味、いい時期に不振を迎えたともいえそうです。
直近の成績こそ厳しいものの、現状まだパ・リーグ首位。貯金11があるのも事実。
よく粘っているといっていいでしょう。
チーム成績に目を向けると以下のようになっています。
※カッコ内はパ・リーグ順位、5月22終了時点
- 打率.239(2)
- 158得点(2)
- 28本塁打(2タイ)
- 37盗塁(2)
- 118失点(1)
- 防御率2.66(2)
- 7失策(1)
直近こそ苦戦しているものの、まだまだ素晴らしい成績です。
中でも7失策は12球団でも群を抜いてトップ。
続くヤクルトスワローズが19失策でセ・リーグ首位と考えれば、手堅い野球が重要だと証明しているようです。
(巨人が37失策と12球団中ワーストながらセ・リーグ2位は何とも言えませんが)
交流戦のカギこそニューヒーロー
島内 宏明選手
マルモレホス選手
辰己 涼介選手
交流戦に入ることで切り替えになるかどうか、正直に言うと懐疑的には見ています。
確かに対戦相手が変わることで切り替わる要素も大きいですが、裏を返せば普段対戦していない相手。
攻略できないまま終わる可能性も十分にあり得ます。
そういった意味で、交流戦のカギは4月に大活躍した西川遥輝選手のようなニューヒーローの存在ではないでしょうか。
(もちろん西川選手の復調も期待しています)
交流戦はいわば短期決戦。
このチャンスで一気に活躍して交流戦のMVPを獲得するような選手が現れれば、ホークスの状況次第では突き放せる可能性もあります。
直近の可能性としては先ほども挙げた島内宏明選手、マルモレホス選手、辰己涼介選手あたりに期待が高まります。
投手陣は涌井秀章投手、ブセニッツ投手の離脱は痛いものの、若手投手も台頭してきています。
彼らが帰ってくる頃には居場所を与えないくらいの活躍を期待します。
球団史上初の交流戦優勝も狙える戦力は揃っています。
突破口はニューヒーローの登場です。
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