球団初の盗塁王・聖澤諒選手が引退表明
昨日、11月23日は楽天イーグルスファンにとって最も選手に近づけると言っても過言ではない一大イベントである「ファン感謝祭」が本拠地・楽天生命パークで行なわれた。
早朝から多くの楽天イーグルスファンが本拠地楽天生命パークに足を運び、球団側も企画の一部としてバス乗り場にて選手がお出迎えをしてハイタッチをしたり、仙台駅でもトークイベントを開催するなど、まさに仙台の街中が大いに賑わった1日だったのではないだろうか。
ファン感謝祭の各種催しについては別の記事でまとめるとして、今年のファン感謝祭では引退セレモニーも話題となった。
今オフに球団から戦力外通告を受けていた聖澤諒外野手と伊志嶺忠捕手。
両選手はいずれも昨日まで進退を明かしておらず、12球団合同トライアウトにも参加していなかった。
その両選手が、ファン感謝祭の場で引退を発表。直接ファンに報告する形で引退セレモニーが行なわれた。
聖澤については歴代ドラフト指名選手でもピックアップした、球団を代表する選手の一人。
また、奇しくも伊志嶺と同い年であり、ドラフト指名も伊志嶺が3巡目、聖澤が4巡目という形で入団している。
聖澤と言えば、やはり2012年に球団初の盗塁王を獲得した俊足の外野手。
そのルックスや立ち振る舞いもクールで女性ファンの多い人気選手の一人である。
また、盗塁や俊足がフォーカスされがちだが、実は守備の名手でもあった。
2014年にはNPB新記録となる821連続守備機会無失策を記録。同記録は2015年の927まで伸ばしている。
引退を決めた聖澤は今年33歳。
昨今のプロ野球界では引退する年齢が徐々に上がりつつある傾向ではあるが、近年は若手の台頭や外国人選手の起用もあり、出場機会が減っていたのは事実である。
2019シーズンも島内、田中和基、オコエ瑠偉、岩見雅紀や巨人から移籍した橋本到など20代の選手がレギュラー争いをする。
田中和基やオコエ瑠偉は足の速さも定評があり、今後レギュラー争いに割って入っていく難しさを感じていたのかもしれない。
「まだまだやれる」という声は多いと察するが、こうしたチーム状況や昨今の自身の成績、調子などから本人が決断したのだから、こればかりは仕方ないこと。
特に今シーズンはなかなか出番がなく、ファーム暮らしも長かった。
しかし、2013年に球団初の日本一に輝いた、その中心選手として活躍したことは多くのファンの記憶に残っている。
現役生活にはピリオドを打ったが、野球人としてはまだまだ若手と言える33歳。
2019シーズンは平石洋介監督を筆頭に若いコーチも在籍しており、聖澤がコーチとして就任する姿はそう遠くないのではないだろうか。
守備と走塁のスペシャリストとして、是非とも若手の指導にあたり、楽天イーグルスを支えて欲しい。
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