波乱の幕開け!開幕延期で幕が開かないプロ野球2020シーズンの動向を整理してみた

お久しぶりです。

2020年、プロ野球界・プロ野球ファンのみならず誰もが楽しみにしていた一大イベント東京五輪。
選手はもちろん関係者やファンも期待に胸を膨らませていた矢先に発生したのが新型コロナウイルス。

当初は「中国だけの話」という楽観的な雰囲気もありましたが、日を追うごとに全世界へと影響が波及。
日本への影響も既に甚大なものとなっているのはご存知の通りでしょう。

スポーツ界で言えば、冒頭の東京五輪はオリンピック史上初となる延期が決定。
ラグビートップリーグは事実上のシーズン強制終了となる大会中止を決定。
サッカーJリーグも無観客試合にてリーグが開幕したものの、早々に延期が決定されました。

プロ野球界に関してもキャンプ終了後のオープン戦は無観客試合にてスタート。当初は予定通りの開幕が見込まれていましたが、他スポーツ界の動向や政府からの強い自粛要請などを鑑みて3月20日のペナントレース開幕は延期が決定。この記事を書いている3月29日時点でも未だに明確な日程が発表されていない異例のシーズンとなっています。

日本のみならず世界中が厳しい状況ではありますが、いずれ確実に元の生活が戻ってくることを願って今できることに専念するしかないというのが全ての人に共通することでしょう。

1日でも早い事態の収束とプロ野球の開幕を願い、ここまでのプロ野球の動向や楽天イーグルスの現状に関して整理していきたいと思います。

オープン戦の無観客試合が決定

2020年2月26日、プロ野球12球団および一般社団法人日本野球機構は2020年度春季非公式試合(オープン戦)の全72試合を無観客試合として開催することを決定しました。

政府が発表した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針に沿った決定と言えます。

幸いにも中止には至らなかったため各選手の調整は継続され、私たちファンはオンライン配信にて各選手のプレーを見ることは出来ました。無観客試合になったことでバッティング時の打球音、キャッチング時にキャッチャーミットやグローブから響くミット音、ベンチから鼓舞する選手たちの声など、普段の試合では聞こえない「野球の音」が注目されました。

それはそれで新鮮さがあり良かった部分もある一方、やはりファンがいない、観客がいない静けさは寂しいものがありました。

選手たちがプレーする姿や音、ベンチからの掛け声など普段とは違った魅力を感じましたが、観に行けないというもどかしさを感じたのは言うまでも無いでしょう。

そして選手たちも無観客試合に関して、口々に「ファンの声援が大事だと感じた」といった趣旨のコメントをしています。

ファンも選手も無観客試合の意味を深く感じたオープン戦となったのではないでしょうか。

オープン戦の総括

ここで我らが楽天イーグルスのオープン戦を簡単に総括します。

楽天イーグルスは14試合を消化して9勝4敗1分(.692)4位でオープン戦を終えました。

オープン戦の歴代順位

楽天イーグルスのオープン戦歴代順位とシーズン順位は下記の通りです。

試合勝敗勝率OP戦順位パ内順位シーズン順位
2006年17584-3.3851056
2007年16592-4.3571154
2008年126600.500855
2009年187651.538532
2010年95312.625336
2011年11353-2.375955
2012年11461-2.400734
2013年2010703.588421
2014年1712329.800226
2015年16673-1.462646
2016年159514.643435
2017年17692-3.400863
2018年169524.643326
2019年147433.636323
2020年149415.69243?

2020年のデータも含めたオープン戦の平均順位は5.8位、パ・リーグ内での平均順位は3.5位。こうして見ると意外にもオープン戦では大崩れしていないことが分かります。

過去にオープン戦を4位で終えたシーズンは1度だけありますが、それが2013年。ご存知の通り、初のリーグ優勝と日本一に輝いた年です。そういった意味でオープン戦4位という順位はチーム的に縁起が良さそうですね。

とはいえ、2018年はオープン戦3位ながらシーズンは最下位に沈んだようにアテにならない部分もあります。
参考程度に頭の片隅に入れておく程度で良いかもしれませんね。

オープン戦の振り返り

2月22日のDeNA戦からオープン戦が始まり、その先陣を切って先発したのが今シーズンから先発転向となった松井裕樹投手。期待とは裏腹に3回までに7失点と炎上。チームも5-9と敗れ松井裕樹投手は敗戦投手となりました。

私はオープン戦に関して持論がありまして、Twitterに投稿しました。

その後も投打がかみ合わず3連敗を喫しました。とはいえオープン戦。しかもまだ始まったばかりでしたがネットには一部の心無いファンから「もう今シーズンは終わった」といったネガティブな内容も見られました。
そこで私が思ったこともTwitterに投稿しています。

沖縄からの移動日を挟んで関東圏に来た楽天イーグルスは2月29日のマリーンズ戦でオープン戦初勝利。この日は松井裕樹投手が先発して立ち上がりこそ失点するも後続を抑えて勝利投手となりました。

ここからのイーグルスはまさに快進撃。
3月1日のマリーンズ戦は敗れたものの、その後の静岡遠征ではベイスターズに3連勝、ドラゴンズに2連勝。雨天中止を2試合挟んでライオンズに勝利すると、オープン戦最後の3連戦となったジャイアンツ戦は2勝1分で勝ち越し。

結局3月に入ってからはマリーンズに敗れたのを最後に引き分けを挟んで8連勝と素晴らしい成績でオープン戦を終えました。

とはいえ、オープン戦の順位はペナントレースに関係ありません。だからこそ序盤で連敗したくらいでネガティブになる必要は全くありません。そして結果的には後半から調子を上げていき、当初の心配など全く関係ありませんでした。オープン戦の成績で一喜一憂すべきではないということを改めて感じました。

オープン戦のチーム成績

4位で終えたオープン戦、そのチーム成績を見ていくと昨シーズンとは変わった「三木野球」の一端を垣間見ることできた気がします。
まずチーム打撃成績は以下の通り。

打率.262/64得点/9本塁打/13盗塁

チーム打率は12球団中5位。2割6分を超えるチーム打率が上位5チームしかいませんでした。
64得点は12球団中なんと2位。1位は常勝軍団ソフトバンクホークスでしたが、ホークスの69得点に次ぐ得点力は目を見張ります。得点力の高い西武ライオンズが9試合しか消化しなかったこともありますが、今シーズンは鈴木大地選手の加入や島内宏明選手の仕上がりの早さ(11試合/25打数8安打2本塁打/打率.320)、ブラッシュ・ウィーラー・ロメロ選手の外国人選手争い、そして若手選手の台頭など野手陣の層の厚さが見られました。

とはいえ、攻撃の中心的存在である浅村栄斗選手は7試合/13打数2安打0本塁打/打率.154と不調。主将となった茂木栄五郎選手も離脱してしまうなど不安な要素もあったのは事実です。そういった状況でも他の選手がカバーできていることが数字に表れていると言えるのではないでしょうか。

また昨シーズンと大きく変わったのが盗塁。13盗塁は12球団中3位タイ。
中でも辰己涼介選手が6盗塁、小深田選手が3盗塁、山﨑幹史選手が2盗塁と若手選手の機動力が目立ちました。

次に投手(守備)成績は以下の通りです。

防御率2.57/42失点

チーム防御率はソフトバンクホークスの2.52に次ぐ僅差の2位となりました。
42失点は12球団中3位。1位のライオンズは9試合で23失点と単純比較できないですが同じくらいの試合数を消化した他球団と比較すればかなり優秀な成績と言えます。

先発投手陣では前述の松井裕樹投手が4試合9イニング/1勝1敗/防御率7.00と苦しんだ一方、昨シーズン悔しい思いをした則本昂大投手が3試合13イニング/1勝0敗/防御率1.38と安定。
新加入の涌井秀章投手も3試合12イニング/1勝1敗/防御率3.75とまずまずの成績でイニングイーターとしての役割が期待できそうな結果となりました。

また、中継ぎ陣が更に充実した今シーズンは新加入のシャギワ投手が5試合5イニング/防御率0.00と結果を残しました。
他にもロッテから移籍した酒居投手は4試合4イニング/防御率2.25、メジャー帰りの牧田和久投手は3試合3イニング/防御率0.00と実力相応の成績で高仕上がりをアピールしました。

ルーキーでは津留崎大成投手が4試合4イニング/防御率4.50とやや苦戦したのものの、瀧中瞭太投手は4試合5イニング/防御率0.00と開幕1軍に向けてアピールしました。

オープン戦は若手からベテランまで幅広い選手に出場機会が与えられます。1軍はほぼ当確しており調整メインの選手もいればレギュラー争いに必死な選手もいます。そう言った意味で多くの選手が出場して大きな離脱や極端な不振が目立たなかったのは良かったのかもしれません。

現時点では打撃成績も投手成績も上位水準となっており、結果としてチーム順位も上位でオープン戦を終えることが出来たと言えるでしょう。

オープン戦で活躍した選手

現時点で高いレベルを維持している楽天イーグルスですが、中でもオープン戦で活躍した選手をピックアップしてみました。

鈴木 大地

【オープン戦打撃成績】
12試合/30打数11安打3打点1本塁打/打率.367長打率.500出塁率.472

千葉ロッテからFA移籍した鈴木大地選手。
これまでの実績はご存知の通りかと思いますが、新天地でもしっかりと活躍してくれました。
10試合以上出場した選手の中でチーム内首位打者となる打率.367をマーク。長打率も5割をマークするなどチャンスメーカーとしての存在感があります。

オープン戦の成績ではありますがペナントレースでも重要な役割を担う選手となることは間違いないでしょう。

内田 靖人

【オープン戦打撃成績】
14試合/27打数9安打4打点1本塁打/打率.333長打率.556出塁率.419

和製大砲として期待されながらも1軍での出場機会に乏しい内田選手。オープン戦では昨シーズンも好成績をマークしましたが、今シーズンも打率3割超え、長打率は鈴木大地選手を上回るなど1軍定着へ猛アピール。
和田恋選手も加入して益々レギュラー争いは激化していると言えますが、現時点では一定の成績を残しており期待は持てそうな感触です。

小深田 大翔

【オープン戦打撃成績】
14試合/44打数8安打6打点1本塁打/打率.227長打率.432出塁率.286

ドラフト1位ルーキーの小深田大翔選手は打率こそ2割前半と低かったもののオープン戦ではほぼフル出場。チーム1位となる49打席は経験値を積む意味でも立派な数字と言えるのではないでしょうか。
細かい課題はあると思いますが、守備も光るものがあり茂木栄五郎選手との遊撃手争いで現時点では一歩リードしている印象があります。

ブセニッツ

【オープン戦投手成績】
5試合5イニング/防御率0.00

昨シーズンから加入したブセニッツ投手が5試合に登板してパーフェクトピッチング。シャギワ投手の加入で宋家豪投手も含めた外国人枠争いがあるだけに現時点では高い仕上がりと言えます。開幕遅れが勿体ないくらいの成績です。

弓削 隼人

【オープン戦投手成績】
3試合12イニング/防御率2.25

昨シーズン初先発初勝利をマークした弓削投手。オープン戦では則本、辛島投手に次ぐ12イニングを投げて自責点3の防御率2.25と安定した成績を残しました。
順調に行けば開幕ローテーション入りは間違いない成績と言えるのではないでしょうか。今シーズンも注目です。

プロ野球2020シーズンの開幕延期が決定

時を戻して2020年3月9日、オープン戦が行われている最中のこの日、プロ野球12球団は臨時12球団代表者会議を開催。3月20日に予定していたセントラル・リーグおよびパシフィック・リーグの2020年度連盟選手権試合(ペナントレース)の開幕延期を決定しました。

オープン戦が無観客試合で開催されている中、新型コロナウイルスの感染は収束が見えず、人が集まるプロ野球は厳しい状況。通常開催はまず難しいだろうという状況において賢明な判断であると評価したいところです。観に来るファンはもちろん、選手たちを守ることが求められます。

無観客試合では選手たちのモチベーションが上がらないことも懸念されていましたので、残念ですが仕方ない判断。

あとはいつ開幕を迎えることが出来るのか。今シーズンはただでさえオリンピックの関係でイレギュラーな日程となっていただけにオリンピックの開催が大きく影響している状況と言えます。

プロ野球2020シーズンの開幕時期を発表

2020年3月23日、プロ野球12球団は代表者会議を開催。セントラル・リーグおよびパシフィック・リーグの2020年度連盟選手権試合(ペナントレース)の4月24日開幕を目指すことを発表しました。

専門家チームの意見を受けての決定となりましたが、あくまでも「目指す」という方針であるため依然として細かい日程調整は出来ていないものと推測されます。

一応の開幕時期発表ということでファンも選手も目標が見えた反面、まだまだ不安は大きいと言えます。

東京五輪の延期が決定

2020年3月24日。東京オリンピック・パラリンピックの開催をめぐって安倍総理大臣はIOCのバッハ会長と電話会談。1年程度の延期を提案したのに対してバッハ会長は全面的に同意する意向を示し、遅くとも来年夏までに開催することで合意しました。
これにより事実上のオリンピック延期が決定。史上初の五輪開催延期となってしまいました。

世界中が改めて新型コロナウイルスの影響の深刻さを実感したのは言うまでも無いことでしょう。野球もオリンピック競技として控えていただけに、ファンはもちろん選手たちのモチベーションが心配なところです。

結果的にオリンピック期間中に中断が予定されていた日程が空くので、そこでのペナントレース開催は出来そうですが、まだ不透明な状況であることは変わっていません。

現役プロ野球選手の感染(陽性)

2020年3月27日、阪神タイガースの藤浪晋太郎投手が新型コロナウイルスの検査を受けた結果、陽性だったことが発表されました。現役のプロ野球選手としては初の感染者となってしまいました。

この件に関しては、実名報道を希望した藤浪投手の勇気に敬意を表します。
報道によると症状が嗅覚の異常(においがしない)ということで今までに発表されていない症状だったことが大きいと言われています。日頃から体調管理に注意しているアスリート、プロ野球選手ですら感染してしまうことが分かった以上、私たち一般人がより一層の対策や意識を持つ必要があると痛感する発表だったとも言えます。

藤浪投手をはじめ陽性となった選手の1日でも早い回復を願うばかりです。

楽天イーグルスの新型コロナウイルス対策

ついに現役プロ野球選手にも感染が及んでしまった新型コロナウイルス。

当然、今まで以上に厳しい対策が求められることになります。基本的には各球団に対策は委ねられていますが、楽天イーグルスは中でも厳しい対策をとっています。

楽天イーグルスは3月3日以降、選手に対して外出禁止を指示しています。
オープン戦や練習試合など調整は続けられているようですが、選手にとっても不自由な生活を余儀なくされておりコンディションが心配されるところではあります。

幸い本拠地の楽天生命パークは施設が充実してきているので設備的な心配はなさそうですが、今は野球だけに集中できない状況だということに変わりはないでしょう。

私たちに出来ること

結局、未だにプロ野球の開幕時期は定まっていません。

現役選手から感染者が出てしまったことや、MLB(アメリカメジャーリーグ)は5月以降の開幕を予定しているという話もあるだけに、日本のプロ野球開幕も更に遅れる可能性が高いのではないかと考えています。

私自身、オープン戦が無観客試合となってしまってから野球との距離が離れているのは事実です。
仕事もそうですし、日常生活にも少しずつ支障が出始めています。
一言で言えば「野球どころではない」というのが正直なところです。恐らく同じような考えや状況の方も多いことでしょう。

しかし、だからこそ今まで当たり前のように触れてきたプロ野球やその他スポーツ、娯楽といった「不要不急」がいかに大事なものだったかを痛感しています。

いま私たちに出来ることは手洗い・うがい・消毒を徹底し、体調管理に努め、無理をしないこと。

インターネットが普及したことで無観客試合でもオンライン配信で楽しむことが出来る反面、SNSを中心にデマが広がりトイレットペーパーが不足するといった混乱もありました。皮肉なことです。

こうした背景から、安易に出回っている情報を鵜呑みにしないこと。正しい情報を取りに行く努力をすること。そして冷静に行動して「自分が自分が」とならない心の余裕が求められています。

とはいえ、そう簡単なことでは無いことも十分理解しています。

1日でも早くプロ野球が開幕して欲しいと願う一方、まずは目の前の私たちに出来ることを徹底し、不安のない状況で開幕を迎えることこそプロ野球を心の底から楽しめるのではないでしょうか。

そのために今は多くの人たちが我慢や制限を強いられています。

まさしく耐え時。辛抱強く耐えていかなければいけません。

それと同時に「アフターコロナ」の世界、つまり収束した後にどれだけ打撃を受けた業界に貢献できるか。
そういった先のことも考えていきながら今を生きていくしかありません。

楽天イーグルスのチーム状況は現時点で良さそうなだけに、この苦しい状況を乗り越え、皆で優勝を勝ち取りたい。そのためにも今は耐えるしかない。これが精いっぱいのまとめです。

最後は私のまとまっていない思いを吐露してしまい恐縮ですが、本当に1日でも早い収束を願うばかりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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イーグルスファン通信【編集長】

2006年の野村克也監督時代からのイーグルスファン。本格的に応援し始めたのは2016年頃から。関東拠点のため1軍の現地観戦はZOZOマリン、メットライフがメイン。交流戦でのハマスタ、神宮、東京ドームは外せない。 イーグルスファンならではのコンテンツを心掛けて執筆しています。

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