2023シーズン主力野手に求める成績の答え合わせ

10月10日の千葉ロッテマリーンズ戦をもって2023年のペナントレース・レギュラーシーズンが終了しました。

チーム全体の総括・振り返り・2024シーズンに向けたポイントなどは別の記事でまとめたいと思います。
今回はシーズン直前にアップした「2023シーズン開幕直前!主力「野手」に求める成績を1つ厳選」が果たしてどうだったのか、その答え合わせをしていきます。

チーム成績はご存知の通り、今シーズンもBクラス・4位に終わりました。
シーズン序盤は最大13の借金を抱えて最下位に低迷。
このまま終わるかと思われましたが、昨シーズンとは逆に交流戦後から勝ち星を重ね、終盤は2位まであるか、という戦いを見せました。
2位千葉ロッテマリーンズと3位ソフトバンクホークスも苦戦したからこそ、終盤は大混戦となったAクラスCS争い。

チームとして活躍した選手も一定数いたからこそ、Bクラスとはいえ最終戦までAクラス入りの可能性を残すことができたと考えています。

それでは各選手とピックアップできなかった選手も含めてチェックしていきましょう。

それぞれ左側の成績がシーズン前に求めた数字、右側が実際の成績です。
※今シーズン成績は一軍での出場のみ

捕手

太田 光

100試合出場→104試合出場【クリア】

正捕手として期待される太田光捕手は104試合出場で何とかクリアしました。
打率.243(173-42)と課題だった打撃面もまずまず。
大事な場面で打てないなど、まだ「正捕手」とはいえない状況ですが、炭谷銀仁朗・安田悠馬をおさえてチーム内では最多出場となりました。
来シーズンも恐らく併用が予想されますが、シーズンを通して試合に出場できたのは来シーズンにつながる結果といえるでしょう。
(炭谷銀仁捕手は65試合出場)

安田 悠馬

100試合出場→53試合出場

プロ入り2年目の今シーズンは53試合の出場にとどまりました。
持ち味の打撃も打率.218(110-24)3本塁打と物足りない成績。
まだ捕手としては三番手といえる状況で、来シーズンは一つの山場になるかもしれません。

内野手

小深田 大翔

143試合出場→134試合・盗塁王獲得!

激しいレギュラー争いを制してショートをはじめサードや外野など幅広いポジションで活躍。
シーズンフル出場こそなりませんでしたが、何と言っても球団史上2人目の盗塁王を獲得したのは大きな飛躍といえます。
今シーズンで絶対的な信頼と実績を勝ち取りました。
来シーズンも不動のレギュラーとしてチームをけん引してもらわなければなりません。

盗塁王獲得おめでとうございます!

浅村 栄斗

120打点→78打点・本塁打王獲得!

今シーズンはパ・リーグの打撃部門自体が例年よりも低迷したため、打点の未達は仕方ないでしょう。
それでもリーグ3位の打点を稼ぎ、一時は二冠王の可能性が浮上したのは流石。
※リーグ打点王はホークスの近藤健介選手で87打点

チームの得点源という意味で、あえて打点をピックアップしましたが、今シーズンはし烈なホームラン王争いを制して近藤健介・ポランコに並ぶ26本塁打でキングに輝きました。

一方でシーズン序盤は苦戦してチームも低迷。
苦しい状況の中でもシーズンフル出場は達成し、1144試合連続出場のパ・リーグ新記録も樹立しました。
状態が上がってくると共にチームの勝ち星も伸びてきましたが、最終的には悔しい結果になりました。

とはいえ、来シーズンも不動のキャプテン・主砲としてチームをけん引して欲しいですね。

阿部 寿樹

130安打→55安打

右の中距離打者として期待されましたが、シーズン序盤はパ・リーグの投手相手に苦戦。
二軍落ちも経験するなど期待された結果は残せませんでした。
パ・リーグ2年目となる来シーズンこそ適応してもらいたいところです。

茂木 栄五郎

120試合出場→8試合出場

シーズン序盤だけの出場にとどまり、それ以降は二軍生活。
若手がレギュラーに定着し、完全に居場所はなくなりました。
FA権行使の可能性も十分に考えられます。

鈴木 大地

143試合出場→101試合出場

同じく若手の台頭でレギュラーは減ったものの、ここぞという時には頼もしい存在。
とはいえ来シーズンは正念場となるでしょう。

マイケル・フランコ

30本塁打→12本塁打

開幕戦でホームランを放ちファンの期待も高まりましたが、安定的な結果は出せず。
シーズン終盤ではいつの間にか出場すらしなくなり、退団の可能性も考えられます。
今シーズンも外国人野手は厳しい結果となりました。

黒川 史陽

70試合出場→9試合出場

与えられたチャンスを活かせず、二軍生活が定着してしまいました。
5年目となる来シーズンが正念場となりそうです。

山崎 剛

100試合以上出場→117試合【クリア】

シーズン序盤はレギュラーを勝ち取るも、打撃が振るわず徐々にスタメン落ち。
代走や守備固めで出場試合数こそクリアしましたが、満足のいく結果とはいえないでしょう。
7年目の来シーズンが正念場となりそうです。

伊藤 裕季也

20本塁打→5本塁打

開幕戦でホームランを放ち期待されましたが、その後は今ひとつ。
87試合出場はキャリアハイですが、来シーズンも微妙な立ち位置が予想されます。
同じ立正大学の小郷選手が飛躍しただけに、打破して欲しいところです。

渡邊 佳明

100試合以上出場→25試合出場

二軍では首位打者を獲得しましたが、一軍では今ひとつ。
同期の辰己、太田光、小郷が一軍に定着する中では苦しい状況です。
現役ドラフトの候補になる可能性も考えられます。

エスタミー・ウレーニャ

10本塁打→0本塁打(育成)

残念ながら最後まで支配下登録されず、退団が濃厚となりました。

【ニューヒーロー】村林 一輝

98試合出場

シーズン開幕前にはピックアップしていなかった選手が躍動してくれました。
まさにニューヒーローの誕生です。
鈴木大地、阿部寿樹、茂木栄五郎、山﨑剛といった内野手争いを制してシーズン途中からレギュラーを勝ち取った村林一輝選手。
もともと代走や守備固めでの起用がメインでしたが、与えられたチャンスでは打撃で結果を出しました。

守備や走塁はもちろん大事ですが、やはりレギュラーの座をつかみ取るには打撃成績が絶対に欠かせません
序盤は打率.350を超えるなど、勝負強さも見せて結果を残しました。
流石に最後は打率.256まで落ちましたが、何より一度つかみ取ったスタメンを最後まで譲らなかったのが素晴らしい。

来シーズンは開幕からレギュラーとして、ぜひ頑張って欲しいですね。

外野手

西川 遥輝

30盗塁→2盗塁

35試合の出場にとどまり、序盤以降は二軍生活となりました。
昨シーズンのような活躍も見られず、退団(戦力外)となる可能性が高そうです。残念。

辰己 涼介

143試合出場→133試合出場

シーズン序盤は打撃に苦しみ守備だけでレギュラーを掴んでいた状況でしたが、徐々に打撃成績が向上。
ほぼシーズンフル出場となり、打率.263/9本塁打43打点と一定の成績を残しました。
来シーズンもレギュラーの座は堅いでしょう。

田中 和基

20盗塁→3盗塁

スタメンとしての出場機会はほとんどなかったにも関わらず、代走や守備固めでほぼシーズン通して一軍帯同。
95試合出場という意外な結果となりました。
打率.088(34-3)のうち2本塁打と謎にパンチ力も披露。
のらりくらり。来シーズンはどうなることやら。
一軍にいたので現役ドラフトには引っかからないと思われますが、果たして。

島内 宏明

100打点→38打点

浅村選手以上に苦戦、低迷したのが島内宏明選手。
痺れを切らした石井一久監督が二軍行きを判断。
一軍復帰後も目立った活躍はできず、物足りない成績となりました。
シーズン終盤で、ようやく「らしさ」が出た印象ですが、時すでに遅し。
過度な期待をかけられるとダメな可能性が高いため、来シーズンは「ほどほど」に見守りましょう。

武藤 敦貴

70試合出場→0試合

今シーズンは残念ながら一軍での出場機会が与えられませんでした。

小郷 裕哉

70試合出場→120試合出場【クリア】

村林選手とともにニューヒーローとなったのが小郷裕哉選手。
出場試合数をしっかりクリアしたため、打率・安打数・本塁打数など主要な打撃成績もキャリアハイとなりました。
守備では何度かエラーも見られるなど課題もありますが、来シーズンは開幕からスタメンに定着して欲しいですね。
シーズン途中で桝田慎太郎氏の応援歌になるなど、来シーズンも活躍が期待されます。

まとめ

なんといっても今シーズンは村林・小郷の台頭と小深田のタイトル獲得がチームにとって大きな光となりました。

一方で結果を出してほしかった島内宏明、茂木栄五郎、鈴木大地、西川遥輝あたりは厳しいシーズンとなりました。

皆さんが予想・期待した成績はどうでしたか?
また来シーズンの開幕前に予想してみたいと思います。

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