2023シーズン主力投手に求める成績の答え合わせ
前回の野手編に続き、今回は主力投手の中から、2023シーズンに求める・期待する成績を各投手1つに厳選してピックアップした内容の答え合わせをしていきます。
今シーズン、チームとしては期待と裏腹に防御率リーグワースト1位となってしまいました。
これまでは投手陣の頑張りに対して野手が打てない、という傾向が続いていましたが、今シーズンは逆の結果に。
なかなか投打がかみ合わない、だからこそBクラスという結果も総合的にみれば頷けます。
それではみていきましょう。
それぞれ左側の成績がシーズン前に求めた数字、右側が実際の成績です。
※今シーズン成績は一軍での出場のみ
目次
先発
岸 孝之
防御率3.10以下→3.07【クリア】
プロ17年目の頼れるベテランはシーズンを通してローテーションを守り、防御率3.07をマークしました。
20試合に登板して9勝5敗。
二ケタ10勝には届かなかったものの、なかなか完投できなかった先発投手陣の中で完投・完封も達成。
年齢的には年々厳しいだろうと予想される中、淡々と役割を全うする姿は、まさに「プロ野球選手」ですね。
マニー・バニュエロス
防御率3.50以下→81.00
1試合に登板して1イニングもたず6失点。もともと期待薄でしたが、問題外。退団。
則本 昂大
12勝以上→8勝(8敗)
24試合に登板して8勝8敗と貯金は作れませんでした。
とはいえ防御率2.61の安定感は素晴らしく、155投球回は失速前の2018年に続く結果となりました。
シーズン最終戦でも気迫のこもったピッチングでチームを鼓舞。
来シーズンも欠かせない存在ですね。
田中 将大
12勝以上→7勝(11敗)
日米通算200勝達成も期待されましたが、今シーズンも低迷。
何と言っても防御率4.91は目も当てられません。(一時は5点台まで悪化)
それでも契約なのか忖度なのか先発ローテーションを外れることはなく、中継ぎ転向もなし。
前述の大記録まであと3勝に迫っているため、来シーズンも大幅な減俸のうえ、開幕ローテーションには入るでしょう。
ただ記録達成後は中継ぎ転向も含めて、厳しい対応が必要です。
荘司 康誠
先発で15試合以上→19試合【クリア】
期待のドラフト1位ルーキーは見事にシーズンを通して先発ローテーションを守り、5勝3敗をマークしました。
109 2/3投球回で防御率3.36はルーキーとして十分な成績。
とはいえ、相手チームも研究してくる来シーズンこそ本当の勝負。
次世代のエースになるべく、来シーズンも先発ローテーションを守って欲しいですね。
早川 隆久
先発で20試合以上→17試合
ルーキーの荘司より登板数は少なく、二軍落ちも経験。
自身のルーキーイヤーこそ9勝7敗と勝ち越しましたが、5勝9敗→6勝7敗と苦しい状況になっています。
4年目の来シーズンは一つの山場になりそうです。
藤平 尚真
先発で15試合以上→11試合
期待されチャンスは与えられながらも、2勝4敗防御率4.44と期待を上回る結果とはなりませんでした。
来シーズンが7年目。いまだに5勝以上マークできていないのも厳しい状況。
現役ドラフトやトレードの候補も考えられます。
それらを回避しても、来シーズンが正念場となるでしょう。
瀧中 瞭太
防御率3.20以下→3.83
8試合の登板にとどまり、2勝4敗防御率3.83と低迷。
シーズン中盤以降は二軍生活となり、今シーズンは戦力になりませんでした。
5年目の来シーズンは再び先発ローテーションを担ってほしい。
辛島 航
10勝→1勝(5敗)
FA権を行使して残留した技巧派左腕も10試合に登板して1勝5敗防御率4.56と戦力にならず。
プロ入り15年目を迎える来シーズンが正念場となりそうです。
中継ぎ・抑え
松井 裕樹
30セーブ以上→39セーブ【見事クリア】セーブ王獲得!
絶対的守護神として今シーズンは特に安定していました。
59試合に登板して防御率1.57は驚異的な成績。
それだけに胴上げ投手となれなかったのは残念でなりません。
一部報道によれば海外FA権行使の可能性も。
確かに国内でこれだけ圧倒的な成績を残し、通算200セーブも達成しただけに更なる挑戦は考えられるでしょう。
チームとして残留を希望するのは当然ですが、いちファンとしてはメジャーリーグへの挑戦も後押ししたいところです。
安樂 智大
50試合以上登板→57試合登板【クリア】
2021シーズンから中継ぎに転向して3年目の今シーズンもブルペンを支えました。
やや打たれるシーンもありましたが、登板数も多いだけに仕方ないところ。
もし松井裕樹投手が退団となれば、新守護神の候補になっても、おかしくはない。
もしそうなれば、ぜひ目指してほしいところでもあります。
小孫 竜二
20試合以上登板→4試合登板
ドラフト2位の即戦力ルーキーも4試合の出場にとどまりました。
来シーズンに期待しましょう。
酒居 知史
50試合以上登板→47試合登板
今シーズンは序盤の出遅れもあってクリアならずも、ブルペンを支えてくれました。
若手にも出てきて欲しいところですが、まだまだ欠かせない存在です。
内間 拓馬
30試合以上登板→登板なし
残念ながら一軍での登板はありませんでした。
宋 家豪
20ホールド→16ホールド
クリアならずも引き続き欠かせない存在。
特に終盤では再び勝利の方程式に入る調整力は流石。
西垣 雅矢
30試合以上登板→1試合登板
ルーキーイヤーの成績から一変、1試合に登板して1イニングもたず3失点で今シーズン終了。
3年目となる来シーズンどうなるか。
津留崎 大成
30試合以上登板→7試合登板
防御率1.86と崩れたわけではないものの、7試合の登板にとどまり一軍には定着できず。
夏の甲子園では母校・慶應義塾高校が107年ぶりとなる全国制覇を達成。
ぜひともOBとして意地を見せて欲しい。
鈴木 翔天
40試合以上登板→61試合登板【クリア】
貴重な左の中継ぎとしてフル回転!
防御率3.30と一定の役割を果たしてくれました。
難しい場面での登板もあるため毎回抑えるのは難しいところですが、来シーズンも故障なくブルペンを支えて欲しいですね。
西口 直人
30ホールド→7ホールド
昨シーズンの実績からシーズン序盤は勝利の方程式に入るも結果を出せず、防御率4.56で二軍行きとなりました。
ここで終わってしまうのか、来シーズンまた出てこられるか。
正念場と言えるかもしれません。
※ちょうどこの記事を書いていた時に球団公式発表があり、育成再契約を打診のうえ戦力外となりました
宮森 智志
40試合以上登板→24試合登板
西口直人同様、昨シーズンの実績から勝ちパターンに入るも結果を出せず、防御率7.71と大苦戦。
2022シーズンがたまたま良かっただけか、また出てこられるか。
チームにとっても重要なところです。
【ニューヒーロー】渡辺 翔太
51試合登板
前述の通り西口、宮森に加えてルーキーの小孫とシーズン序盤は登板機会のあった伊藤茉央。
この辺りが軒並みお役御免となってしまったチーム状況にとって、まさにニューヒーロー・救世主となったのが同じくルーキーでドラフト3位の渡辺翔太投手で間違いないでしょう。
シーズン中盤からチャンスを与えられると、終盤は8回セットアッパーという難しい役割で結果を残しました。
51試合に登板して防御率2.40/25ホールドをマーク。さらに自身の登板後に逆転や勝ち越しするケースもあり、中継ぎにして8勝をマークしました。
一躍新人王の可能性も浮上しており、来シーズンは開幕から勝利の方程式に入るでしょう。
前述の通り、もしも松井裕樹投手が退団となれば、プロ入り2年目にして守護神大抜擢も無くはない。楽しみです。
【ニューヒーロー】内 星龍
53試合登板
同じく期待された中継ぎ投手陣が苦戦した中で現れたもう一人のニューヒーローが2021年ドラフト6位で入団した内星龍投手。
53試合に登板して防御率2.28/7ホールドをマーク。
山本由伸投手の投球フォームを完コピしたともいわれるインパクトもあり、すっかりチームに欠かせない存在となりました。
来シーズンは開幕から勝利の方程式に入るでしょう。
まとめ
今シーズンは先発も中継ぎも苦戦してチーム防御率は散々でした。
その中でも先発なら岸、則本、荘司は一定の結果を残し、松井裕樹は絶対的守護神として圧倒。
中継ぎ陣は当初の期待を裏切る選手が出た一方で、そのチャンスを掴んだ若手・ルーキーが頼もしい存在となりました。
チグハグ感もありましたが、期待できる部分もあり、来シーズンは何とか立て直してほしいところですね。
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