先発投手以上!?リーグ屈指の成績を残す、楽天のリリーフ投手陣に注目!
5月27日終了時点で、パ・リーグ首位を走っているイーグルス(ホークスと同率1位)。特に投手陣の奮闘が目立っています。
チーム防御率はホークスに次ぐリーグ2位(ホークス3.39,イーグルス3.46)。 被本塁打と四球はリーグ最少です。
今年のイーグルスは、涌井投手・田中投手・岸投手・則本投手・早川投手らによる、球界屈指の先発ローテーションが話題。ですが実は、リリーフ陣が先発投手に負けない成績を残しています。
この記事では、イーグルス躍進の原動力になっているリリーフ投手の活躍を紹介していきます。
リーグ屈指のリリーフ陣
イーグルスには5月27日終了時点で、15回以上投げて防御率3点以下のリリーフ投手が5人もいます。パ・リーグの他の球団は、ホークスとマーリンズの3人が最多です。
パ・リーグ
- イーグルス5人(松井裕樹、宋家豪、安樂智大、酒居知史、福山博之)
- ホークス3人(泉圭輔、津森宥紀、リバン・モイネロ)
- マリーンズ3人(益田直也、唐川侑己、佐々木千隼)
- ライオンズ2人(平良海馬、リード・ギャレット)
- バファローズ0人
- ファイターズ2人(堀瑞輝、河野竜生)
セ・リーグ
ちなみにセ・リーグは、15イニング以上に投げて防御率3点以下のリリーフ投手が、ドラゴンズとベイスターズにそれぞれ5人います。セ・リーグはDH制がないため、リリーフ投手の登板が多いことが要因でしょう。
- タイガース2人(岩崎優、ロベルト・スアレス)
- ジャイアンツ1人(鍵谷陽平)
- スワローズ3人(清水昇、 近藤弘樹、スコット・マクガフ)
- ドラゴンズ5人(谷元圭介、又吉克樹、福敬登、藤嶋健人、ライデル・マルティネス)
- カープ2人(塹江敦哉、栗林良吏)
- ベイスターズ5人(山﨑康晃、マイケル・ピープルズ、砂田毅樹、三嶋一輝、エドウィン・エスコバー)
それではイーグルスのリリーフ投手陣を紹介します!
松井 裕樹(まつい ゆうき)
最初にご紹介するのはイーグルスの守護神、松井 裕樹投手。2019年には最多セーブを獲得し、2021年5月9日には史上最年少の25歳6ヶ月で通算150セーブを達成するなど、球界屈指のクローザーです。
2020年は先発転向を目指しましたが、今年はクローザーに復帰。5月27日終了時点ですでに14セーブを挙げて、パ・リーグのセーブランキング1位を走っています。(2位はロッテの益田選手で、13セーブ)
松井投手といえば、切れ味鋭いスライダーとチェンジアップを武器にした、高い奪三振能力が特徴ですよね。高校2年生の時には、桐光学園のエースとして甲子園に出場。今治西高校との初戦で史上最多となる、10連続奪三振と1試合22奪三振を記録しました。
その奪三振能力は、プロでもすぐに発揮されます。ルーキーから開幕ローテーション入りして、プロ入り後7年間、すべての年で投球回以上の三振を奪いました。2021年も現時点で、24回で32三振を奪っています。
2021年で26歳と、まだまだ若い松井投手。今後もクローザーとして、イーグルスに勝利をもたらしてほしいですね!
宋 家豪(そん・ちゃーほう)
2人目は5月27日終了時点で、21試合に登板し19回2/3を投げ、防御率0.92を記録している宋 家豪投手。
台湾の国立体育大学出身で、台湾プロ球団からの指名を断り、2015年にイーグルスと育成契約を結びました。1〜2年目に2軍で結果を残し、2年目の2017年7月31日に支配下登録されています。
2018年は40試合に登板し防御率1.73、2019年は48試合に登板し防御率2.18を記録するなど、イーグルスのリリーフ陣に欠かせない投手となりました。
一方で2020年は38試合に登板して防御率6.94と、調子を落としました。そんな中迎えた2021年は、現時点で過去最高の成績を残し、復活を果たしています。
身長185cm、体重92kgの堂々とした体格から投じられる最速156kmのストレートを武器に、これからもイーグルスのリリーフ陣を支えていってほしいですね!
5月18日には3者連続三振を記録する、素晴らしい投球を見せてくれました。
安樂 智大(あんらく ともひろ)
3人目は5月27日終了時点で、14試合に登板し16回を投げ、防御率1.69を記録している安樂 智大投手。
済美高校時代に157kmを記録した豪腕を評価され、2014年のドラフト1位でイーグルスに入団しました。ですが、プロ入り後は高校時代のストレートを取り戻せなかったこともあり、なかなか1軍に定着できません。
そんな中、2020年に中継ぎとして27試合に登板して防御率3.48を記録すると、今年は現時点で過去最高の成績を残しています。ストレートと同じ軌道から、打者の手元で小さく沈むチェンジアップのようなスプリットが大きな武器です。
そんな安樂選手は2021年で25歳。今後さらなる成長をして、イーグルスのリリーフエースになってほしいですね!
酒居 知史(さかい ともひと)
4人目は5月27日終了時点で、14試合に登板し16回を投げ、防御率2.25を記録している酒居 知史投手。
酒居投手は、龍谷大平安高校→大阪体育大学→大阪ガスと進み、2016年のドラフトでマリーンズから2位指名を受けました。
1年目から先発投手として1軍のマウンドを踏んだものの、2年目は防御率5.59と結果を残せず。3年目の2019年はリリーフに配置転換されましたが、防御率は4.37でした。
そして2019年の12月19日、FA権を行使してマリーンズに移籍した美馬投手の人的補償として、イーグルスに移籍しました。
2020年はリリーフとして46試合に登板し、防御率3.65を記録するなど、好成績を残しました。そして2021年は、シーズン途中ながら過去最高の成績を残しています。
伸びのあるストレートと、打者の手元で小さく動くスプリットをコースギリギリにコントロールして三振を奪っています。酒居投手のさらなる活躍が期待されます。
先日は2試合連続で3者連続三振を記録しました!
福山 博之
5人目は5月27日終了時点で、16試合に登板し15回2/3を投げ、防御率2.87を記録している福山 博之投手。2021年に32歳になったベテランです。
2010年のドラフト会議でベイスターズから6位指名を受けて入団したものの、2年間で結果を残せず契約解除。2012年にイーグルスへ入団します。
入団1年目の2013年からリリーフとして22試合に登板すると、2014年から2017年は4年連続60試合以上に登板、防御率3点未満を記録。イーグルスのリリーフ陣に欠かせない存在となりました。
特に2017年は65試合に登板して防御率1.06と、圧倒的な成績を残しています。しかし2018年に右肩を痛めて2019年に右肩と右肘の手術を受けるなど、戦線を離脱する時期が続きました。2019年のオフには支配下契約を解除され、育成選手として再契約しています。
それでも諦めずにリハビリを続けて2軍で結果を残すと、2020年9月に再び支配下契約を勝ち取ります。2020年は14試合に登板して防御率0.75と復活を遂げました。
そして今年もイーグルスのリリーフ陣に欠かせない投手となっています。
身長が172cmとプロ野球選手としては小柄な上、2度の契約解除に右肘と右肩の手術など、数々の逆境を乗り越えてきた福山投手。シーズン終盤の厳しい状況にこそ、福山投手の経験が生きるはずです!
まとめ
今年のイーグルスは先発だけでなく、リリーフ投手陣も球界屈指です。しかも、この記事で紹介した5人のうち、福山投手以外は全員20代。なのでまだまだ成長が期待できます。
イーグルスが優勝するためには、リリーフ投手の活躍が不可欠。リリーフ投手のさらなる活躍に期待です!
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