イーグルス優勝の鍵は得点力アップ!開幕2ヶ月の成績から、得点力アップのポイントを探る

5月28日終了時点で、52試合を戦いパ・リーグ2位につけるイーグルス。前日まではホークスと同率首位でしたが、1ゲーム差をつけられてしまいました。ですが、シーズンはまだ半分も終わっていません。

これからイーグルスが首位に再浮上し、リーグ優勝、クライマックスシリーズ制覇、そして日本一に向かうには、何が必要なのでしょうか。

この記事では52試合終了時点での、投手成績と打席成績を振り返り、イーグルス優勝の鍵を探っていきます。イーグルス優勝のために、打線の奮起が期待されます。

投手成績はリーグ上位

イーグルスの投手はパ・リーグで上位の数字を残しています。5月28日終了時点で、52試合を戦い、以下の成績を残しました。多くの項目でホークスと競っています。

項目 パ・リーグ内の順位 その他
防御率 3.53 2位 1位はホークスの3.34
失点 192 2位 1位はホークスの185
自責点 179 2位 1位はホークスの170
被本塁打 38 1位 2位はバファローズの40
与四球 145 1位 2位はファイターズの153
奪三振 412 2位 1位はホークスの415
被安打 416 6位 1位はホークスの373

防御率は3位のファイターズが3.85なので、イーグルスとホークスが飛び抜けています。その他多くの項目でもイーグルスとホークスが上位を争っているのですが、意外だったのが被安打です。

被安打だけはリーグワーストの6位でした。イーグルスは被安打が多いものの、与四球や被本塁打がリーグ1位のため、失点につながっていないのでしょう。

イーグルスの投手はコントロールがよく、ヒットは打たれるものの、四球で無駄なランナーを出したり、長打を打たれることが少なそうです。

ライバルのホークスは被安打373でリーグ1位ですが、被本塁打が43でリーグ4位、与四球が198でリーグ5位です。ホークスの投手は球が速く、変化球の切れがいい「パワーピッチャー」が多いため、ヒットは打たれにくいのかもしれません。

一方でコントロールに課題があり、無駄なランナーを出してしまうのでしょう。そして福岡PayPayドームは、ホームランテラス席があるため、ホームランが出やすいのだと考えられます。

このように投手成績はリーグで上位を争っています。なので、イーグルスが優勝するための鍵は、打者成績(得点力)が鍵を握りそうです。

打者成績は・・・

イーグルスの打者成績は、残念ながらリーグ下位が多いようです。5月28日終了時点で、52試合を戦い、以下の成績を残しました。

項目 パ・リーグ内の順位 その他
得点 202 4位 1位はマリーンズの236
打率 .235 5位 1位はホークスの.263
本塁打 40 4位 1位はバファローズの54
四球 198 2位 1位はマリーンズの200
出塁率 .322 3位 1位はマリーンズの.334
長打率 .360 4位 1位はホークスの.401
盗塁 22 5位 1位はライオンズの50
三振 368 3位 1位はバファローズの349

5月28日終了時点でリーグ2位のイーグルスですが、投手成績はリーグ上位を争っているのに対し、打者成績は上の表のようにリーグ下位が多いです。

特に得点が4位、打率が5位、本塁打が4位、盗塁が5位とリーグ下位になっています。一方で四球は2位なので、選球眼に優れていそうです。

得点力アップの鍵を握る選手は・・・

このままイーグルスが首位を走り、リーグ優勝、クライマックスシリーズ制覇、そして日本一を勝ち取るには得点力アップが必要です。そのために必要な要素と、鍵を握る選手をご紹介します。

打率

5月28日終了時点で、打率.235、リーグ5位のイーグルス。規定打席に到達している選手で、打率が3割を超えている選手は、打率.304を記録している浅村 栄斗(あさむら ひでと)選手のみです。

あとは規定打席未到達の岡島 豪郎(おかじま たけろう)選手が打率.342を記録しています。規定打席未到達の選手を含めても、打率3割を超えている選手はこの2人だけという状況です。

打率アップが期待されるレギュラー選手

レギュラーの中でも辰己 涼介(たつみ りょうすけ)選手が打率.235、茂木 栄五郎(もぎ えいごろう)選手が打率.229、小深田 大翔(こぶかた ひろと)選手が打率.214、太田 光(おおた ひかる)選手が打率.205と、低打率に苦しんでいます。

守備での貢献が大きい選手たちなので、打率まで求めるのは厳しいかもしれませんが、イーグルスのさらなる飛躍のためにも、打率向上が期待されます。

2軍で高打率を残す選手

2軍では、打率.362を記録している黒川 史陽(くろかわ ふみや)選手や、打率.340を記録している育成選手の山﨑 真彰(やまざき まあき)選手に注目です。

黒川選手は高卒ルーキーだった昨年より、1軍の試合にも何度か出場していますが、1軍では打率1割台と苦しんでいます。まだ20歳と大きな成長が期待できる黒川選手。

しっかり2軍で経験を積んで成長していけば、近い将来イーグルスを背負う選手になるかもしれません。

育成選手の山﨑選手は、この活躍を続けていけば、いずれ支配下登録を勝ち取れるでしょう。

また、現在右手首の怪我から回復中の、銀次選手の復活にも期待がかかります。東北出身であり、生え抜きの銀次選手の活躍は、多くのイーグルスファンが望むところ。

通算安打1150、通算打率.292の銀次選手なら、イーグルスの打率と得点力アップに貢献してくれるはずです。

本塁打

5月28日終了時点で、チーム本塁打40本でリーグ4位のイーグルス。レギュラー選手の本塁打数を見ると茂木選手が8本でチーム内トップ、辰己選手と島内 宏明(しまうち ひろあき)選手が7本です。

意外なのが、昨年ホームラン王を獲得した浅村選手です。昨年は120試合の短縮シーズンながら32本塁打を放ってホームラン王を獲得した浅村選手ですが、今年は52試合終了時点で4本塁打にとどまっています。

このペースで行くと、二桁に届くかどうか。一方で、打率.304に加えて43の四球を選んでいるため、出塁率は.442とリーグ2位です。打率や出塁率のことを考えると決して打撃不調ではなさそうですが、本塁打が減っています。

出塁率でリーグトップを争う選手に求めるのは厳しいですが、イーグルスが本塁打数を伸ばして得力を上げるためにも、浅村選手のホームランが求められます。

まとめ

5月28日終了時点でパ・リーグ2位のイーグルス。投手成績は多くの項目でソフトバンクと1位を争っていますが、打者成績の多くはリーグ下位に沈んでいます。

イーグルスが優勝するためには、打線の奮起が必要。得点力アップのために、レギュラー選手の復調や、若手の成長、怪我人の復帰が期待されます。

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