開幕7週間、ブレイクした若手はだれ!? 活躍・成長を見せる若鷲を紹介!

2021年のプロ野球が開幕して7週間が経過しました。5月16日終了時点で楽天イーグルスは42試合を行い、19勝15敗8分でパ・リーグ首位を走っています。

好調なイーグルスですが、今年のパ・リーグは大混戦なので安心できません。

  • ・1位イーグルス
  • ・2位ホークス  ゲーム差0
  • ・3位マリーンズ ゲーム差1
  • ・4位ライオンズ ゲーム差1.5(首位まで2.5)
  • ・5位バファローズ ゲーム差0.5(首位まで3)
  • ・6位ファイターズ ゲーム差2.5(首位まで5.5)

1〜3位はゲーム差1のため、1日で順位がひっくり返ります。そして最下位のファイターズまでゲーム差5.5。1週間のうちに首位と最下位がひっくり返る可能性もあるのです。

今年は感染症問題もあり延長戦を行わなず、同点であっても9回で終了します。そのため引分に終わる試合が増えてしまい、ゲーム差がつきにくいと言えるでしょう。

今後シーズンが中盤〜終盤と進むに連れて、選手の疲労が蓄積されています。怪我人も出るかもしれません。大混戦の中でイーグルスが首位を走り続けるには、若手(若鷲)の成長による戦力の増強が必要です。

そこでこの記事では25歳以下で、今シーズン活躍・成長を見せる3人と、さらなる活躍が期待される2人の若鷲を紹介します。

早川 隆久(はやかわ たかひさ)

最も活躍している若鷲は、早川投手でしょう。ドラフト1位のプレッシャーを跳ねのけ、見事なパフォーマンスを見せています。5月16日終了時点で防御率・勝数・投球回・奪三振がチームトップです。

今年のイーグルスは涌井投手・岸投手・田中投手・則本投手・早川投手と、プロ野球の歴史の中でも屈指といわれる先発ローテーションを誇ります。その中でも1番の成績を残す早川投手は本当にすごいですね。

特に勝数は、パ・リーグで単独1位の5勝。順調にいけば、新人での最多勝も見えてきます。また51イニングで51奪三振を奪い、奪三振率は9。規定投球回を投げている投手の中で1位です。このままいけば新人王の可能性も高いでしょう。

開幕以来、素晴らしい投球を見せている早川投手。特に圧巻だったのは、完封勝利を達成した5/16のバファローズ戦です。9回を98球で3安打無失点に封じ「マダックス」を達成しました。

マダックスとは、9回を100球未満で完封すること。メジャーリーグで精密なコントロールを武器に通算355勝を挙げたグレッグ・マダックス投手が由来です。

5月16日にマダックスを達成したピッチングがこちら

今後もこの活躍を続ければ、イーグルスのエースと呼ばれるようになるでしょう。イーグルスの優勝のために、早川投手のさらなる活躍が期待されます。

安樂 智大(あんらく ともひろ)

続いては中継ぎで活躍を見せる安樂投手です。2013年、高校2年生ながら甲子園で155kmを記録し、2014年ドラフト1位でイーグルスに入団しました。ですがプロ入り後の最速は152kmと、高校時代の球速を取り戻せずにいます。

プロ入り5年間は1軍に定着できずにいましたが、プロ入り6年目の2020年シーズンに中継ぎに転向。感染症問題による短縮シーズンながら27試合に登板し、防御率3.48を記録しました。

そして迎えたプロ入り7年目の今季、10試合に登板して防御率2.03と素晴らしい成績を残しています。13.1イニングで16奪三振を記録する、高い奪三振力が特徴です。

決め球は手元で小さく沈むスプリット。低めに制球し、多くの三振を奪っています。打者の手元で変化するため、バッターはぎりぎりまでストレートと見分けらません。タイミングが合わず、泳がされて空振りする場面が多く見られます。

4/11のホークス戦では、スプリットで4者連続三振を奪いました。

シーズンが中盤〜終盤に進むに連れ、特に中継ぎ陣の疲労が積み重なります。そんな時こそ若い力が必要です。安樂投手のさらなる飛躍に期待です。

辰己 涼介(たつみ りょうすけ)

3人目はイーグルスのセンター、辰己選手。2018年のドラフト1位で入団した辰己選手は50m走5.7秒の俊足と遠投125mの強肩で、ルーキーだった2019年から124試合に出場するなどすぐに1軍に定着しました。

特に俊足による守備範囲の広さと、強肩を生かした守備力は12球団屈指と評価されています。]

一方で2019年は打率.229で本塁打4本、2020年は打率.223で本塁打8と、打撃に課題を残していました。

そんな中、今年は42試合を消化した時点で打率.244、本塁打7本。打率はまだ低いものの、昨年と一昨年より向上しています。

特に本塁打はシーズンの3分の1も終わっていない中ですでに7本。このペースを維持できれば、シーズン終了時には20~25本になります。これに伴い長打率は、2019年の.318から2020年に.378、2021は.429と年々上昇しています。

持ち前の球界屈指の守備力に加え、さらに打率と本塁打を伸ばしていければ、球界屈指の外野手になれるかもしれません。

今年の開幕戦では史上5人目となる「開幕戦先頭打者初球本塁打」を記録しました。

さらなる活躍が期待される若鷲たち

最後に「さらなる活躍が期待される若鷲たち」2人をご紹介します。この2人の成績が上がれば、さらにイーグルスの優勝に近づきます。

  • 小深田 大翔
  • 太田 光

小深田 大翔(こぶかた ひろと)

1人目は2019年ドラフト1位の小深田選手。50m走5.9秒の俊足による広い守備範囲が特徴の内野手です。

ルーキーだった2020年からレギュラーに定着し、112試合に出場しました。持ち前の守備力に加え、打撃でも打率.288の高打率を記録するなど、ベストナイン投票の遊撃手部門でライオンズの源田選手に次ぐ2位に入りました。

2年目の今季もレギュラーのショートとして41試合に出場しているものの、打率.213と前年よりも成績を落としています。2年目となり他球団からより研究される中、成績を残すのはとても難しいです。

厳しい中でもイーグルス優勝のために、小深田選手の打撃復活が期待されます。

太田 光(おおた ひかる)

2人目は2018年ドラフト2位の太田捕手。遠投115m、二塁送球1.9秒台の強肩キャッチャーです。ルーキーだった2019年から55試合に出場し、2年目の2020年には67試合に出場するなど経験を積んできました。

特に2年目は盗塁阻止率.333を記録し、リーグトップ。甲斐キャノンで有名なホークスの甲斐選手を上回りました。これらの活躍もあり、3年目の今季はレギュラーに定着しています。

一方で打率は2019年に.219、2020年に.200、今年も.196とあまりいい数字ではありません。守備負担の大きい捕手ではありますが、持ち前の強肩に加えて打撃も向上できれば、球界屈指の捕手になれるはずです。

まとめ

この記事では、今シーズンに活躍・成長を見せる、早川投手・安樂投手・辰己選手をご紹介。そして、さらなる活躍が期待される小深田選手・太田捕手をご紹介しました。

このようにイーグルスには25歳以下と若くて、将来性あふれる選手がたくさんいます。5月16日終了時点でパ・リーグ首位を走るイーグルス。これらの選手がさらなる成長と活躍をすることで、8シーズンぶりの優勝に近づきます。

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